一寸の虫に五寸釘

だから一言余計なんだって・・・

『男振』

2006-10-30 | 乱読日記

池波正太郎の小説です。
もう既に熱烈なファンも多く、ブログに書くほどのことはないと思ったのですが、ちょうど先週この本を読んだあとで日本シリーズを迎えたのも何かの縁かと。

《ひと》「ポスト新庄」 森本稀哲さん
(2006年10月27日 朝日新聞)  

1日1回はそるツルツルの頭がトレードマークだ。小学生の時、髪の毛が原因不明のまま抜け始めた。ショックだったが全部そった。いじめられたこともある。「気にしてもしょうがない。プラスに考えた」。高校生の頃から再び生え始めたが、これも個性、と昔からのスタイルを変えなかった。今は「同じ境遇の子どもの励みになればいい」。

この本も若いときの奇病で頭髪が抜けてしまった源太郎という少年を主人公にしています。
源太郎は主君の世継ぎの学友でありながら、禿頭を侮辱されたことにかっとなり乱暴を働き、牢に監禁されてしまいます。

そこから主人公は数奇な運命に弄ばれながらも立派な「男振」に成長していく、という話です。

作者はあとがきで、この小説にはモデルがあったと語っています。

二人のモデルが一人の主人公に結実し、二つの事件が一つの事件になったということで、読者には、むかし、この小説の主人公のような男が、ほんとうに生きていたことを知っていただければよい。

実際にそういう病気は昔からあったみたいですね。


森本ひちょり選手は「男振り」というにはまだちょいと若いですが、はつらつとした動きの好選手ですね。







コメント
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