一寸の虫に五寸釘

だから一言余計なんだって・・・

BBCのジャブ?

2006-06-30 | よしなしごと

ドイツ=アルゼンチン戦を前に、数日前のBBC Newsの記事German Turks' divided loyaltiesについて。

トルコ人はドイツにおける最大のコミュニティを形成しているが、今回のドイツのWC代表には(クローゼやポドルスキはポーランド系、オドンコルとアサモアは両親がガーナからの移民など)他民族の選手はいるもののトルコ人選手はいない(過去にも メーメット・ショルなどごくわずか)。
 最近では昨年16歳でブンデスリーガーにデビューしたドイツ生まれのヌリ・サヒン が、ドイツ代表入りを拒みトルコ代表入りし、代表デビュー戦の対ドイツとの試合で残り4分に交代出場し出場後3分で初ゴールを決めた、ということがあった。

などとして、ドイツの雑誌編集者のコメントを引用してます。

宥和が進まないのは両方に問題がある。トルコ人コミュニティもドイツ人コミュニティも交わろうとしないんだ("You have a problem of integration in Germany - on both sides. Turkish communities not prepared to mix, and German communities not prepared to mix.")

ドイツのサッカーリーグはドイツ人の若者にしか目を向けてこなかった。一方でトルコ人は子供がサッカーをやりたいと言った場合、トルコ人だけのサッカークラブ(こういうのがけっこうあるそうです)に入れてしまう。

ヌリ・サヒンの選択については、日韓大会で3位になったトルコ代表が魅力を増したことや、トルコ代表のスカウトが強化されたという「スポーツ界の事情」によるという専門家の見方がある一方で、メーメット・ショルはドイツ人の母親とのハーフだったが、両親ともトルコ人のヌリ・サヒンがドイツ代表入りをしたら、トルコ系サポーターからは非難を浴びただろう、というトルコ系住民の見方も紹介しています。


日本でも、日本国籍を持つ在日韓国・朝鮮人二世・三世は似たような状況にあると思います(そこにはあまり葛藤はないのかもしれませんが)。

個人的には、どこの代表としてプレーしたいかというのはプレイヤー個人の選択(愛国心や民族愛だけでなく、代表入りの可能性とかWC出場の可能性も含めて)にまかせればいいと思います。 
また、是非欲しい選手なら、スカウトする側が必死に口説けばいいわけです。
日本にも三都主の例だってありますから。

私の拙い英語力では自信はないのですが、記事のトーンはこの現象を比較的ネガティブにとらえているように思います。
ただ、このような国家と民族と宗教の葛藤は多民族国家や移民を受け入れている国ではドイツに限らずよくみられる(しかも簡単な解決はできない)問題ではないかと思うのですが。
逆にフランスではアルジェリアなど旧植民地からの移民が差別されているとして問題になっていますし(『移民と現代フランス』参照)。

そもそも同じ国の中で「イングランド代表」とか「スコットランド代表」「ウェールズ代表」など複数の参加資格を持っているイギリスは「歴史に名を借りた地域間格差についてのルサンチマン」などと言われたりしないんでしょうかね(実態を知らずに言ってますがw)
※そもそもイギリスの中でどこの代表になるかはどういう基準で決められてるんでしょうか


この時期にこのネタというのは、BBC(イングランド)流のドイツに対する「ジャブ」なんかもしrません。


PS イングランドのサポーターは裸になって応援しているいる人が他の国より多いように思いませんか?

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やるなら本丸を

2006-06-30 | よしなしごと

朝日新聞が(久しぶりに)するどい突込みをしていました

村上ファンド問題、福井氏専用の投資組合 匿名性狙いか
(2006年06月29日07時57分 朝日新聞)
※ちょっと分かりにくいので( )内は私の補足です

福井俊彦・日本銀行総裁による村上ファンドへの投資問題で、資金の受け皿となった投資事業組合は福井氏専用で、共同出資するオリックスが代表者として業務全般を担っていたことが、朝日新聞の調べで28日分かった。資金を小口にして投資家が分かりにくい形になっており、匿名性を高める狙いがあったとみられる。
(中略)
関係者によると、福井氏が村上ファンドへ投資した1000万円は、オリックスがまとめ役(業務執行組合員)を務める村上ファンド内の「投資事業組合第36号」(①)から、この小単位の投資組合を束ねる「統合投資事業組合」(②)を経由し、「MACジャパンアクティブシェアホルダーファンド」(③)へと投資されている。



このファンドは今年1~3月現在、阪神電気鉄道やTBS、スクウェア・エニックス、松坂屋などの株式を購入していた。

 企業に投資した運用益を投資家に分配する投資組合はファンドの一形態。登記や設立届け出、情報開示の義務付けがないため出資者の情報が漏れにくく、匿名を好む投資家から資金を募りやすいとされている。

