一寸の虫に五寸釘

だから一言余計なんだって・・・

ヒット

2006-10-31 | キネマ

これは週末に観たDVD『インサイド・マン』の話。
なかなか面白かったです。


銀行強盗のサスペンスなのでネタバレはなしです。

公式HPによると

マンハッタン信託銀行で強盗事件が発生。頭脳明晰な犯人グループのリーダーは人質全員に自分たちと同じ格好をさせるという陽動作戦をとり、やがて神経をすり減らすような心理戦が繰り広げられていく。ところが計算し尽くされているこの計画には、信じられないような衝撃的結末が用意されているのだった…。

これ以上のあらすじの紹介は自粛します。


スパイク・リー監督、主演がデンゼル・ワシントン(刑事) 、クライヴ・オーウェン(強盗) 、ジョディ・フォスター(弁護士)それに助演でクリストファー・プラマー 、ウィレム・デフォーがからむという豪華キャストもさることながら、脚本の出来が非常にいいです。

細かいセリフや動きがすべて伏線としてつながっています。
ストーリーを追いながら「なんで・・・?」という疑問を少しでも持ったらすべて裏があると疑う必要があります。

時間があれば一度観たあと観かえすことをお勧めします。

舞台はウォール街の一角にある銀行の構内とそれを取り囲む警官隊という限られた場所なのですが、(多分)手持ちのカメラを多用して緊迫感のある演出をしています。
それから、たまに入る事件後の尋問シーンのカット割も有効です。

それに、スパイク・リー監督お得意の人種差別ネタも満載です(今回は黒人だけでなくヒスパニックやアラブ系・アジア系がメインターゲットになっているのは時代を反映しているのでしょうか)。






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空振

2006-10-31 | ネタ
スティール・パートナーズが明星食品に対してTOBを開始しました。

今のところは明星食品も意見表明を留保していて、目立った動きはないようです。





いや、今日はこれだけなんですけど・・・



実はこのエントリ、俳優の藤岡琢也さんが亡くなったとたんにこれかよ、というオチでまとめようと思っていたのですが、何となく違和感が・・・


藤岡琢也さんが出ていたのはサッポロ一番(サンヨー食品)のCMで、明星食品はチャルメラだったんですよね・・・orz



まだまだ精進が足りないと反省しておりますm(_ _)m
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『男振』

2006-10-30 | 乱読日記

池波正太郎の小説です。
もう既に熱烈なファンも多く、ブログに書くほどのことはないと思ったのですが、ちょうど先週この本を読んだあとで日本シリーズを迎えたのも何かの縁かと。

《ひと》「ポスト新庄」 森本稀哲さん
(2006年10月27日 朝日新聞)  

1日1回はそるツルツルの頭がトレードマークだ。小学生の時、髪の毛が原因不明のまま抜け始めた。ショックだったが全部そった。いじめられたこともある。「気にしてもしょうがない。プラスに考えた」。高校生の頃から再び生え始めたが、これも個性、と昔からのスタイルを変えなかった。今は「同じ境遇の子どもの励みになればいい」。

この本も若いときの奇病で頭髪が抜けてしまった源太郎という少年を主人公にしています。
源太郎は主君の世継ぎの学友でありながら、禿頭を侮辱されたことにかっとなり乱暴を働き、牢に監禁されてしまいます。

そこから主人公は数奇な運命に弄ばれながらも立派な「男振」に成長していく、という話です。

作者はあとがきで、この小説にはモデルがあったと語っています。

二人のモデルが一人の主人公に結実し、二つの事件が一つの事件になったということで、読者には、むかし、この小説の主人公のような男が、ほんとうに生きていたことを知っていただければよい。

実際にそういう病気は昔からあったみたいですね。


森本ひちょり選手は「男振り」というにはまだちょいと若いですが、はつらつとした動きの好選手ですね。







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「高校卒業」と「大学入学」の基準のズレ

2006-10-29 | よしなしごと

今朝、借りてきたDVDを開店前に返そうと早起きをしたら、NHKで日曜討論「教育をどう再生するか」 という番組をやってました。

テーマは履修問題といじめについて。

そこで、文部科学省は公立学校は直接監督・指導できない(教育委員会や自治体の仕事)、とか構造改革特区では学習指導要領から自由であるということを初めて知りました。

番組の中では、リクルートから杉並区立和田中学の校長に転進した藤原さんの次のような意見が説得力がありました。

公立学校は中高一貫校との競争にさらされており、その中で受験に熱を入れた結果という部分があるかもしれない。
学力レベルの維持と多様な人材の育成を両立するのであれば義務教育である中学までは学習指導要領をきっちりと守らせ、高校はカリキュラムを自由にして、履修度テストを義務付ける(海外ではこの方式も多い)というのも一つの方法なのではないか。

