一寸の虫に五寸釘

だから一言余計なんだって・・・

モエレ沼公園 グランド・オープン

2005-06-30 | うろうろ歩き
昨日のエントリイサム・ノグチ庭園美術館を懐かしく思い出していたところ、新聞でイサム・ノグチがマスター・プランを描いた札幌のモエレ沼公園が、明日ついにグランド・オープンすることになったことを知りました。

イサム・ノグチは1988年に現地(その当時は廃棄物集積場だった)を見てそのランドスケープを気に入り、公園の設計を引き受けました。イサムは「地球を彫刻する」という考えからデトロイトやカリフォルニア等で公園の設計を行っており、モエレ沼公園は晩年のイサムにとってその集大成という気持ちがあったかもしれません。

奇しくもモエレ沼公園の設計が終わり、模型が完成した直後の1988年12月、イサムは肺炎をこじらせて永眠することになります。

公園自体は部分的にオープンし、既に札幌市民に親しまれているとのことです。


今度ぜひ行ってみようと思います。
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豊島 「島の学校」

2005-06-29 | うろうろ歩き
瀬戸内海の豊島(てしま)から「島の学校」の案内が届きました。

昨年末豊島に行き、廃棄物対策豊島住民会議の事務局の方に産業廃棄物不法投棄事件の経緯や処理現場を案内いただいてからのご縁です。
※僕のように一般の人間でも予約すれば親切に案内してくれます。

ご案内いただいた「島の学校」は今回が3回目だそうで、豊島での産業廃棄物不法投棄事件と住民運動について、
①現場見学
②テーマ別(科学技術者クラス・法律家クラス・実務家クラス・永田(廃棄物管理委員会委員長)クラス・住民クラス)に分かれての講義
③シンポジウム
に加え
④地曳き網・バーベキュー・盆踊りなど島民とのイベント
と盛りだくさんです。

産業廃棄物不法投棄事件ではからずも有名になってしまった豊島ですが、廃棄物の処理と島の発展に向けてがんばっているようです。

もともと豊島はきれいな砂浜が有名で、高松からの海水浴場として栄えていた美しい島で、廃棄物問題以外にも見どころはいっぱいあります。

興味のある方はぜひ一度ご参加されてみたらいかがでしょうか?

※隣の直島には、ベネッセ・アートサイト直島(安藤忠雄の建築でも有名な美術館)もありますし、対岸の高松にはイサム・ノグチ庭園美術館もあります。
(もちろん讃岐うどんも!)


(豊島の高台から瀬戸内の島々を望む)



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和歌山カレー事件控訴審判決に思う

2005-06-28 | よしなしごと
和歌山毒物カレー事件の林真須美被告が二審でも死刑判決を受けました。

刑事事件は「疑わしきは罰せず」なので、被告が犯人である事が合理的な疑いを入れる余地がない程度に立証されていることが必要です。

新聞やTV報道程度でしか事件のことは知らなかったのですが、
①毒物を混入した現場を誰も見ていない
②凶器についた指紋のように直接的な証拠がない
③被告人が全面否認している
という状況では、普通は「合理的な疑いを入れない程度」の立証は難しいはずです。

このなかで検察側がどういう立証をし、裁判所がどういう認定をして死刑判決が下されたのか、改めて興味を持ちました。


新聞などで控訴審の判決要旨を見ると、一審で黙秘していた被告が控訴審で一転して供述し(これはかなり異例のことのようです)、カレー事件について、一審が認定した犯行時間帯には「二女といっしょにおり、犯行機会はなかった」と関与を否定。夫などへの殺人未遂事件についても「三人で共謀した保険金詐欺で、二人は自らヒ素を飲んだ」と無罪を主張したことの信用性が最大の争点となったようです。

これについて控訴審では、「一審判決を踏まえた上で、自らの利益のためにそのすき間をつく弁解をすることはたやすかった」として「客観的証拠とも一致せず、これまで誠実に事実を語ったことが一度もなかった被告が突然、真相を吐露したとは考えられない」と信用性を否定しました。