 また、今回のように、投資組合を複数かませる手法は、限定された投資家を対象とする私募ファンドでは幅広く行われ、匿名性をさらに高める効果がある。

 富士通総研理事長だった福井氏が村上ファンドへの投資を始めた99年当時は、村上ファンドで投資助言を務める「M&Aコンサルティング」が業務執行組合員となり、福井氏のほか数人の投資家と投資組合(④)が設立されていた。(この当時は<福井氏→④>という簡単な形式だった)

 この投資組合は、01年2月の村上ファンドの再編に伴って解散。投資資金を受け継いだオリックスとの投資組合(①)では、一般投資家は福井氏だけで、福井氏の投資資金の受け皿としての色彩が強い。ほかの小単位の投資組合も、似たような構成になっているとみられるが、その数や詳細は明らかになっていない。(多分「統合投資事業組合」(=②)が福井氏専用の「投資事業組合第36号」(①)のほかに「投資事業組合第〇〇号」を束ねて③に投資していた、ということでしょう)


誰がリークしたのかわかりませんが、ここまでくると、本丸は福井総裁の責任問題でなく、(オリックスの方の)宮内氏のお仲間の錬金術と配分システム、ということになりそうです。


このへんの構図の仮説としては切込隊長のこちらこちらをご参照ください。
さらに新興市場の草創期まで深堀をしたい方はこちらあたりからたどってみてください。

また、isologさんのところでは「投資組合」自体が道義的に悪いわけではない、とか誰に対しての「匿名性」か、について至極真っ当な整理をされています。
ただ、今や問題はオリックスが何の目的で、誰に対してこのような投資スキームを用立てたのか、という方に移りつつある(移るべき)ように思います。

私は本石町日記さんのつぎの意見と同感です。

避けるべきは、事件が(私から見て)中途半端に終息し、その一方で「濡れ手に泡」という批判に抗し切れずに総裁が辞任を余儀なくされることであろう。

どうせやるなら根こそぎやったほうがいいと思います。
もっともこれらは贈収賄とか政治資金規制法という法律の世界というよりは(企業)倫理=政治の世界の話だとは思いますが。

政治の世界といえば、小泉首相の退任に伴い、役割を終えた「とりまき」の人々を整理しようとする一連の動きがあるのでしょうか・・・?


PS
昨日J-REITに海外の不動産が入ることを心配したのですが、その前に沖縄のリゾートホテルとかが入ることを心配した方がいいような・・・

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二飜縛り、後付け禁止

2006-06-29 | あきなひ

基本的にはいいことなんでしょうが、新興市場のトラブルを見ると気になる話です。

REIT海外投資解禁へ・国交省2007年度にも
(2006年6月29日 07:02 Nikkei Net)

国土交通省は2007年度にも、国内に上場する不動産投資信託(REIT)が海外不動産を購入し、運用資産に組み入れることを解禁する。国内外への分散投資を可能にし、安定的に収益を出せるようにする狙いだ。年内にも海外不動産の評価方法や情報開示義務などの指針を作り、投資法人が海外物件に投資できる体制を整える。  

新聞記事の方では為替リスクや法制度の変更のリスクなどにもふれていましたが、一方でメリットについても

例えば、ホテルに投資しているREITが海外のホテルを資産に組み込めば、国内の天候が不順だった場合のリスクを抑える効果が見込める。
物流施設などに投資しているREITは、国内企業が海外に物流拠点を広げるのにあわせ、試算対象を拡大できる利点がある。

などといってます。
これは他紙でも同様の表現があったのでリリース元からのネタなんでしょうが、こんな能天気でいいんでしょうか。

前者はホテルの収益が天候不順に主に左右されるように書いてますが、天候不順に左右されるのは主にリゾートホテルで、リゾートホテルの収益は天候だけでなく競合ホテルの登場、当該観光地の人気下落などにも大きく左右されるわけですし、逆に固定賃料でオペレーターと契約すれば、天候リスクはないわけです。(また、そもそもリゾートホテル投資はリスクが高いのでそれ中心のREITというのは期待利回りも相当高くなくてはおかしいはずです)
また、後者も同一テナントに貸すということは、テナントのクレジットの問題や立地・仕様の汎用性の問題もありますので、決して手放しのメリットではありません。


それはさておき一番の心配は、マザーズやヘラクレスの一部銘柄で噂されているようなよろしくない筋の関係が、これら新興市場の開示ルールが厳しくなると、こちらをよろしくない目的で利用するのではないか、ということです。  

「海外不動産の評価方法や情報開示義務などの指針を作り」といったところで、形式的に評価基準を満たしていれば、価格(利回り)自体の妥当性については市場が加熱しているときはうやむやになってしまう可能性があります(新規公開株ブームのときと同じです)。
特にお金を迂回させていると売主の実態の補足は困難になるので定性的にその筋を排除するのも難しいと思います。
その辺、東証もマザーズの二の舞いにならないように気をつけてもらいたいものです。


また、日本の投資家から見た場合、「海外の不動産」というのは為替リスクや相場変動リスク、流動性を考えると 

①日本の国債
②日本の株式
③日本の不動産
④海外の不動産

の順にリスクが高くなるわけですが、本来はその分段階的に期待利回りも高くなければ理屈に合いません。 
日本の不動産と海外の不動産の価格や収益が明確に負の相関関係にない限り、国内投資家にとってよりリスクの高い海外への投資が当然に「分散投資でリスクヘッジ」になるわけではありません。