今でも「大検」がありますが、正式には「高等学校卒業程度認定試験」というので、これをセンター試験の受験資格にすればいいわけですね。
でも、内容的にはセンター試験とダブってしまうかなぁ(そうすると、そもそもセンター試験の科目数を増やす・・・という堂々巡りになっちゃうかな)。
いっそのこと高卒認定の方は性格を大きく変えて、体育で「50m泳げる」とか家庭科で裁縫などの実技があるとスポーツクラブや手芸教室も繁盛するのでいいかと。


それから、昔から進学校は大学入試対応を主眼にしていたが、昔は5教科7科目対応だったので結果的に指導要領に沿っていた。ところが、最近はAO入試の登場や大学自体の入試科目削減の影響で入試に過剰適応した結果が履修不足問題を生んだ、という認識は(高校が大学入試を目標とすることの是非については意見は分かれてましたが)一致してました。

国立大学の工学部の教員をやっている友人が、大学になって学生に高校の物理を教えているとぼやいてまっしたが、そもそも大学が受験科目を減らしたのが原因だとしたら自業自得ではありますね。


「高校生として習得すべき知識」と「大学に入学するために必要な知識」にズレがあるのは、大学が過剰になり学生を確保することが優先されるような市場環境を考えると仕方ないことかもしれません。

そうである以上、二段階のチェックをする(か、あきらめてやらないか)しかないのかもしれませんね。

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「生徒に罪はない」というよりも

2006-10-28 | よしなしごと

履修不足問題のつづき。

未履修生徒の救済策検討 首相が文科相に指示
(2006年10月28日(土)11:49 共同通信)

安倍首相は27日、官邸で記者団に「子どもたちに原因があるわけではなくて、学校側に原因があり、教育委員会もチェック機能を果たし得なかったことに問題がある」と指摘。その上で「子どもたちの将来に問題が発生しないよう対応すべきだと考えているし、そのように指示している」と強調した。

このように受験時期の生徒の負担や完全履修した生徒との公平を考えて補修の要件の緩和などが検討されているようです。

文部科学省は学習指導要領の法的拘束力にこだわり、今回が「蟻の一穴」になるのではと当初強硬姿勢を打ち出して逆に批判を浴びているようです。
でも、最近の「事前指導型から事後監督型へ」で、授業内容は基本的に自由にして内容を事後的に監視して不適当な学校には認可取り消し等のペナルティを、という方法はコストがかかりすぎるし、その時点の在校生への問題もあると思いますので、難しいところです。

結局今回だけの特例措置、ということになると思います。

ただ、学校への事後的なペナルティはかなり厳しそうですね(文部科学省が恥をかかされた、という反動も含めて)。


「生徒に罪はない」という発言も報道で見られるのですが、高校生ってそんなに無辜なものなんでしょうか、というのが今日の本題。
特に進学校においては、そもそも生徒と学校ってある意味「共犯関係」なんじゃないでしょうか。


以前、会社の若い奴に聞いた話ですが、彼の学校では推薦枠を有効に活用するために受験しても確実に合格する生徒は国立大学を受けさせ、2番手の生徒を推薦する、というようなことをしていたそうです(あ、ここでもレモン(※)がw)。
 (※)こちらの記事の末尾参照

生徒の方も、自分より出来る奴を「東大/京大でも大丈夫だよ」などとおだてたり、教師にアピールしたりして、自分は推薦枠を獲得するなどの駆け引きが繰り広げられていたとか。
そして、推薦組には内申の水増しもあったり・・・

なので
履修漏れ、調査書も虚偽 大学は入試でどう判断?
(2006年10月28日09時57分 朝日新聞)
などという記事もありますが、大学側もうすうすは感づいていたのではないかと思います。
その代わり、入学後の成績が悪いと、その学校の推薦枠を減らすことでレベルをコントロールしていたようです(上の彼も大学で単位を落としそうになったら学生課から呼び出しを受けてプレッシャーをかけられたとかw)。


