ソフトバンク携帯(略称は何ていうんでしょう?このままだと言いにくいですよね。)の「予想外割」が話題をよんでいます。
無料になるのはソフトバンク携帯同士の通話に限られるのでPHSのWILCOMの完全定額制の方がお徳ではあるのですが、2社も「かけ放題」にすることで
電話会社は中継局網の設備投資さえしてしまえば、電話をかけることによる電話会社の追加コストってたいしたことないじゃん
ということが改めて注目されることになりそうです。
固定電話も、外国では市内通話なら何時間かけても10秒でも1通話同一料金というところもあるくらいですから。
このへん「予想外」というのは、他社はまさかパンドラの箱を開けるまい、と思っていただろう、という部分も意識しているのではないでしょうか。
※そう考えると、携帯電話会社って民事再生とかにとってもなじむ事業構造ですね...
また、こんな記事も
ソフトバンク「携帯」ホームアンテナ無償配布 圏外解消へ“奇策”
(2006年10月18日(水)03:08 産経新聞)
ソフトバンクは17日、屋内で携帯電話がつながりにくい利用者に対して、ホームアンテナを無償配布することを明らかにした。ソフトバンクモバイルの全国店舗で週内から順次取り扱う。
ホームアンテナの機器販売やレンタルサービスは一部で実施されているが、2万円近くする高額商品を無償配布するのは極めて異例。 携帯電話は、屋外では電波状況が良くても、屋内に入ると、障害物などで電波状況が悪くなることが少なくない。ホームアンテナはこれを解消。自宅の部屋やオフィス内にアンテナを設置することで、屋外と同等程度の電波状況をつくり出すことができる。
これって実はけっこう画期的なのではないかと思うのですが。
今までは携帯電話の利用可能範囲って屋外での通話を保証するだけだったので、飲食ビルでは私設のブースターを勝手につけてかえって電波が干渉してしまうこともあったようです。
でも、このアンテナの性能の保証範囲とかどうするんでしょうか。ちょっと興味があります。
今までの業界ルールを逆手にとって一気に勝負をかけるあたりはソフトバンクらしいですね。
「ローコール」の無料枠も使い切らない身にはあまり関係ないんですが、ビジネスのありかたとしては興味があります。
<追記>
「業界の常識を破る」ついでに、電話機のコネクタの形状を全機種統一にしたら人気出ると思うんですけどねぇ。
<追記その2>
その後の経過についてはこちらのエントリ参照