なので、私たち(ちなみに私はJ-REITを持ってはいませんが)一般投資家は海外不動産を保有したJ-REITについては、配当利回りの目標を(国内のみのJ-REITより)高目に設定する必要があります。  

また、「将来発展の見込みがあるリゾート開発」などといううたい文句に踊らされないように、その将来の開発が配当利回りの向上につながるのか(長期固定賃貸だったら意味ないですし、売却した場合には課税の問題もあります)目論見書やアナリスト・レポートをよく読んだほうがいいと思います(踊った人は自己責任ですから・・・)。  

リベラル右派の私としては新しい試みに難癖をつけるのは本意ではないのですが、もし海外不動産を対象にしたJ-REIT(これって形容矛盾だよなぁ)に投資する場合には

「二飜縛り(=高い期待利回り)、後付け禁止(=配当の確実性)」

でいったほうがいいかと思います(麻雀をご存知ない方はごめんなさい)。

そうであれば、万が一自分の買ったREITが、バブル期に日本企業が投資したリゾートホテルがサラ金会社や怪しげな投資ファンドなどを転々としたものだったとしても、不愉快にはならないでしょうから。

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犯罪被害者とマスコミ露出

2006-06-28 | 余計なひとこと

スイス=ウクライナ戦の後、チャンネルを変えたら朝っぱらから大騒ぎだったのがこのニュースでした。


女子大生誘拐 日中韓の3人逮捕 「有名女医の娘狙った」
(2006年 6月27日 (火) 16:18 産経新聞)

しかも、事件が解決して警察署を出てきたところで親子で記者会見という映像まで流され、ちょっと異様な感じがしました。


秋田の幼児死体遺棄事件の容疑者といい、今回の被害者といい、マスコミへの露出を積極的にする人が増えてきたのでしょうか(山口母子殺害事件の遺族の男性のように主張があるならわかるのですが)


朝のテレビによると、母親の「カリスマ女医」はこの長女を出産してから離婚・医学部合格・整形外科医へといわば苦労人のたたき上げのようで、そういう人はこの事件をチャンスに変えようというくらいの根性はありそうです(しばらくしたら誘拐された娘さんを「PTSD評論家」としてデビューさせるとか)

ただ、娘さん自体がほんとにPTSDを負っているかもしれない状態でこの記者会見というのはどうだったのかなと思いました。
実際記者会見でもつらそうで、母親ほどの根性はなさそうに見受けられました。
なので、このタイミングで記者会見をした母親の判断がよかったのかどうか、テレビを見ていてちょっと心配になりました。


以下は下衆の勘ぐり。

朝日新聞の記事(これこれ)によると事件の経過は

午後0時25分 誘拐実行 
同27分 母親の携帯電話に犯人から電話。「警察に言えば殺します」  
同46分 連れ去りの目撃者が、近くの交番に通報。  
同56分 犯人から2回目の電話。身代金3億円を要求。

警視庁によると、目撃者は、バス停にいた果菜子さんにワゴン車の男が声をかける様子を見ており、直後に悲鳴を聞いた。男が果菜子さんを車内に押し込むところも目撃し、すぐに近くの交番に届け出たという。また、車種やナンバー、色も完全に覚えており、その後の捜査を大きく進展させた。

ということですが、現場の「伊太利屋本社前」バス停から通報のあった鉢山町交番まで20分というのは「すぐ」というには時間がかかりすぎのような気がします(参考 ※)。目撃者は携帯を持ってなかったのでしょうか。それとも最近問題の警官不在の「空き交番」だったのでしょうか。

ただし、その後のニュースでは犯人は逮捕のときに発砲までして抵抗したようで、通報の遅れやいきなりの記者会見やセレブの娘もバスに乗るんだ、などというのは勘ぐりすぎですね・・・


※ この辺は裏道として使うことがあるので土地鑑があるだけで、私は被害者の関係者ではありません(もちろん犯人の関係者でもありませんw)ので為念(^^;

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WCもいいが、仕事もね。

2006-06-27 | よしなしごと
連日決勝リーグが行われていて、油断をするとすぐ寝不足になってしまう日々が続いています。

応援していたスウェーデンはドイツに圧倒されてしまいました。
序盤からアドレナリン(エンドルフィン?)の量が格段に違うような怒涛の攻撃でしたね。
PKの話をしていたらラーションの方が外してしまったのでは勝ち目はなかったです。


アルゼンチン=メキシコ戦はダイジェストで見たのですが、決勝トーナメントになって一番見ごたえがあったのではないでしょうか。NHKのBSの録画中継でもう見ようと思ったのですが時間が合わず残念。