結局、(有名)大学合格者数を増やすという中で生徒も学校も融通を利かせあっていたわけで、生徒も他の学校の生徒と話したりすればわかるけど「ラッキー」くらいに思っていた部分があるのではないかと思います。
また、高校も当然世の中の縮図であって、理想郷の中で保護されているなどとは高校生自身も思ってはいないはずです。


なので
「補習出ない」「学校ふざけるな」 履修漏れ、受験生ら
(2006年10月28日13時47分 朝日新聞)
などというのは、ちょいと調子に乗りすぎか自分の立場がわかっていないですよね。
こういうことを言う奴にはきっちり満額の補習をさせるべきです。


そもそも高校の存在目的が大学受験だけでない以上、進学校のメリットを享受するということは、どこかでデメリットを受ける可能性はあるわけです。
そして、組織が下手をうつと構成員がとばっちりを喰らうというのは、社会に出ればよくある話です。
そのへんの覚悟は若いうちから持っていたほうがいいと思います(日本の若者に必要とされている「企業家精神」もつくんじゃないでしょうか)。

また、何らかの救済措置がとられるようですが、ここでは「事情判決」的な考え方や銀行への公的資金注入をめぐる議論を追体験できるわけです。

ここでドキドキしながらも、何でこうなったんだろうか、とか履修済みの生徒と未履修の生徒の公平についてとか、いろいろ考えることはいい経験になるのではないでしょうか。


高校生なんだから、あまり過保護にせずに、逞しく育ってもらうことを期待したいです(でも"Too big to fail"だといって開き直ることだけ覚えてしまっては困るけどw)。


私の一つ上の世代では、学園紛争で東京大学の入試が取りやめになり、浪人したり希望と違う大学に進学した人たちがいます。
これなんか自分たちのせいではなく、完全に先輩のとばっちりですよね。
※ そういえば、このことで後輩に迷惑をかけたことについてすまない、と言っている人は見たことがないですね

それに比べればなんぼか「まし」じゃないでしょうか。

受験勉強しながら家庭科(世界史だけでなく家庭科の未履修もあったそうです)の補習を受けたなんて、トシを取ってから話の種にもなるし、ね。

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学校の役割についての混乱

2006-10-27 | よしなしごと

福岡県での教師のいじめによる中学生の自殺についての報道を見て、論外な教師がいたもんだ、という驚きはともかく、自殺の原因がいじめによるものかそうでないのか、学校がその事実を隠蔽したか、という文脈で他の学校にも広がっていったことにちょっと違和感がありました。

乱暴な言い方をすれば、いじめというのは社会に出てからもいくらでもあります。
それが

ためにする非難・讒言なのか正当な批判なのか
(北朝鮮の核実験を非難する人の中にも、核不拡散禁止条約は現状追認・核大国の影響力を維持するためのものだという意見を持っている人がいるかもしれません)

権力をかさに着た乱暴狼藉なのか多少個性的な権限の行使なのか
(記事を読んで学校を非難している人が、仕事ではサービス残業や下請けへのコストカットを求めたり、債権回収を業としているかもしれません)

えこひいきなのか、正当な評価なのか

理屈抜きの排除なのか、本人に理由があるのか
(中学のときに体操服を忘れてロッカーの奥で腐らせかけたのを着て体育の授業に参加した奴がいました)

というのは常に微妙なわけで、大事なのは何がいけないことでどういう行為がやりすぎなのか、逆に自分がターゲットになったときにどう対応するのか(反論する、味方を作る、非を認める、誰かに助けを求める、ほとぼりが冷めるのを待つ)という「世の中の知恵」とか「まっとうな正義感」を身に付けることだと思います。
これには一つの正解というものはないので、教師の仕事は学級でやりすぎがあったらそれをしかる、というような形で突出した部分をダメ出ししながら生徒が自然に学ぶのを待つしかないと思います。

なので、生徒の自殺について結果責任を問うようなことは、逆に「(いじめで)自殺をさせてはいけない」という教師の矮小化した対応を助長してしまうように思います。

今回のような「教師が率先して追い込んだ」というわかりやすすぎるケースが学校で起こってしまうというのは残念ですが、普通は自殺というのはいろんな複合的な要因が重なって起きるものではないでしょうか。
それをすべて教師が防ぐ、というのも現実的には不可能だと思いますし、「原因究明」も反省し将来に生かすためだったらいいのですが、犯人探しのためにするとなると泥仕合になって何も生まない可能性があると思います。