一方で、一審判決については「事実誤認はなく、正当」と結論付けました。


となると、一審判決がどのように事実認定したか、に関心がうつります。

一審の判決要旨は毒物カレー事件 判決要旨詳報(2002年12月11日 信濃毎日新聞社)にかなり細かく載っていました。

これを見ると、被告が完全黙秘の中で検察側は状況証拠のつみ重ねで犯行の立証を試み、そのため裁判所も相当慎重に事実認定をしているように思えます。

決め手になったのは、
①被害者が食べたカレーの中から検出された亜ヒ酸、夏祭り会場に落ちていた青色紙コップに付着していた亜ヒ酸、被告宅の台所に収納されていたポリ容器内の亜ヒ酸などの同一性がスプリング8(高周波誘導結合プラズマ発光分光光度計)による鑑定結果で認められたこと、と
②目撃証言を時系列で積み重ねると、被告が1人でいた時間帯に亜ヒ酸が混入された蓋然性が高い、と認定されたことのようです。


結局控訴審で、被告人側がこれらに対して有効な反論ができず(状況証拠に対して合理的な疑いをさしはさめばいいわけですから、比較的難易度は低いはずです)、自らの供述を中心に主張を組み立てたことが、説得力がなかった、ということだと思います。


直接的な証拠や証人がない限り犯罪者が処罰されない、というような世の中はいいはずはありません。
一方で、あやふやな状況証拠や思い込みで、無実の人が刑罰を科されるのはもっと危険です。

その意味からも、今回の判決、というよりその前提となった一審の判決の慎重な事実認定と、状況証拠しかない中で着実にそれを積み重ね犯罪を立証した和歌山県警や地方検察庁の努力は改めて評価されていいと思います。


林真須美被告の振る舞いや、被害者・遺族の思いも大事だと思いますが、人間ひとりに状況証拠だけで死刑判決を下す事の意味合いや、それを支えた人々の努力や公正さ(もちろんもしあるならそれへの疑問でもいいですが)に注目した報道があってもいいと思いました。
(ひょっとしたら一審判決のときには取り上げられたのかもしれませんが)
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12分の1の不幸

2005-06-27 | よしなしごと
昨日は日曜の夜だと言うのに深夜まで本を読んでいて、眠い目をこすりながら朝テレビを見ていると、今日の星占い、というのをやっていた。
大体血液型とか星占いとか、ざっくり4分類や12分類にして性格やら運勢やらを云々するのは気に入らないので、あまり信じていないんだけど(そもそも星座を12全部言えない)、今日は僕の星座が「最悪」だった。

毎日12人にひとり、最悪の運勢が入れ替わってたまるもんかい!と思いながらのんびり新聞などを読みウダウダしていたら、今朝は朝一で会議だ、ということに気がついた。

時間ギリギリ、しかも最近は電車は何かと遅れ気味、さらに、今朝はことのほか蒸し暑く駅まで走る気にもならず、ということで、タクシーで行く事に。

出費は痛いが楽チンな通勤

しかし、会社に着いたところで、タクシーが停まったのがエライさんの車の真後ろ

まあ、こっちは自腹なんだから遠慮する事はないんだけど、そのエライさんは朝一の会議のメンバーでもあったので、一応車から降りるのをちょっとだけ待つ(そもそもエライさんはあまり周りを気にしないのでそれで十分


会議が終わり席に戻ると、いきなりトラブル

取引先が2度目の不渡りを出した

うまくいっていないという話があってある程度予想はしていたものの、ちょっと早い展開(先週別の大きな案件があったので、正直手が回りきらなかった部分もあります)
ウチは発注者=債務者側なので債権回収の問題はないが、バックアップ先に契約を切り替えたり、「俺に払え」と言ってくる倒産会社の債権者への対策をしたりと、一通り対応が終わったのが夜の11時頃