イングランドはオーウェンを怪我で欠き、ルーニーがワントップでがんばっていたのですが、結局決めたのはベッカムのFK(エクアドルのキーパーがあそこまで反応できているのもすごいですが)ということで、さすが千両役者です。
エクアドルも善戦したと思いますが逆にイングランドが今ひとつ調子に乗れなかったのかもしれません。


ポルトガル=オランダ戦は、がんばって起きて前半だけ見ました。
クリスティアーノ・ロナウドは負傷して顔をしかめながらもセンス溢れる球捌きをみせてました。いやほんと、すごい。
ただ、彼がいなくなってからはだんだん大味な試合になってしまい、最後はひどい事になってしまったようです。
オーストラリアン・フットボールの試合じゃないんだから・・・
もともと厳しいマークをしないと止められない相手同士の試合でタガが外れてしまうとこうなってしまうんでしょうか。


このままの状態でのイングランド=ポルトガル戦に突入すると、荒れた試合になるかもしれません。
クリスティアーノ・ロナウドの復帰を期待しましょう。


で、今、イタリア=オーストラリア戦の前半が終わったところです。
イタリアは相変わらずの試合運びです。
何かの拍子にオーストラリアに先取点が入ると面白いのですが。

今日はこの辺で寝ることにします。

****************************

(追記)

朝TVをつけたら、スイス=ウクライナの延長戦をやってました。
結局PK戦で、しょっぱなのシェフチェンコが止められた影響がスイスにも伝染し、結局スイスが1本も決められずに負けてしまいました。

イタリアは退場者を出しながらも守りきって、ロスタイムのPKで勝ったようです。
あいかわらず「らしい」試合をしてますね。
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よろず診断をしてみる

2006-06-26 | 自分のこと

bewaadさんのところで見つけた一般常識診断にトライしてみました。

あなたの一般常識の総合正解率は86.0 %です
たいへん優秀な成績です。就職試験などで課せられる一般常識テストでは良い結果を得られると思います。

あなたのジャンル別の成績  
  ジャンル 正解率  
  政治   90.0%
   経済    100.0%
   法律     80.0%
   歴史     70.0%
   国語     90.0%

ブログでよく語っているジャンルの点数が低いのは・・・orz
結果は謙虚に受け止めましょう。


ついでに○○診断というのをいくつかやってみました。  


昔から有名なポリティカル・コンパス  

判定結果は下記の通りです。
政治的な右・左度(保守・リベラル度)  -0.6
経済的な右・左度(市場信頼派・政府介入派)  0.93  
あなたの分類はリベラル右派です。

10が満点(=極端)なので、ほぼ真ん中辺ですね。


つぎは男性脳・女性脳診断

あなたのポイントは -10ポイントです。
(男脳度数:55%/女脳度数:45%)
あなたは、極端な考え方をせず中性的な考え方を持っており、融通が利くため、問題解決の時とても役に立ちます。冷静で論理的に物事を考える男性的な部分と、感情豊かにコミニュケーションをとれる女性的な部分を、両方持っており、また、考え方が理解できるため、異性、同姓を問わず、たくさんの友達ができます。ただし、恋愛に関してはポリシーをもって友達で終わらないように注意しましょう。


なんか中庸な結果ばかり出てつまらないですね・・・


性格分析はこれくらいにして金持ち頭脳はどうでしょうか。

総合評価あなたのお金持ち度は「天下り官僚級」
  100点満点中85点でした

タイプ:勝負こだわり型
go2cさんは大変お金持ち向きの体質と言えるでしょう。今がダメだとしても将来には明るいものが感じられます。バランスだけではなく、生命力に高い数値を示しているので、能力にパワフルさを兼ね備えて磐石と言えるでしょう。
タイプとしては、常に結果を重視し努力しての負けを嫌う実利優先タイプと言えます。努力して失敗するくらいならしないほうがまし、という冷めた一面もありますが、上司など目上の人にとっては信頼できるタイプでしょう。

おお、なかなかではないか^^

おまけ
go2cさんのお金持ち資質は、日本人口1億2千7百万人のうち第1347万0283位に位置します
go2cさんのお金持ちピーク予想は2025年です。大きな山となるでしょう

ところが、賞味期限チェッカー では

測定結果
go2cさん(男性)の賞味期限はズバリ2022年8月15日です。したがってgo2cさんがいっちょまえの人間として扱えるのは約○○歳までです。なお、この数値いいのか悪いのかどうなんだ、と言いますとまあ...けっこういいほうです。
go2cさんの賞味期限の総合評価 ランクA
go2cさんの賞味期限は全体から考えるとけっこういいほうでしょう。2022年8月15日までgo2cさんはいっちょまえの人間として生きていけます。約○○歳までgo2cさんは人間として腐ることなく、ばっちり人生を楽しむことができるでしょう。

賞味期限過ぎてからピークを迎えるのか・・・orz

 

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『フライトプラン』(その他もろもろ)

2006-06-25 | キネマ
ジョディ・フォスターが久しぶりに映画出演しているということで『フライトプラン』を見ました。

ネタバレしたら元も子もない話なので、あまり語れませんが、ジョディ・フォスターの貫禄の演技とエアバス社の新型2階建て超大型機A380を見ることが出来ます。
まあ、その2つのいずれにも興味がなければ特にお勧めはしません。