※ ちょっと話がそれますが自殺と責任、という面で妙だと思ったのがのぞみの人身事故がJR東海社員の自殺だった件で、JR東海の社長が「多くのお客様にご迷惑をおかけし、おわび申し上げます」と謝罪したことです。
市バスに飛び込んだら謝罪しなかったのでしょうか。


などと考えていたら

高校必修逃れ、35都道県249校に拡大
(2006年10月27日(金)03:02 読売新聞)

受験のために関係のない科目は教えない、ということは、高校自体が受験のための予備校になることを認めているわけで、それこそ少子化の中での生き残りのためには自殺行為なのではないかと思います。
ひょっとしたら一生使わないかもしれないけどいつか役立つかもしれないこと、とか、日本人(〇〇県民)として知っているべき知識などというものは、若いうちに叩き込まないと身につかないし、若者も(大概は)自発的に学んだりしないからこそ、学校で教える必要があるのではないでしょうか。

実際、そういう「根雪」の部分の厚みや引出しの広さのありがたみがわかるのは年とってからなんですよねぇ・・・

※ 受験対策だけに絞るのなら、高校には行かずに予備校と大検で受けるのが一番効率的ですよね。

※ 「履修させない」という手があるなら、教科書検定に反対するなんててんで生ぬるいですよね・・・


この2つのニュースを見ると、「学校の役割」についての共通認識に学校(教師)側と父兄(世間)側にずれがあり(世間が正しい、という意味ではありません)、また、学校自身も混乱しているように思えてなりません。

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苦しい者同士?

2006-10-26 | 余計なひとこと
「電子タバコ」なるものが中国で製品化されているそうです。

こちらこちらご参照。

どうやらタバコのニコチン部分だけを水蒸気化して吸い込む、というものらしいです。

ググッてみると、中国だけでなく通販で日本でも購入できるようですし、また、ヨーロッパには代理店もあって購入できるみたいです。


もとは禁煙グッズのようですが、正確には喫煙に伴う有害物質を除去して、純粋なニコチンを吸っているわけで、つきつめるとニコチンという習慣性のある(ニコチンだけなら健康には害はないのかな?)物質に販売を認めていいのか、ということになると思います。
これが液体カートリッジとかになったらタバコとして課税されるのでしょうか。
これが認められたら、他の習慣性のある物質の禁止との境目が難しくなりそうな感じもします。


ところで最近この電子タバコを飛行機に持ち込んで「周りに迷惑かけないからいいじゃないか」と使用を求めるお客さんがいるそうで、航空会社は頭を悩ませているそうです。
煙でなく水蒸気がちょっと出るだけだし、匂いも有害物質も出ないからいいだろ、というわけです。
(私は喫煙者ではないので、そうまでして吸いたい気持ちがわからないのですが、最近の至るところでの禁煙を「愛煙家バッシング」と考える人の意趣返しという部分もあるのかもしれませんね)

で、JALは容認の方向だとか(ANAは検討中だけど現状どおり禁止の方向らしい)。


最近大規模な公募増資を発表して株価を下落させ悪評を買った物議をかもしたJAL(西松社長は財務畑の出身なので確信犯なんでしょう)ですが、なりふり構わず、というのはここまできているのか、と思ってしまいました。


それとも席が埋まってないので周りに迷惑かけない、などとそこまで自虐的になってはいないとは思いますが・・・
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日本シリーズ第4戦

2006-10-25 | よしなしごと
ニュースを見ていると、ろくに見ないうちに日本シリーズが終わってしまいそうだったので、今日は早めに帰ってテレビ観戦。

贔屓のチームがからんでいないと余裕をもって見られますねw


結果は3-0で日ハムの勝ち。

中日の打線は固さが抜けてない感じでした。
一方日ハムの選手は普段の野球に戻ったようで、そうなると最後のところで中日の打球はファールになったり、フルカウントからの日ハム投手の投球がいいところに決まったりと、決して調子の良くない日ハム投手陣(そのうえ今日は中継ぎの武田(久)を休ませている)を攻め切れません。
逆に中日投手陣は好投しながらも少ないチャンスに連打されてあっさり点を取られてしまいました。