軽く飲んで帰ろうか、と近くの店に行った所、後から知り合いの女性3人組が3次会と称して登場。

相当テンションが上がっていて、合流した途端完全に向こうのペース。
どういう理屈か、いい出会いがないのは僕の責任、ということになる

といっても、今日の今日で紹介できるのは、さっき潰れた会社の社長くらいなものだし、などとつまらない切り返しをして、火に油をそそぐ結果に

結局1時過ぎまで付き合わされてしまいました。
気分転換にはなりましたけどね


結局今日はラッキーだったのでしょうか、はたまたアンラッキーだったのでしょうか
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喜楽

2005-06-26 | 飲んだり食べたり
今年の梅雨は空梅雨ぎみでとっても蒸し暑いので、せめてテンプレートだけでも涼しいのに変えてみました。

さて、今日は暑い中、渋谷に出る用事があったので、久しぶりに喜楽でラーメンを食べました。

こがしネギのはいったモヤシ麺が名物(実は炒飯も美味いらしい)のようですが、今日は朝昼兼用でもあり五目麺にしました。

これを書く前にラーメン系のサイトを見ると、昔に比べて味が落ちたとか、見込み生産で麺をゆでているのはけしからんとかいろいろありますが、ラーメン専門店じゃなくて席数の少ない中華屋なんですから、あまり厳しいことを言うのもどうかと思います。

僕はそんなに年中通っていたわけでもないので、昔と味が変わったか、というのもわかりませんでしたが、十分満足できました。

五目麺は醤油でなく湯麺ですが、具も多く(特にキクラゲがいっぱい入っていたのがうれしかった)太いストレート麺の茹で加減も、スープと具が丁度アツアツで出てくるのも好印象です。

いわゆるラーメン専門店にありがちな、トッピングに凝りすぎて、冷たい具がいっぱい載っているラーメンはあんまり好きじゃないんです。


暑いときにアツアツのラーメンで汗を流すのもなかなかいいもんですね。
(そのあと涼みに寄って長時間立ち読みした近くのローソンさん、すみませんでした
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映画の感想まとめて(後編)

2005-06-26 | キネマ
グッバイ・レーニン







前評判から、主人公がもっと若くてお涙頂戴ストーリーかなと勝手に思っていたのですが「母親への愛情」はモチーフであって、テーマではなかったんですね

テーマは、環境の変化への適応。
それが自分の望む方向への変化であったとしても、そのスピードの加速や各論での疑問などで、実際に適応するのは難しい。
特に競争のルールが変わる(または導入される)といままで真面目に暮らしていた人々の方がダメージが大きかったりする。
※実はお母さんも環境への適応を彼女なりにした人生だったということが途中でわかります。

世の中が大きく動いたときに、その中で小さく生きている人々がどうなるのか(たくましく、しぶとく生きる人もいれば、適応できなかったり排除されちゃったりする)ということを考えさせられました。


コラテラル







トム・クルーズが珍しく悪役。

毎度の役者顔に珍しく無表情な役が怪しい殺し屋としては功を奏していた
でも、生い立ちを話したりとちょっと人物造形をしようとすると途端に説得力がなくなってしまう

ジェイミー・フォックスは「レイ」の合間に撮ったのでしょうか?夢を持ちながらも普通の生活に疲れた若者がこんな事に巻き込まれたら、というあたりをうまく演じてますね。

でも、ラストは中途半端だったなぁ・・・


ミスティック・リバー






これは劇場で観ました。

(ホントはミリオンダラー・ベイビーの前に書くのが順番ですが)
ショーン・ペン、ティム・ロビンス(特に熱演!)、ケビン・ベーコンと芸達者を揃えて、幼馴染3人に起こった事件とその後の人生の交錯を描いています。