ジョディ・フォスターはこの飛行機の設計チームの一員と言う設定で、機内を縦横無尽に駆け回るのですが、セキュリティ上はこういうのをいきなりオープンにしちゃっていいのかな、と心配になりました。まあ、現物とは違えているんでしょうね。



ところで、このDVDには『LOST』シーズン1の第1話がおまけでついているので、それも観てしまいました。

離島に墜落した旅客機の生存者49人のドラマです。それぞれの登場人物の人間模様+ジュラシックパーク、という感じのものです。
そこそこは楽しめそうですが『24』ほどではないので1週間レンタルになってからでいいかもしれません。
ところでこの49人はアメリカのテレビ番組らしくPolitically Correctnesに配慮してか人種・性別・年齢に多様性を持たせています。
イラク軍の兵士とか、韓国人夫婦(夫役は『24』の現場チームのチーフをやっていた役者さん)とか。

でも、こういうときの東洋人って何で日本人じゃないんでしょうかね。
ちょうどいい役者がいなかったのかもしれませんが、こういう危機的な状況に配置してもリアクションが面白くなさそうとか役に立ちそうにないと思われているんでしょうか?


採った魚で干物を作るとか、けっこう役に立つと思うんだけどなぁ・・・



余計な事ついでに、昨日ジムで見た映画情報へのツッコミ
『着信アリ final』

"死の着メロ"がかかってきて、それを逃れるすべは

  「転送スレバ、死ナナイ」

ということで、修学旅行中の高校生が自分が生き残るために友達に転送するかの選択を迫られる、という「究極のサバイバル・ホラー」ということですが




  だったら携帯、捨てちゃえばいいのに。




昨今の若者は命より携帯が大事、ということなんでしょう。









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『DEATH NOTE』と核兵器

2006-06-24 | 乱読日記
スポーツクラブでマシンで汗を流しながらテレビを眺めていたら、デス・ノートの実写映画版の話題をしてました。

ポスターや予告編を見る限り、主人公役の藤原竜也が雰囲気を作りすぎちゃってて、頭悪そう(というか単なる危ない奴)に見えてしまって残念ですね(子供・若者向けの映画なのでオジサンが目くじら立ててもしょうがないですがw)

なので、以下原作のコミックの話になります。


以下、ネタバレ注意です。





とても大雑把に言うと、デス・ノートとは通常死神が持っていて人の名前を書くとその人に死をもたらすというもので、それをたまたま手に入れた主人公(警察官僚の息子で優秀な受験生→法学部生)が、悪事を働いても微罪にしか問われない悪人を罰するために自らデスノートを使う、という話です。


当初は、絶対的な力を持った主人公が匿名で力をアピールすることで犯罪を抑制し実現しようとする正義と、主人公の正体を突き止めその力の行使を止めようとする警察(主人公の父親たち)やCIAなどとの心理戦が、設定の奇抜さと合わさってかなり楽しめます。
作画の小畑健(『ヒカルの碁』の作画をした人)もあいかわらずクオリティの高い絵を書いてます。

ただ、初めて主人公の正体に迫ったライバルの「L」が死んだあたりから、新キャラ登場の無限連鎖が人気がなくなるまで続くという少年ジャンプにありがちな無限連鎖にはいりつつあるように感じて読むのをやめてしまいました。
ストーリー的にも、話がいつのまにか正義の実現とは何かなどというテーマはどこかに行ってしまい、デスノートという「力」の奪い合いのための知恵比べになってしまいました。


でも、考えてみるとこの展開は核兵器をめぐる争いと同じなんですよね。


当初、核兵器はナチス・ドイツに対抗するために開発され、(アメリカの理屈では)米軍の犠牲者を最小限にとどめ戦争の早期終結のために使用されたわけです。
その後、ソ連もドイツから入手した技術を元に核開発に成功すると、最終兵器である核兵器を持つ米ソがお互いに恐怖による均衡を保っていました(MAD(Mutual Assured Distruction)戦略という絶妙のネーミングがされてましたね)
それが、フランス、中国、インドなど他国も自らの発言力、軍事的威嚇力を高めようと核保有国が増加するにつれ、核拡散防止条約という形でこれ以上核カードを持つ国を増やさない、という政策に転換しました。
しかしここ数年、北朝鮮の核開発や、旧ソ連からの核流出などにより、国家より小さい単位のテロ組織などが核兵器を入手するリスクが高まっています。


デスノートでも、主人公と敵対する勢力は警察・CIAなどの国家機関から、企業、犯罪組織などデスノートを入手しようとするさまざまな組織に広がりを見せています。


そう考えると、デス・ノートの含意は結構深いのかもしれません。


************************

(6/26追記)
デス・ノートは僕の予想に反して完結したようです。
ジャンプの編集部に(多分)反して主義を貫いた作者に拍手です。

つづきを読んでみる気になりました。
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免停と無免許運転

2006-06-23 | あきなひ

せっかく早起きしたので、エントリをひとつ。


三井住友海上を業務停止 金融庁、体質改善迫る
(2006年 6月21日 (水) 23:23 共同通信)