先発の金村は、シーズン最終登板で4回2アウトと勝ち投手目前で交代させられて暴言を吐いたためプレーオフには出場できなかったのですが、今日は同じタイミングでヒルマン監督がマウンドに行って激励するなど、日本ハムの見せ場ばかり目立った試合でした。


まるで今年の阪神の名古屋ドームでの戦いを見ているようです・・・


これで日ハムの3勝1敗です。
明日も札幌ドームなので、このまま一気に行っちゃうかもしれません。
中日は川上憲伸が仁王立ちして完封、という展開もあるかもしれませんが、打線が硬い雰囲気のままだとしたら、流れを変えるまでには至らないかもしれません。


ところで今まで日ハムの選手はあまり知らなかったのですが、売出し中の森本(「稀哲」と書いて「ひちより」という名前らしい)って、動きがスピード感あふれるいい選手ですね。
クローザーのマイケル中村は1,2回対戦しただけじゃ打てなそうです。
岡島も巨人のときよりコントロールも球威も良くなってます。

坪井の出場機会がなかったのは残念でした。


あと、稲葉の打席のとき、観客席の足踏みでセンターのカメラが揺れてました。
万が一にも足踏みのリズムと建物の固有振動数が共振すると危ないので、止めた方がいいと思うんですけど。
昔イギリスかどこかの兵隊が歩調を揃えて行軍中していたら石橋がくずれた、という話もあるくらいなので(それ以来、どこの国の陸軍でも橋の上を行軍するときは歩調をあわせないとか)。

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ソフトバンク携帯

2006-10-24 | あきなひ

ソフトバンク携帯(略称は何ていうんでしょう?このままだと言いにくいですよね。)の「予想外割」が話題をよんでいます。

無料になるのはソフトバンク携帯同士の通話に限られるのでPHSのWILCOMの完全定額制の方がお徳ではあるのですが、2社も「かけ放題」にすることで

電話会社は中継局網の設備投資さえしてしまえば、電話をかけることによる電話会社の追加コストってたいしたことないじゃん

ということが改めて注目されることになりそうです。
固定電話も、外国では市内通話なら何時間かけても10秒でも1通話同一料金というところもあるくらいですから。
このへん「予想外」というのは、他社はまさかパンドラの箱を開けるまい、と思っていただろう、という部分も意識しているのではないでしょうか。

※そう考えると、携帯電話会社って民事再生とかにとってもなじむ事業構造ですね...


また、こんな記事も
 ソフトバンク「携帯」ホームアンテナ無償配布 圏外解消へ“奇策”
(2006年10月18日(水)03:08 産経新聞)

ソフトバンクは17日、屋内で携帯電話がつながりにくい利用者に対して、ホームアンテナを無償配布することを明らかにした。ソフトバンクモバイルの全国店舗で週内から順次取り扱う。
ホームアンテナの機器販売やレンタルサービスは一部で実施されているが、2万円近くする高額商品を無償配布するのは極めて異例。 携帯電話は、屋外では電波状況が良くても、屋内に入ると、障害物などで電波状況が悪くなることが少なくない。ホームアンテナはこれを解消。自宅の部屋やオフィス内にアンテナを設置することで、屋外と同等程度の電波状況をつくり出すことができる。

これって実はけっこう画期的なのではないかと思うのですが。
今までは携帯電話の利用可能範囲って屋外での通話を保証するだけだったので、飲食ビルでは私設のブースターを勝手につけてかえって電波が干渉してしまうこともあったようです。

でも、このアンテナの性能の保証範囲とかどうするんでしょうか。ちょっと興味があります。


今までの業界ルールを逆手にとって一気に勝負をかけるあたりはソフトバンクらしいですね。


「ローコール」の無料枠も使い切らない身にはあまり関係ないんですが、ビジネスのありかたとしては興味があります。


<追記>
「業界の常識を破る」ついでに、電話機のコネクタの形状を全機種統一にしたら人気出ると思うんですけどねぇ。

<追記その2>
その後の経過についてはこちらのエントリ参照

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ハンガリー動乱の先進性

2006-10-23 | よしなしごと

Rubber bullets at Hungary protest
(23 October 2006, 16:16 GMT BBC News)

