週末にゴルフに行って18ホール回り終えたところで、電動カートが動かなくなった。
ピピピという警報音と、カートの止まっているのぼり傾斜から考えると、この傾斜を登りきるバッテリーの残量がないようだ。
しかし、カートのバッテリー表示はまだ5分の3ほど残っている。
モーターのことは素人だが、バッテリー表示は電圧をモニタリングしているものの、モーターを動かす初期トルクの電力量が足りない(またはその逆)なのではなかろうか。
結局無線で連絡して助けを呼んだものの、係員の見立てもバッテリー不足なので、「後ろから押してください」ということで、最後のひと運動をすることになった。
このカート、それだけにとどまらず、クラブハウス直前の駅などにある車いす用のスロープ程度での傾斜でも止まり、もう一度押す羽目になった。
一方で、内燃機関は燃料の残量でおおよその走行可能距離はわかるし、燃料がある以上、普通の坂道で止まるというようなことはない。
特に最近の自動車は「走行可能距離」を表示してくれたりする
ゴルフ場のカートは電気自動車(EV)に比べれば雑な作りをしているかもしれないが、バッテリー残量表示と残り走行可能距離、またはバッテリーor電力不足の際のEVの挙動(上のカートのようにサドンデスになるのか)が実感としてつかめないうちは、まだまだEVは怖いな、と思った。
電力・電圧は正確にモニタリングできるからといってEVであまり正確な表示をしても、ドライバーがその意味を理解できないのであれば、ガソリン自動車の、「警告灯が付いたらまあ、あと50kmかな」くらいのいい加減さというか冗長性はまだまだ捨てがたいと思った次第。