金融庁は21日、不当な保険金不払いが約4万5400件(約28億2600万円)あったとして、三井住友海上火災保険に一部業務停止命令を出した。  

自動車、火災保険など損害保険の販売は7月10日から2週間停止し、医療保険など第3分野商品の販売も同日から業務改善が確認されるまで、期限を定めずに差し止めた。販売中の保険を対象にした無期限停止は初めて。新商品の認可は6月22日から最長1年間凍結し、海外支店の設置も3カ月間禁じた。  

同庁は新たに見つかった不払い件数が多いことや、経営陣が保険金支払いの管理を現場に任せきりにしていたことを重視。同じように不払いが多発した明治安田生命保険や損保ジャパンよりも厳しい処分にした。

金融庁のHPを見ると

1. 第三分野商品に係る保険金の不適切な不払い
 平成14年度から17年度の過去4年間にわたり、以下のような多数の第三分野商品に係る保険金の不適切な不払い(927件、166百万円)が認められた。 
(1) 保険責任開始以前の発病(以下「始期前発病」という。)について、約款上は医師の診断により始期前発病が認定された場合に免責が適用されることとなっているが、当社社員が医師の診断に基づかずに自ら判定を行う等、免責が不適切に適用された事例(618件) (中略) 

 その原因として、以下に掲げるように、第三分野商品について、商品開発から支払査定、事後検証に至る保険金支払管理態勢に極めて重大な欠陥があることが認められる。 
(1)当社は、従前から、始期前発病の取扱いに関し、医師の診断に基づかず社員自らが判定を行う等誤った運用が行われているが、何ら見直しが図られていない。(中略) 

2. 付随的な保険金の支払漏れ 
 平成17年9月30日付で当局より報告を求めた、付随的な保険金の支払漏れに係る調査結果(27,173件、1,941.4百万円)について、その内容を再度検証したところ、当該調査において当社が支払不要又は調査の対象外としていた案件の中に、支払漏れが極めて多数(17,296件、719.1百万円)認められた。 (中略) 

3. 不適切な代理店管理(省略) 
4. 苦情処理態勢・不祥事件処理態勢(省略) 
5. 海外拠点管理態勢 
 海外子会社(英国)において、当該子会社の代表取締役(現在も就任)が、①契約書を取り付けていないまま支出を行っている、②支払理由を偽った支出を行っている、③必要とされる取締役会の承認を得ない支出を行っている、等の事案が認められた。 
 本社海外担当部門は、これらが横領、背任等の不祥事件のおそれがある事案であるにもかかわらず、徹底した調査を行っていない。また、当該者に対して経理手続きが不適切なことを口頭にて注意するに留まり、特段の処分を行っていない。  

処分の理由なので多少大仰に書いてある部分もあるとは思いますが、十分な態勢が整っていないのに新商品を供給した、というところが一番の理由のようです。イギリスの子会社は何をする会社なのかは不明ですが、かなり杜撰なようですね。
なのできちんとした態勢が出来るまで無期限の業務停止、というのは仕方ないと思います。

安田生命や損保ジャパンとの違いは「従来の商品におけるルール違反」と「不十分な態勢下の商品提供」にあるのでしょう(一般の業務停止は有期ですから)。
「スピード違反で免停」と「無免許運転」の違いのようなものですね。


ただ、新聞の見出しは重い処分の理由として「不払い」が前面にでていますので「不払い=業務停止」と短絡されそうで、そうするとろじゃあさんの懸念されるように  

求められる保険金の支払についてのコンプライアンスを進める一方で安易に保険金の支払をするという選択がされる危険

が顕在化したり危険があったり、(詐欺までは行かなくても)無理筋の保険金請求を強要する人も出てきそうな・・・ 
でも、そういう行為は結局保険料の値上げの方向に影響するので、われわれ契約者側も文句を言うにしても節度を持って言うことが大事なんですけど、そうもいかないだろうな・・・


そういう現場の負担増も含めてトータルで考えれば、最初からちゃんとやっておいた方が経済合理性にもかなう、ということが企業側の教訓ですね。 

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奇跡は起きず

2006-06-23 | よしなしごと


横綱相撲をとられてしまいました。

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予選最終戦

2006-06-22 | よしなしごと
前回大会での観戦以来密かに応援しているスウェーデン、決勝進出を決めました。
引き分ければ決勝進出という中で38年間無敗のジンクスは大きかったのでしょうか。
でも、2度リードされて追いつくのはさすがです。
35歳のラーションはこのWCにかける気迫が伝わってきます。

決勝トーナメント初戦は絶好調のドイツとですが、「好事魔多し」ということもありますから接戦に持ち込めば勝機もあるかと(特にWCのPK戦は名手がはずす事が多いので、PK戦に持ち込めばバラックあたりが・・・)