善玉・悪玉、世代間闘争、宗教上の対立、男女間の対立などのわかりやすい二元対立ではなく、
他人の気持ちをわかる、とか自分の気持ちを理解してもらうことが難しい(無理)のが世の中なんだよ、ということを正面から描いちゃっていて、カタルシスを与えない映画になってます。

ブッシュ大統領の支持基盤である中西部などの伝統的(WASPの)価値観を持つところではどのように受け止められたんでしょうか、興味があります。
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映画の感想まとめて(中編)

2005-06-25 | キネマ
キッチン・ストーリー







これは劇場で観ました。
ノルウェーの田舎に住む、ひとり暮らしの老人のところに、男性の台所での行動パターンの観察のための調査員が派遣されてくる。
「いかなる交流ももってはならない」というルールの中で老人と調査員はぎくしゃくしながらも、心を通わせていく、という話。

調査員が部屋の隅の脚立に一日中座りながら、男を観察している、という設定が絵的にも面白く、それで半分勝ったようなもんです。
ストーリーはあらすじ自体は「お約束」なんですが、細かいエピソードがとてもよくできています。
エピソードの細かいところのリアリティには苦笑させられるところが多かったです。

さらに、カメラが監督の視線の暖かさ(老人や調査員が質素な食事をとても美味しそうに楽しそうに食べているところ)や、スウェーデンとノルウェーの微妙な距離感(国境で左側通行から右側通行に変わるところ)をうまく表現していました。

単純に「癒し系」に分類して終わり、というにはちょっともったいない映画だと思います。


列車に乗った男







これも劇場で観ました。

街に来た銀行強盗を生業にする男が、たまたま古い邸宅に閉じ込もって暮らしている老教授の家に泊まることになり、二人はお互いに過ぎ去った自分の人生への悔いと相手の人生への憧れから、互いの人生を交換したいという思いを持ち・・・という話

そういえばこれも「キッチン・ストーリ」同様"old boy meets old boy"のストーリーですね

監督は「髪結いの亭主」「仕立て屋の恋」「橋の上の娘」のパトリス・ルコント
老教授役に「髪結いの亭主」のジャン・ロシュフォール、強盗役にジョニー・アリディー(知らなかったけどフランスでは人気らしい)

上のパトリス・ルコントの他の作品とは違い、今回は官能的な女性は出てこないのですが、ジョニー・アリディーが初老の男の色気を出してます。
考えてみると、上の作品も女性の官能美をストレートに表現したというより、女性を見つめる男の視線に込められた憧憬や欲望を生々しく表現した、という方が正確かもしれません。

今回はそれを男の男への憧れ、という形で表現しているわけです

「キッチン・ストーリー」が「暖かさ」であるとすると、これは「生々しさ」の映画です。


多分パトリス・ルコントってとても助平なオヤジなんだろうな・・・


アバウト・シュミット







これはレンタルで。

保険会社を定年退職した男が、退職して初めて自分がいかに会社に依存していたかを思い知る。
退職後の旅行にと妻の希望で買ったキャンピングカーで朝食を取るとそれですることがなくなってしまい、TVコマーシャルで知ったアフリカの少年のフォスター・ペアレントになり、アフリカの少年への手紙に鬱憤をぶつけるだけの毎日。
(これ以上はネタバレになるので)その後の事態の展開で、主人公は自分の人生の意味を見つめなおさざるを得なくなる。

これは"old boy meets himself"でしょうか。

でも、老人の単なる「自分探し」「生きがい探し」の美談でなく、「この歳で今更生き方も性格も変えらんねぇよ」というところをジャック・ニコルソンが名演

さすがです。

これも、ジャック・ニコルソンをキャスティングできた時点で勝ったも同然ですね。

もちろん、脚本もよくできてます。

ラストのアフリカの少年からの手紙が泣かせます。
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よかったよかった

2005-06-24 | あきなひ
今日は打ち上げ。

計画段階から3年半、動き出してから半年、という案件が今日ひと段落ついた。

1軒目はオフィシャルな打ち上げ

2軒目は実質棚上げにしてしまったエライさんのガス抜きのおつきあい

3軒目は実働部隊のキーパーソンだけの打ち上げ


ホント、うまくいってよかった。

関係者のみなさん、ありがとうございました!