ハンガリー動乱の50周年記念式典に対し、首相の退陣を要求する大規模なデモが発生したようです。

そもそもハンガリーでは首相が選挙のために経済問題について国民にウソをついていたことを告白したことが事の発端のようです。
(実はこの騒動はかなり前から起きているようで、詳細は「極東ブログ」の記事をご参照ください)

ただ、BBCのサイトでは全体的には50年前のハンガリー動乱を回顧する記事が多く、ハンガリーの「首相の嘘」騒動自体はあまり大きな問題とは思われていないのかもしれません。


で、私もハンガリー動乱の記事を見ていると、市民がスターリンの銅像を倒した、というのがひとつのトピックだったようです。


もともと銅像は象徴的なわけですが、倒されることでまた象徴としての最後の役割を果たすわけですね。


ベルリンの壁崩壊以降は、銅像は主に倒される方の役割を果たしてきたとも言えますが、ハンガリー動乱はその嚆矢だったと言えるかもしれません。


最近では社会主義国諸国のレーニン像

 
『グッバイ・レーニン』でも象徴的に使われてましたが、レーニン像は宙吊りで撤去されるという絵が多いですね)




バグダッドのサダム・フセインの銅像

 

などがあります。


お約束のように手を差し伸べているのは、その先に「人民」がいる、ということだったんでしょうか。



PS こちらはまだお父様のものだけのようですが、まだまだ立派に立ってます。

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姿勢を正そうとしてみる

2006-10-22 | 自分のこと
昨日、行きつけのスポーツクラブにある「スポーツ整体」に行ってきました。

基本は、関節の可動域と動きの滑らかさを見ながら、それを阻害している筋肉をほぐして体のバランスを整える、というもののようです

スポーツクラブの測定でも肩関節(特に左)の可動域の狭さを指摘されているのですが、確かに脇の筋肉が固いので肩甲骨が前に抑えられて動きが制約されているようです。

で、いろいろ見てもらっていると、原因は右の股関節が外側に開いている(内側にひきつける筋肉が固い)ことにあるらしいです。
つまり、基本の(楽な)姿勢が左足体重で右足を斜め前に出した「休め」の姿勢で、そのため左側に負担がかかり、バランスを取るために左肩が前に出ている姿勢になるのではないかということです。


「なくて七癖」と言いますが、改めて指摘されるとけっこう自分の姿勢には特徴があるんですね。

言われてみれば確かに外股に歩くし特に靴は右のかかとの外側がよく減ります。
また、楽をすると右足を投げ出す姿勢になるかもしれません。

先生に「あお向けに寝てるときもい右のつま先は外を向いているでしょう?」と聞かれ、確かにそう。

また、今日車を運転していても、アクセルを真上からきちんと踏まずに、かかとをペダルの内側に置いて、膝を開きながら踏んでいます。


でも数十年かけて出来た姿勢は元に戻らないんじゃないか、と聞いたところ、3ヶ月くらいきっちり修正すれば正しい状態に戻るというので、気にかけてみようと思いますが、長年染み付いた姿勢なのでどうなることやら・・・


まあ、ものの見方とか考え方のクセよりは矯正がしやすいのかも知れませんね(^^;

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人気者も楽じゃない

2006-10-21 | 余計なひとこと

ディープインパクト:薬物問題で「余生」どうなる?
(2006年10月20日 10時53分 毎日新聞)

シンジケートは、種牡馬に種付けしてもらう権利を共同で所有する仕組み。種付けがうまくできないなどのリスクを回避するためで、日本中央競馬会(JRA)などによると、参加者は50~60口に分けた株(種付け権)を購入し、1、2回の種付けを3~6年の間にしてもらう。通常は、馬主や生産牧場が複数株を優先的に所有し、残りを他の参加者で分ける。  

ディープの場合、1株8500万円で期間5年の60口のシンジケートが組まれた。また、優秀な競走馬の場合、株保有者以外にも「余勢株」と言われる種付けもする。 種付けは多い場合、年間計150~200回といわれ、ある中央競馬関係者は「余勢株は既に1200万円の値が付いた。業者間で争奪戦が始まっている」と断言する。  

昨日の上海蟹 もそうですが、禁止薬物が国によって異なるという現状がある以上、慎重さは必要だったように思います。  


それよりも太字の部分。  

種牡馬というのは、買った負けたの世界からは脚を引いて、子孫繁栄を楽しみにする楽隠居のようなもの、と思っていたのですが、年間150~200回となるとそれはそれでけっこう大変そうですね。  