さて、日本代表です。
首の皮一枚なのか、三途の川の渡し待ちなのかという状態ですが、まだ死んではいない、ということが頼りです。

イングランド代表のスウェーデン人監督は一度もスウェーデンに勝てなかったなどと言う事は忘れましょう。
プロ野球では6月は楽天が勝率でパ・リーグ首位に立ちました。
やってやれないことはない、と思いましょう。

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しつこいぞ

2006-06-21 | 余計なひとこと
早寝早起きの一夜漬け練習をしようとしたらこんな記事が。



巨人が抗議文を再提出 審判員の判定で (共同通信)







なんだったら、天覧試合からやり直しますか?
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福井総裁議論のピントはずれ

2006-06-21 | 余計なひとこと

利益総額は1473万円 総裁、報酬を一部返納へ
(2006年 6月20日 (火) 18:03 共同通信)

日銀の福井俊彦総裁は20日、村上ファンドへの投資に関係する資料を国会に提出した。2005年末の運用残高は2231万円と、総裁が民間に転出していた1999年に1000万円で始めた投資は約6年で2倍以上に拡大。2001年2月にいったん福井氏に支払われた分配金を加えると、利益総額は1473万円に上った。

記者会見した福井総裁は、投資問題で混乱を引き起こした責任を取って、今後半年間、報酬の30%を自主返納する意向を表明した。

だが、金融政策の責任者が特定のファンドで投資を続け、高い利益が出ていたことがはっきりしたことで、総裁への社会的な批判は一段と強まりそうだ。

以前のエントリにも書きましたが、私はこれは倫理観とか「脇の甘さ」の問題であって、儲けたこと=責任とは思っていません。

ちなみに「6年で2倍以上」といいますが複利で年15%程度なわけで、アクティブ運用のプライベート・ファンドであれば、それくらいの運用実績があってもおかしくないと思います。
日経平均株価で考えても2003年5月の底から2006年5月のピークで倍以上になってるわけですから。


なんか議論の方向性がずれているように思えて仕方ありません。


地下鉄の売店の夕刊紙の広告で「福井総裁 資産1億2000万」とあったのですが(買ってないので内容未確認)日本の金融政策のトップの人が70歳でこの程度(売れっ子の弁護士とか外資系投資銀行のMD(他にもいろんな業種でもいると思いますが)なら年収程度)の資産形成しかできない、ということのほうが問題なような・・・

*******************
(追記)
話が乱暴になってしまいましたが、結局私の言いたいことは、以下の通りです。

① 福井総裁の行為は日銀総裁として見識に欠け不適切(利益を上げた事でなく、就任時に解約せず、この2月に解約した事)。

② ただ中央銀行の総裁を後任のあてもなくいきなり辞職させるわけにはいかない(より市場からも信任される適切な後任がいるのであれば辞任したほうがいい)。

③ 野党も福井総裁の責任(=首を取って喜ぶ)のでなく、任期中にスキャンダルに巻き込まれないような人物を日銀総裁(なり経済政策に携わる政府高官)に選任するためにはどのようなルールを作るべきか、ということを議論すべきでないか。

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テポドン2号(その2)

2006-06-21 | よしなしごと

KobantoさんからコメントとTBをいただき、その中で「発射といってもどこに向かって?」という論点のご指摘があったので、地図上で考えてみました。




北朝鮮としては、国境を武力侵攻も辞さない国に接しているので、これらの国を怒らせるわけには行かないと思います。

とすると南南西から西北西にかけての中国側(図のCゾーン)は、中国国内に着弾してしまうのでNGですね。
同様に西北西から北東にかけてのロシア領土(図のRゾーン)も同様です。サハリンを越えて海に落とすということもできますが、万が一ウラジオストックあたりに落ちてロシアを怒らせてしまうのもまずいでしょう。
また、南の韓国上空(図のKゾーン)に向けてミサイルを飛ばすと、南北融和もぶち壊しになるでしょうし韓国の防空システムが作動してとんでもないことになる可能性もあります。
さらに、韓国と中国の隙間のBゾーンの先には台湾があり、台湾も中国領土だという中国の主張を尊重すると、そっちに向けて発射することもできません。  

となると、結局テポドンはAゾーン=日本に向けて発射するしかないということになります。


以前「目の上のタンコブ」というエントリで「大陸から見ると日本は邪魔」ということについて書きました。  

ロシアがウラジオストクにバルチック艦隊を回航しようとしても
中国東北部から太平洋航路や東南アジアに輸出しようとしても 
韓国の漁船が「遠洋漁業」をしようとしても 
北朝鮮が長距離ミサイルを海に着弾させようとしても(!)  