(posted at 3:30 June 25th)
       ↑
      飲みすぎw

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比喩の功罪

2005-06-23 | 乱読日記
『柔道ストラテジー』を読んだ。

新興のIT企業が大手に対抗してシェアを獲得し、拡大するための戦略を柔道に例えながら事例豊富に分析していて、とても面白かった。
IT企業のみならず、また中小企業・新興企業だけでなく参考になる経営書だと思う。

タイトルはケレンがあるが、中身は濃い。


ところで、あとがきにつぎのような文章があった。


「フランスの詩人ポール・ヴァレリーもかつて書いているように、比喩と証明を混同するのは愚かなことだ。しかし、比喩を賢明に選び、それが何を意味するのかを注意深く解釈し、どこにあてはまり、どこにあてはまらないかをきちんと解説すれば、このレトリックはあなたにとって貴重な道具となる。」


妙な比喩や例え話を好んで使う自分としては、その効用と危険性を常に意識する必要があると改めて思いました。

比喩は考えを深めるのを助けるために使うのであって、判断停止して結論に短絡するような使い方をしてはいけませんね。







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映画の感想、まとめて(前編)

2005-06-22 | キネマ
週末に2つほど(これこれ)映画の記事を書いて、ふと、カテゴリを作っておきながら全然記事を書いてないな、ということに思い至り、ここ数ヶ月に見た映画、ビデオの感想を棚卸しします。
今日は前編です。

※昔のことなので記憶がいい加減だったりすることもありますがご容赦ください

シービスケット






これは劇場で観ました。
原作もアメリカでベストセラー、日本でも「本の雑誌」2003年度best10の第1位などと評判だったので、本を先に読んでました。
本を読んだあとで映画を見ると、どうしても時間の制約から話を端折ったり人物造形が甘かったりでガッカリする事が多かったのですが、これは映画ならではの面白さを堪能できました。
一番はやはり競走馬の疾走する姿がとても美しい映像になっている点です。
さらに、脚本もうまくまとまっていて、映画としてはけっこう長かったと思うのですが、時間を感じませんでした。


25時






エドワード・ノートンは好きな俳優の一人です。
麻薬取引で逮捕された男の収監前の25時間の話です。
時間が限られている話によくありがちな主人公が最初から全力疾走するのでなく、実際はこういう感じで過ごすんだろうな、というリアルさの中で、徐々にストーリーがからみあって展開していくあたりはなかなか見せます。
監督のスパイク・リーの手腕でしょう(ちなみに製作はシービスケットの主演のトビー・マグアイア。彼は脚本の目利きが上手いと評判のようです)


アイ・ロボット






そういえばウィル・スミスって頭が小さくて背が高くて痩せていてロボットみたいですね。
ロボットのCGそれも大量に出てくるところが見せ場です。
ストーリー自体は「お約束」で、途中ネタバレしてしまうのですが、アクションはそれなりでした。
これは劇場で見たのですが、DVD・ビデオで大画面以外のテレビ(ってウチのことですけど)で観るとこじんまりしてつまらないかも・・・


キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン






実話を元にしているらしいのですが、それを知らなければうそ臭く思えるほど上手くできすぎの詐欺師の映画です。
レオナルド・デカプリオの持ってる人工的な雰囲気(うそ臭さ?)をうまく利用してます。
デカプリオ以外は芸達者が揃っているので、それなりに楽しめます。


