一寸の虫に五寸釘

だから一言余計なんだって・・・

お坊さんは変わるか?

2016-01-24 | 余計なひとこと
1月22日のHNK首都圏特報でお坊さんが変わる!? 時代が求める仏教とはという番組をやっていた。
amazonの「お坊さん便」をきっかけに、檀家制度を廃止する寺など寺院・仏教の在り方を模索する僧侶たちの取り組みを取材している。

お墓の話や寺院との関係は個人的にも関心があって、このブログ内でも、お墓の話(2015/12/20)、『寺院消滅』(2015/11/30)、『0(ゼロ)葬--あっさり死ぬ』(2014/12/30)などでも取り上げてきたが、寺院が一般人の生活から遠い存在になってしまい、多くが「葬式仏教」と化してしまった現在、経済合理性という切り口からの攻撃に抵抗する力が残っていない、というところが問題の根源にあると思う。

実際、東京だと、関東大震災によって寺院の郊外への移転が進んだ結果、お墓のある寺自体が家の近くになく、当然お坊さんとも日常的に接する機会がないために、自然とお彼岸、法事や葬式のときくらいしか付き合いがない。
ではなぜ寺院自体があえて檀家から離れることをしたのだろう、その時点では檀家と宗教的な結びつきが強く、多少郊外に移転した程度では縁遠くなることもなかったのだろうか、などと考えながらググっていると、
[講演要旨]関東大震災による寺院移転:「得生院誌」をめぐって
という文章にあたった。

これによると

・安政2年(1855)の大地震では多くの寺院が被災・焼損したが、その復興が完了しないうちに明治維新が起きた。
・明治維新は、寺域が国有地として召し上げられただけでなく、また大名家の菩提寺や御用商人の外護を経済的支柱としていた寺院にとっても大打撃であった。
・さらに明治21年(1888)の市区改正では東京市15区内の墓地を郊外移転させる方針が出され、墓地の拡張禁止と、郊外移転または納骨堂建設を前提とした墓地の無償払い下げが行われた。
・さらに大正12年(1923)の関東大震災後の区画整理事業を進めるために、無償払い下げを国有境内地にも拡張するとともに、その代りとして境内地や墓地を区画整理地区に強制させる政策がとられた。

という経緯があり、この結果現在ある郊外の寺社町(だいたい環状八号線沿線の距離感)が形成されてきた。(画像は上記サイトから引用)



これを見ると、そもそも一般市民と寺社とのつながりは東京においては昔からそう強いものではなかったのではないかと感じる。
信仰の面でも地元に密着した存在であれば、なんらかの存続運動が起こったように思うし、寄付も集まったのではないか。

結果、今も都心部で残っている寺は、明治時代に既に私有地を持っていて借地の地代で経営が賄えているところに限られている--つまり宗教活動とは直接関係がない要因による--のかもしれない。(寺が貸金の抵当に土地を広げた経緯や、地方においては農地解放でそれを放出させられて檀家との関係が微妙な寺も多いことなどは上の『寺院消滅』で触れられている)

さらに、高度成長期に都会に流入してきた世代(特に長子以外の世帯)を信者として取り込むことにも成功しなかったことが、現在の問題の遠因になっているように思う。

都会においては、そもそも立ち返るべき寺と檀家の関係の「本来の姿」というのが明治以降失われていたとすれば、その「再構築」自体フィクションの上に成り立つものでしかない。

一方で、引きずるべき過去がないのであれば、一から構築することも可能であり、そういう取り組みが(自分の墓をどうするか決める前に)出てくることを期待したい。

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「どぼじょ」改め「けんせつ小町」

2014-10-24 | 余計なひとこと

「どぼじょ」改め「けんせつ小町」です 日建連が新愛称
(2014年10月22日18時35分 朝日新聞デジタル)

土木業界で働く女性を表す「どぼじょ」に代わり、これからは「けんせつ小町」を使うと、業界団体の日本建設業連合会(日建連)が22日発表した。建設業界は土木のほかに建築分野もあり、ここで働く女性に共通する愛称をつくろうと、公募していた。

個人的には「どぼじょ」のほうが音のインパクトもあるし、無難なネーミングに変えるよりはこのままの方がいいんじゃないかと思うのだが。

それに、土木と建設を「けんせつ」で総称するのは土木側から文句が出ないのだろうか。
もともと建築設計の世界では既に女性は多い一方で、人数の少ない土木専攻女子を応援する意味があるのかと思っていたのだが、建築設計などの「オシャレな」仕事をしている女子の側から土木と一緒にされるのはイヤだ、という話が出ての動きだとしたら、目的に逆行するのではなかろうか。