日本の近く(領海や経済水域)を通らないといけないことがわかります  

けっこうするどい縁起でもないことを言ってますね(冷汗)

北朝鮮にしてみれば、「弾道ミサイルを実験するには日本を越えて発射するしかルートがないので仕方ないじゃないか」ということなんでしょう。
飲み屋の出口の階段で酔いつぶれて寝ている酔っ払いをまたいでいく程度の意識しかないのかもしれません。
ただ、日本としては自分の庭先をかすめてゴミ置き場にゴミ袋を放り投げられてるようなものなので気分はよくありませんね。

困ったものです。


ということで方向の選択肢としては「日本越え」しかないとして、どこを着弾地点とするか(「天城越え」の♪山が~燃える~♪は勘弁してほしい)ですが

朝日新聞によると テポドン2は「射程が約3,500~6,000キロでハワイやアラスカ、米国西海岸に到達する能力を持つ」ということです。

方位を修正した下の地図で考えると、
上のAゾーンの中でも、さすがにアメリカ領土近く(下図の楕円のあたり)に着弾させてアメリカの本気の報復行動を誘発する度胸はないでしょう。
となると、候補として無難そうな順番としては

①ハワイとグアムの間の北太平洋
②射程距離を6000キロ程度に限定してハワイまたはアメリカ西海岸方向ということになります。

射程距離が最大でも6000キロ以内であれば②選択もあるかもしれませんが、威嚇効果や輸出の商談をねらってミサイルの性能を誇示したい、となると①でしょうか


矢印を引いてみると・・・



 


おいおい、東京上空を通過するじゃないか・・・

 

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テポドン2号

2006-06-20 | よしなしごと

北朝鮮のテポドン2号の発射が危惧されてます。
発射すれば厳しい対応 首相、北朝鮮を強くけん制
(2006年 6月19日 (月) 16:35 共同通信)

小泉純一郎首相は19日午後、官邸で通常国会閉幕を受けた記者会見を行い、北朝鮮が長距離弾道ミサイル「テポドン2号」の発射準備を進めているとされることについて「仮に発射すれば、米国とも協議して厳しい対応を取らなければならない」と経済制裁などの対抗措置を取る考えを示し、北朝鮮を強くけん制した。

素朴な疑問として、弾道ミサイルが自国の上空を通過したときに撃ち落としちゃいけないんだろうかと wikipediaで「領空侵犯」を調べると

領空侵犯(りょうくうしんぱん)とは、国家がその領空に対して有す権利を侵犯する行為の事であり、具体的には他の国家所属の航空機・飛行物体が当該国の許可を得ず、領空に侵入・通過することを指す。
ただし、領空の範囲は大気圏に限られる為、宇宙空間(衛星軌道など)を移動している人工衛星は、領空侵犯に当たらない(軍用のミサイルはこの限りではないが、高度200~300Kmを高速飛行する物体を止める術は無い)。
領空侵犯に対して、当該国は対処措置を取ることができる。対処措置には、強制着陸や撃墜などがある。

とあります。
これを信じれば、弾道ミサイルは実験であろうと(可能なら大気圏外であろうと)領空侵犯したら撃墜してもいいわけですね。
ただ、現時点ではその手段がないということです。


今回テポドンが発射されて、万が一日本(の領海内)に落ちても「あ、ごめん、間違ってお宅に落っこちちゃった」と言われた場合、それを「攻撃」とみなすかどうかは外交的には結構難しいかもしれませんね。

万が一それが核弾頭つきのミサイルだったとすると、1発で国として大きなダメージを受けてしまうわけなので、アメリカはそれで北朝鮮を攻撃できる材料ができるからいいのかもしれませんが、日本としては発射自体をやめさせないと安心できないわけです。


そう考えると、日本の上空を使ってミサイルの発射実験をすることには、もっと強硬に抗議したほうがいいんじゃないかと思います。


さらにこの問題、素人なりに考えてもいろいろ難しい点がありそうです。


一番大事なのは発射しようとしているミサイルが「実弾」かどうかについての情報分析力なんじゃないか、でも現実的には米国のスパイ衛星などに頼らざるを得ないことの是非、とか(逆に情報を入手できる(利害)関係を維持することが自腹で衛星を打ち上げるより効率的なんじゃないかとか)。

米国と共同研究(導入?)しようとして物議をかもしたミサイル防衛システムは必要か、とかたとえ完成していたとしても、費用対効果がどうか、とか
配備してもうまく落とせなかったときはかえってマイナスになってしまうんじゃないか、(湾岸戦争のときのパトリオットミサイルだって実際に当たったのはほんの少しだという話もあるし)とか。
「あ、ごめん作戦」をやられた場合にも、できるのは経済制裁くらいかな、とか(大人しくしてたら円借款というのもなんだし)、外交的には国連安全保障理事会とかに訴えるくらいしか手はないのかなぁ、とか、
アメリカに警官役をお願いするのもぞっとしないよな、とか。


当たり前の話ですが、安全保障の問題は軍事力だけでなく、情報収集力、外交能力など国の総合力が試されるわけで、「瀬戸際外交」を得意技にしている相手に対して、侮られもせず、挑発にも乗らず、でも確実に「怒らせたらまずいぞ」と理解させるような対応(しかも周辺国から「危ない奴」とも思われないような)について幅広くかつ冷静な議論がなされるといいと思います(でも、難しいだろうな・・・)

コメント (2)
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