ドラムライン






育ちは貧乏だけど荒削りな才能のある若者が成長していく、という、それを言ってしまうとおしまいのストーリーなのですが、アメリカ南部の大学の花形であるマーチングバンドを舞台にしているところがミソ
マーチングバンド同士のバトル(アメフトのハーフタイムに両校が競う)の迫力と超絶技巧は見ごたえがあります。
予告編を観て、ぜひ劇場で観ようと思っていたのですが結局見過ごしてしまい、その後しばらくして電機店でBOSEのホームシアター・システムのデモ用オリジナルコンテンツにこの映画のドラムバトルのシーンが使われていて、思い出してDVDを借りた、という思い出があります。
劇場で観たかったです。


8mile






エミネムの自伝的映画です。
景気のどん底のデトロイトの雰囲気や悲惨な家族関係がリアルに描かれてます。
本人も役者としても雰囲気を出しています(でも、調子に乗って次の映画に出たという話は聞かないので、その辺は利口なんでしょう)
見せ場は「ラップ・バトル」でこれはかなりの迫力。
日本語字幕も雰囲気を伝える工夫がされていてけっこうよかったです。
後で英語字幕にして見直したら、ラップのスピードに字幕を目で追うのが追いつかなかった(見慣れない単語に戸惑った瞬間に置いていかれる)ので、「耳で英語、字幕日本語」がやっぱりいいみたいです。

※慣れない拳銃を持った奴に「自分の脚を撃つなよ」というセリフがよく出てくるが、この映画では実際に自分の脚を撃ってしまう奴が居て、ああ、こういうのをいいのか、と納得。

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算数の宿題(つづき)

2005-06-21 | よしなしごと
算数の宿題の続きです。

jack fujiiさんから相似を使わない解法がある、と言われ、さらに悩んでしまいました。


そこで、小学生の算数、という前提だと「旅人算」的な解き方はどうでしょうか?

まずは図を反転させます


AさんとDさんが向かい合わせに歩く、と考えます。
横軸が時間、縦軸が道のりとすると、勾配は早さになります。
つまりAさんの速さは1/3(=2/6)で、Dさんの速さは4/3(Aさんの4倍)です。
出会いまでの総時間が3ですから、Dさんが要した時間は3/(1+4)=3/5となり
その間の道のり(=ADを底辺とした場合の高さ)は3/5*4/3=4/5です。
したがって△ACDの面積=3*4/5÷2=6/5

でもこれって、結局比と傾きを使ってるから、相似と同じですかね・・・
※あと、これって「旅人算」でいいのかしら?「仕事算」とかいうのもあったような・・・
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絶対出てくる!二次被害に注意

2005-06-20 | 余計なひとこと
日本信販:マスターカード提携のカード情報が漏洩の可能性


米国で約4000万枚分のクレジットカード情報が、取引情報を処理する米業者への不正アクセスで漏えいした疑いが出ている問題で、日本信販は19日、同社が「マスターカード」と提携して国内で発行した約6500人分のカード情報が漏えいした可能性があることを明らかにした。同社以外にも、漏えいした可能性があるため、経済産業省やカード各社は事実関係の把握を急いでいる。
(毎日新聞 2005年6月19日)

これはこれで問題なんだが、絶対に
「あなたのカード情報も漏洩したおそれがるので、カードを再発行するから必要な情報を記入しろ」
というDMやメールを送るカード詐欺が出ると思う。
(「アメリカ国内でカードを使いましたか?」とかもっともらしいアンケートをつけて、ね)


「カード情報が漏えいした可能性がある」といって不安を煽るだけでなく、同時に
万が一不正利用されても不正利用を証明すればカード会社が補償するので、必ず利用控えをとっておいて請求と照合しましょう
と言うべきなのではないだろうか。

それともカード会社は大広告主なので、配慮があるのかな?
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ミリオンダラー・ベイビー

