golf130のクラシックお笑い原理主義

オッサンのしがない日常や妄想話とその日聴いた音楽。

ベートーヴェン「ピアノ・ソナタ第28番、第29番《ハンマークラヴィーア》」ポリーニ

2009-07-23 23:02:12 | Weblog
ホントだったら……。


「俺、昨日は一日中パソコンとにらめっこしていたよ」

ホントだったら……、スゴイ!(笑うと負けよ~♪)


駅にポスターが。「飲んだら乗るな、乗るなら飲むな」

ホントだったら……、困った!ういっ~、家に帰れない~。


日本で二番目に旨い店。

ホントだったら……、「良く調べましたね。一番旨い店教えて、そっち行くから」


「痴漢は犯罪です」のポスター。

「えっ~!初めて知ったよ」ホントだったら……、恐い。


破れかぶれ解散。

ホントだったら……、ヒドイ。


マウリツィオ・ポリーニ(ピアノ)(GRAMMOPHON盤)

今日は、ネ申を聴いております。

LP時代、リヒターのバッハのカンタータのいくつかや、グールドのゴールドベルク等とともに超愛聴盤であったポリーニのベートーヴェン後期ソナタです。

学生時代、ベートーヴェンの後期ソナタの素晴らしさを最初に認識したのはケンプの演奏でしたが、このポリーニ盤を聴いた時には本当に驚愕致しました。

当時30代前半の若手ピアニストが完璧な演奏をしている!!!

ベートーヴェンの後期ピアノ・ソナタは、私にとって全てのピアノ音楽の最高峰と言っても良い存在。

テクニックが完璧なことは勿論、その深遠な美しい世界を知的なアプローチで再現している。そこには若さ故の未熟さは微塵も無い一方、老練なピアニストの様な技術的脆弱さなどあるはずもない。

しかし、決して冷たい音楽では無く、ベートーヴェンの音楽に対する深い尊敬を感じ取れるし、優しさも有している。

これを「完璧」と言わずして何と言おう。

とんでもないピアニストが出てきたと当時思いましたね。

その後、いくつか聴いた著名なピアニストの後期ソナタの演奏は、テクニック的に少し弱く感じられたり、構成力、歌わせ方、音のバランス、音色…等々、このポリーニと比較するといずれも弱点が耳に付いてしまいました。

私にとって、「ポリーニ以降」ベートーヴェンの後期ソナタのみならず、ピアノに対するイメージさえも大幅に変わりましたね。

CD時代になってからも買い直ししたかったのですよ、この録音。

しかし、廉価になっていなかったのでずっと先送り。

ところが数日前、銀座山野楽器で28~32番の後期ソナタ2枚組が2,000円!

即購入致しました。

今朝から聴いていますが、LP時代の印象、感動がそのまま蘇って来ました。

ポリーニはこれらの曲を再録するのかな?とも昔は思っておりましたが、その必要は全く無いですね。

これを越える演奏というのはちょっと考えられないですから。

最近のピアニストの演奏をほとんど知らないので、また色々聴いてみたいなと思っております。次点を見付ける為に…。

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