しかも、こちらを見ると、種付けは人工授精でなく、しかも季節が2月から7月に限定されているようです。 
となるとほぼ毎日登板ということですね(藤川球児のようだ・・・)  

コンディション(体調と気力?)を維持するのも大変そうです。


金がからむとなると、本人は隠居したくても周りが放っておかないというわけですね。


人間だとしたら女性でなくて男であっても6ヶ月で200回の性交を強要したら性的虐待になるように思うのですが、これも一種の動物虐待ではないのでしょうかねぇ。

欧米の動物愛護団体は問題にしないのでしょうか。

*********************

<付記>
以前のエントリで耐用年数からみた種牛の激務についてふれたのですが、馬の耐用年数は

競走用  4年
種付用  6年

となっています。

途中で用途が変った場合、償却年数は伸びるんでしょうかねぇ・・・ 

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核兵器と勘違いのリスク

2006-10-20 | まつりごと

Japan Assures Rice That It Has No Nuclear Intentions
(2006.10.18 NYT)

Japan, which elected a new government last month that has embraced a hawkish nationalism, has the know-how to move rapidly, if it chooses, toward building a nuclear arsenal. Some officials have said the nation should debate the subject, but have stopped short of calling for a nuclear program.

But given the legacy of World War II and constitutional restrictions that limit Japan’s military to a defensive force, just thinking about a nuclear arsenal is a significant change.

このように「核保有の可能性を議論する」ことだけでも周囲にかなりの議論を巻き起こすわけで、「じゃあ、実際に持ったらもっと発言力が増すだろう」と将軍様はお考えになられたんでしょう。

注目されると自分の実力を勘違いする、ということが国レベルで起きるとろくな事はない、というのは(日本を代表に)歴史が示しているのですが・・・

核不拡散に熱心に取り組めば取り組むほど逆に「核カード」の力は強まってしまうという難しさがありますね。



それから、小泉政権と安倍政権のこういう対比のさせ方もあるんだな、ということで同じ記事からご参考。

In recent years, under former Prime Minister Junichiro Koizumi, Japan shed several other longtime taboos by deploying troops to Iraq and taking part in the American plans for a missile-defense shield.

Upon becoming prime minister last month, Mr. Abe said his priorities would be to revise the United States-imposed pacifist Constitution.

 

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今さら言われても

2006-10-20 | 飲んだり食べたり

上海ガニから発がん性剤 「もう食べた」 発表遅れ批判 台湾
(2006年10月19日(木)17:10 西日本新聞)

食べごろを迎えた中国産の高級食材「上海ガニ」から発がん性がある合成抗菌剤が検出されたと台湾の行政院衛生署(保健省に相当)が発表、18日に輸入時の検査強化や個人の携帯輸入禁止などの措置を取った。

問題のカニは計3276キロ、約1万6000匹にのぼる。ほとんどが消費されたとみられ、「衛生署の発表が遅すぎる」と批判が出ている。

ニトロフラン類は、日本も食品からの不検出を定めている抗菌剤。しかし、家畜や水産物養殖場で病気予防のために使われるケースが世界各地であり、問題化している。  

私も昨年上海で上海蟹を満喫したのですが(食べ方などを能天気に書いたエントリがこちら。ミソまでたっぷりいただきましたw)、今さら言われてもどうしようもないですなぁ。


上海蟹は高級品なので国内向けにも使っている薬剤なら党幹部も口に入れているわけで、そうだとするとそんなに有害性が高くはないのではないか、また、輸出用にだけポストハーベスト(ってカニの場合も言うのかな)として使われてるものだとしたら、少なくとも私はセーフだ、などと自分に言い聞かせて、この問題は忘れることにしましょう。 

それ以上気にしてストレスをためる方が身体に悪いですからw  


ところで星座のカニ座を「キャンサー=Cancer」と言いますが,癌も英語で「キャンサー=cancer」ですね。これは古来から知られていたガンである乳ガンにかかって固くなった皮膚を、蟹の甲羅に似ていると考えたことが由来になっているそうです(参照(財)癌研究会のマークもカニですね)。

縁起でもない・・・(って実は気にしまくりかいw)