2005-06-19 | キネマ
昨日ちょっと映画づいてしまった勢いで、ミリオンダラー・ベイビーを見に行きました。

※ 今回はネタバレなし、でいきます。奥歯にものの挟まったような表現になってしまうかもしれませんがご容赦を。


クリント・イーストウッドは、最近は監督としての名声が高いですね。
それも娯楽大作ではなく、現実、それも

人間は弱いものである
なので自分自身の信念とか親子・恋人・夫婦の愛情とか友情とかも絶対のものではない
また、絶対に正しい人間なんていない
そして世の中は失敗や挫折や貧困や不公平が溢れている
さらに、何も悪い事をしていないのに突然の不幸が降りかかってくることがある
(そして、神が守ってくれることはまずない)

というような厳しい現実に生きる人間を描いている、といったらいいのでしょうか。

そう言う意味では、今回の作品も前作ミスティック・リバーも同じ流れですが、今回はボクシングという題材を得て、さらに生き生きと描かれています。


テーマとしては(特に昨今のアメリカにおいては)きわどい問題もいろいろ扱っているのですが、脚本がよくできているのにくわえ、ボクシングの躍動感や迫力がリアルに表現された映像と芸達者な俳優陣のおかげもあって作品としての完成度が高く、それだけ余韻も大きいものになっています。


アカデミー賞最優秀作品賞を狙うには、「アビエーター」は(観てませんが)娯楽大作度が高すぎたのかもしれません。


<余談その1>
思い立って急に映画を見よう、というときは、平和島シネマサンシャインに行く事にしています。
心配なくらいいつでも空いていて駐車場は4時間無料なので、脚の心配も不要です。

今日も9:50の回で8人しか観客がいなかったので、さすがに心配してしまいました

ただ、平和島競艇場の一部なので、競艇開催のときは駐車場がいっぱいで遠くの方に止めさせられることがマイナス。
また、コンセプトが「お父さんは競艇、家族は〇〇」という施設なので、シネコンのほかはパチンコ店、ゲームセンター、ドン・キホーテ、クアハウスというラインナップなので、ディープなおとうさんや「濃いめ」の家族が見られるのも特徴です。
※ 今日はエレベーターに乗ったら、酒臭いオジサンがエレベーター・ボーイ役を買って出て「何階ですか~」とやってました。


<余談その2>
Morgan Freemanは「モーガン・フリーマン」というのに、Morgan StanlayやJP Morganの呼び方が「モルガン」なのはどうしてでしょうか?(日本語表記をした順番からは逆ですね。でも、何で違うんでしょうね)
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算数の宿題

2005-06-19 | よしなしごと
寝る前にblogをチェックしていたら、jack fujiiさんのところで算数の問題を見つけてしまい、眠るわけにはいかなくなってしまいました



問題はこちら





算数(数学)の問題なんて何(十)年ぶりですが、文系(今もそういう区別なんでしょうか?)ながら図形問題は結構好きだったので、「昔とった杵柄」でtryしてみました。

中学校の入試問題らしいですが、約15分(実は長期戦覚悟だったので時間を正確に測っていませんでしたw)かかってしまいました。
到底合格はおぼつかないですね。
でも、解けるとやっぱりうれしいです


正解発表は後日のようなのでblogに直接コメントができないため、自分の方に答案を書いてTBしようと思います。



皆さんも頭の体操にtryしてみてはいかがでしょうか?




なんて言っていて間違っていたりして・・・

















<僕の解答>


ABと平行に補助線DEを引く
D点は長辺の中点なので、DE=2*1/2=1
△ABCと△CDEは相似である
対応するAB:DE=4:1であるから、BC:CD=4:1
したがって高さの同じ△ABCと△ACDの面積比は4:1
△ABDの面積=3*4/2=6であるから
△ACDの面積=6*(1/5)=6/5

****************************
6月20日0:30追記

相似を使わない解法もある、と煽られ(w)考えてみました。
しかし、別の解法を考えたものの、やはり相似を使ってます

悔しいのでそれもupしますが、相似を使わないやつはまた考える事にして今日はgive upして寝ます




今度はCからADに対し垂直な補助線を引きます。
ADとの交点をFとし、CFの長さをxとします。
△FCDは△ABDと相似なのでx:FD=4:3 → FD=3/4x
また、△ACFも同様にx:FD=2:6 → AF=3x
すると AD=AF+FD=3/4x+3x=3 → x=4/5
ゆえに △ACDの面積=AD*AF/2=(3*4/5)/2=6/5