また、国交大臣もこう言っている中で、土木と建設は一緒と言うのもタイミング的にも如何なものかと。
クラウディングアウト論/国交相も国会答弁で否定/「現実に起きていない」
(日刊建設工業新聞 2014年10月9日)

太田国交相は、公共事業の増大が東日本大震災の復興工事や民間建設に悪影響を及ぼしていないかを「注視しながら行政を行ってきた」と述べた上で、「そうした事態は生じていない」と強調した。さらに、「公共工事は9割ほどが土木、民間工事は8割以上が建築であり、技術者も違う」と説明。建設会社にも土木と建築のすみ分けがあり、現場の技能労働者も「(土木と建築の間で)流動性はほとんどない」として、懸念される人手不足についても、「適正な賃金と工期が確保されれば人は確保できる」とする現場の声を紹介した。


さらに言えば「○○小町」というフレーズ自体がアナクロだし、そもそも「小町」には男目線で有能な女性を揶揄するようなニュアンスが込められる時もある。
卒塔婆小町とかマチ針とかね(参照)。

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カジノ法案

2014-05-01 | 余計なひとこと

いわゆる「カジノ法案」が話題になっている。

カジノ 法案に黄信号 与党・公明、慎重論強く
(2014/4/28 1:00 日本経済新聞 電子版)
カジノ法案 :5月下旬に衆院委審議入りで調整-議連成立狙う
(2014/04/28 18:53 Bloomberg)

個人的には「IR:統合型リゾート」というのがそこまで収益性が高いのか、カジノがなければ大規模MICEの誘致はできないのか、という点については今一つピンとこないのだが、ここはひとつ切り口を変えて考えてみる。

現在公営ギャンブルの利権所管は
 競馬:農林水産省
 競艇:国土交通省
 競輪:経済産業省
 オートレース:経済産業省
 スポーツ振興くじ(TOTO):文部科学省
 宝くじ:総務省
それに「公営ギャンブル」ではないが
 パチンコ:警察庁(内閣府)
と主要官庁はそれぞれ既に何かしら持っている。

カジノ法案(特定複合観光施設区域の整備の推進に関する法律 案要綱)ではカジノ委員会を内閣府の外局に置くことになっているが、どうせやるのであれば、ここはひとつ厚生労働省の所管にしたらどうだろうか。

いままで公営ギャンブルのおこぼれに預かっていなかったので、ほかの官庁も文句を言わないだろうし、カジノからの収益を急増する社会保障費の足しにするのであれば国民全体の理解も得られるのではないか。
もっともここによると、(出典不詳だが)シンガポールの2012年のカジノ税収額+入場税は約812億円で、社会保障関係費に使うとされている消費税が3%増税で約8兆円の税収増になる(参照)のと比べると焼け石に水、少なくともカジノ収益を社会保障関係費に周りたとしても消費増税をしなくて済むことにはならないレベルだ。
しかし法案にあるように地域振興を旗印にすると各地にカジノ目当ての「統合型リゾート」が乱立して結局赤字垂れ流しになったりしそうなので、誘致のハードルをあげるためにもいいのではなかろうか。

それに弊害が指摘されるギャンブル依存症についても、健康保険制度で面倒を見ることになるのだし。

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クールジャパンのロゴ決定

2011-09-15 | 余計なひとこと

最初見たときは「右からの強風にあおられてあたふたしている日の丸」かと思った。

クールジャパンのロゴ・メッセージの決定について(平成23年9月13日 知的財産戦略推進事務局)




メッセージはこれ。
 


震災には言及せずにいたほうが「クール」だったと思うにつけ、このロゴの短命さがしのばれます。


<追記>
「クールジャパン」を売り込む相手である外国から見ると、今回の震災による原発事故は日本の技術の信頼性に対する疑問を呼んだはずです。
しかしメッセージは震災について「乗り越え、立ち上がろう」と被災者目線で、もっぱら国内に向けてのメッセージのように思われます。