上海蟹だけでなく、北朝鮮への制裁措置でマツタケやウニの輸入が止まったりと、今年は秋の味覚が受難ですね。  

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イベリコ豚

2006-10-19 | 飲んだり食べたり
鳥インフルエンザが話題になる前、BSEに加えて豚肉も豚コレラとか口蹄疫が発生し、安心して食べられるのは鶏肉だけ、という頃、街中に「地鶏」をメニューにする店があふれたことがあります。

そんなにいきなり地鶏って増えるものなのだろうか、そもそも定義も曖昧だよね、ひょっとして北朝鮮で稚貝を買って千葉県で東京湾に数週間つけて育てた「国産シジミ」のようにブロイラーを出荷前に数日間屋外で運動させただけなんじゃないか、などと思ったものです。


その頃の「地鶏」同様最近目に付くのが「イベリコ豚」。
スペイン風バルとかイタリアン・フレンチの店で生ハム(「ハモン・イベリコ」というらしい。)が出るのはさておき、居酒屋ののぼりでも「イベリコ豚入荷!」などとやっていますね。
今度はイベリコ豚がどこからか大量発生しているのでしょうか。

と思っていたところ、
今週号の「AERA」に「イベリコ豚はなぜ大量に出回るの」という記事があるのを見つけ、久しぶりに購入。

AERAによると、
 
「イベリコ豚」はスペイン西部地方だけに生息する「イベリア種」という黒豚で、現在生産が年間40~60万頭に限られている(子供の数が少ない)希少種のことを言います。

そのイベリア種の豚を樫の森でドングリを食べさせながら放牧するのですが、飼料の内容によってランク付けされています。

ベジョータ
ドングリだけで育った最高ランク。
イベリコ豚全体の1割しかなく、しかもドングリの育ち具合によって出荷頭数が大きく変動する。
主に「ハモン・イベリコ」用(ちなみにハモン・イベリコはスペインの生ハムのわずか3~4%)。
また、「ハモン・イベリコ」は法律でイベリコ豚の血統が50%以上なければならない、と定められています(EUの定めるDOP(保護原産地)表示においては75%以上が求められています。)。
さらに「ツメの色が黒くなければならない」という決まりがあり、偽装を防ぐために黒い蹄つきで出荷されています。
レストランでもオープンキッチンで蹄つきのまま台に乗せて切り分けていれば本物ということです。

レセボ
ドングリだけでは規定の体重に達しなかったために、不足分を通常の穀物飼料で補給したもの。

ピエンソ
穀物飼料だけで育てられたもの。
脂肪分が多すぎないので生肉の調理用に使われる。
つまり、生肉で入ってとんかつやしゃぶしゃぶに使われているイベリコ豚は、ほとんどが「ピエンゾ」のようです。


こちらのサイトによれば、イベリコ豚は「脂肪を筋肉組織内に浸透される能力に長けている」そうです。つまり飼料により脂肪の質が違ってくるので、このような飼料による等級分けがされるのですね。


つまり、「ハモン・イベリコ」以外の調理用のイベリコ豚は「ピエンゾ」がほとんどで、要するにそれはスペイン原産種の黒豚=「薩摩黒豚」と同じ程度のありがたみ、と考えればよさそうです。
 

2005年はスペインからの豚肉・豚肉製品の輸入は2004年に比べて倍増したということです。
もともと希少種なので「日本のせいで入手困難になった」などと言われないようにしたいですね(東シナ海の魚は中国の需要増のせいで高騰しているわけで「金に物を言わせて何が悪い?」という開き直りもありますが、ここは大人の態度を示したいものです。)。


<おまけ1>

イベリコ豚の等級も過去の経験が反映すると言う点では「40歳をすぎたら男は自分の顔に責任を持て」(※)というのと共通するものがありますね。

「威張り子豚」のようにはなりたくないものです。


<おまけ2>

ペディキュアの女性を見たら、黒い蹄の色と食事内容が脂肪に出やすいという話とあわせてネタにしてしまいそうですが、これってセクハラですよね・・・
(秋になっていてよかったw)



(※)これ、誰の言葉だろう、とちょっと調べたら、Abraham Lincolnの

   "After forty, you get the face you deserve."

というのが元になっているようです。

こちらの言い方のほうが「品性が顔に出るんだよ」というようなストレートな感じで厳しいですね。
コメント
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