※ 画像貼り付けできました
  あと「△FCA」は「△FCD」の誤りでした。訂正します


*******************
6月21日追記

あまりスマートとは言えないですが「相似を使わない」というのを一つ考えてみました。
こちらをどうぞ。

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モーターサイクル・ダイアリーズ または旅の意味 +α

2005-06-18 | キネマ
モーターサイクル・ダイアリーズを観ました。







チェ・ゲバラの若き日の南米大陸を巡る旅を題材にした映画です。

アルゼンチンのブエノスアイレスの裕福(多分)な家庭に育った医学生であるチェ・ゲバラが、友人と南米大陸をオートバイで一周しようと企て、その旅の中で、貧富の格差や差別(ハンセン病が専攻で、療養所で働いたりもした)に目覚めていく、と言っちゃうと陳腐なんですが、いい映画でした。

映画の出来栄えにくわえ、旅へのあこがれや、昔の旅のこと、そして、もはやこういう旅をしなくなった(できなくなった)自分へといろいろ思いが巡るせいでもあるんだと思います。

さて、旅といえば日本では、沢木耕太郎の「深夜特急」だし、外国ではブルース・チャトウィンの「パタゴニア」







特に後者は、場所もパタゴニア(南米大陸の南部)であり、映画での風景は本を追体験することができました。

ただ、旅に対するスタンスはそれぞれ異なり、沢木は自分と向き合うために旅をしていて、チャトウィンはその土地や歴史を自分に取り込むために旅をしているように思います。

一方、チェ・ゲバラの旅は、南米大陸や自分の専攻であるハンセン病という自分がいる世界を再認識するための旅です。
言葉は同じスペイン語(ブラジル以外は)で、どこの国も人も文化も混血という南米特有の一体感が旅のおおおらかさや、出会った人々(国々)の状況への共感を生み出しているのではないでしょうか。
※同じロード・ムービーでも、同じ国の中での世代や地域や文化の断絶がテーマのEasy Riderとは英反対ですね。

じゃあ、僕はどんな旅をしてきて、これからどういう旅をするのだろう、と考えさせられました。


次に考えたのが、日本の高度成長のことです。
ゲバラが旅に出たのは1952年、日本は朝鮮特需でやっと戦後復興と高度成長の足がかりを得たところです。
時代考証が正しければ、1952年当時のアルゼンチンは、欧米からの文化の移転や、戦争に巻き込まれなかったこともあって、日本より数段豊かだったようです。
ただそのせいで、貧富の格差は放置され、拡大の一途をたどっていたようです。

一方、日本は貧富の格差はあまりなく(皆貧乏だった)、とにかく経済発展をして豊かになることが国民共通の目標になっていたので、社会問題は比較的後回しにされていた(経済成長が一定の解決策になっていた)ように思います。
なので、ハンセン病患者問題の解決などはずっと(21世紀まで)先送りになってしまったんでしょう。

低成長(=お金も仕事も溢れている、というわけにはいかない)時代になって、あらためて社会問題がクローズアップされるようになるわけですね。


さらに、映画でチリの「アタカマ砂漠」を歩くシーンがあります。
実は知人がこのアタカマ砂漠(それ自体標高約2500m)のさらに高地で日米欧共同で電波望遠鏡を設置しようというALMA計画に携わっているので、このシーンはストーリーに関係なく、ちょっと感動してしまいました。


実際の設置予定場所は標高5000m(!)のこんなところだそうです。



現地の動画は必見です!


と、また例によってとりとめがなくなってしまいましたが、いろんな意味で楽しめた映画でした。
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