キャンペーンのロゴ・メッセージの決定に際して、何かポイントがずれてしまっているのではないでしょうか。

このメッセージがつくと戦時中の「一億火の玉」を連想して、個人的には「ホット」なんですが。


それに震災からの復興の目処がついたら「クールジャパン」キャンペーンをやめるわけではないのでしょうし。

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自民党谷垣総裁こける

2009-11-16 | 余計なひとこと

自民党の谷垣総裁はサイクリングが趣味ということですが、自民党が与党だったらそもそもSPから止められているところでしょう。

自民・谷垣総裁、サイクリング中に転倒 左のほおにけが
(2009年11月15日(日)20:44 朝日新聞)

谷垣氏の事務所によると、谷垣氏は15日朝から多摩川沿いを自転車で走行。午前9時20分ごろ、東京都昭島市内の遊歩道で対向してきた自転車と衝突して転倒、顔面を強く打ち、病院で数針縫ったという。相手の自転車の男性にけがはなかったという。

対向車との事故なので、出会いがしらでなくよけ損ねたということのようです。

ちなみに舵は左右どちらに切った結果なのでしょうか。


それとも躊躇しているうちにぶつかってしまったとか・・・

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キャラ勝負

2009-04-25 | 余計なひとこと

鳩山大臣の発言撤回は、単に抗議が殺到したからのようです。

鳩山総務相、草ナギ「最低人間」発言撤回、「最低最悪の行為」と言い換え…火に油?抗議やまず
(2009年4月25日06時02分 スポーツ報知)

 発言が報道されると、総務省や鳩山事務所に「言い過ぎだ」など抗議が殺到。草ナギファンを含めた国民から総攻撃を受ける形となった。 
 発言撤回について「(地デジ推進への)期待が大きかっただけに失望も巨大だった」と弁明した。「人間は人間を評価できない」ともっともらしい説明を続けたが、「最低の人間ではなく、『最低最悪の行為だ』と言い換えさせて頂きたい」と結んだ。 
 これが「火に油」になったのか。抗議の電話は鳴りやまなかった。 
 総務省は「前日(23日)も発言を撤回した今日も同じ。職場の電話が鳴りっぱなしです」(同省政策評価広報課)と話す。抗議件数は公表しなかったが、対応した職員4人が通常業務がほぼできなかったほどだという。 
 抗議の中には「『最低の人間』と言う大臣の方が最低だ」などと感情的になる人も。「草ナギさんを地デジキャラクターから降ろさないで」と続投を望む声の一方で、「なぜ発言を撤回したのか」と鳩山氏を支持する意見が少数あったとしている。 
 同課は23日の時点で今回の事態を大臣側近に報告。鳩山氏が発言撤回に至ったとみられる。

ここは一つ、抗議電話・メール窓口を作って「文句があるなら思う存分言え」くらいの気概がほしかったですね。

ここで引いてしまうと、今後も言葉尻に気をつけて発言が窮屈にならざるを得ず、かんぽの宿騒動以来「ちょっと気は短いが『ダメなものはダメ』と筋を通す頑固親父」、というキャラで定着しつつあったのが、「抗議電話に日和ってしまう程度の、人気取りのためのポーズをとりたがる短慮のオヤジ」になっちゃいますね。


ここは「いい人キャラ」の草クンとガチの勝負をすべきだったように思います。


政治家も人気商売ですが、タレントと同じレベルで人気を競っても勝てるわけがないし同じレベルで勝負すべきでもないわけで、そんなことをしているから国会議員は二世・三世議員とタレント議員ばっかりになってしまうわけで。


 

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「なぎ」は弓ヘンに「剪」

2009-04-24 | 余計なひとこと

「草なぎ剛」と書くのもちょっと間が抜けた感じがしますが、マスコミは常用漢字と人名漢字以外は使わないことになっているからなんでしょうか。
(よくジャイアンツの李 承選手が「李 承ヨプ(ヨプは火へんに華)」と表記されますが、やっぱりちょっと間が抜けます。「イ・スンヨプ」と全部カタカナのほうがすっきりしますよね。)


なんか妙なのはこちらの大臣も。

「最低な人間」発言を撤回=草なぎ容疑者逮捕で-鳩山総務相
(2009年4月24日(金)13:30 時事通信)

鳩山邦夫総務相は24日の閣議後会見で、公然わいせつ容疑で逮捕された地上デジタル放送の普及推進メーンキャラクターである草※(※=弓へんに剪)剛容疑者を「最低な人間」と批判した前日の発言を撤回した。総務相は2011年7月のテレビ放送の円滑な完全デジタル化に影響することを強く懸念した結果、思わず口が滑ったと自己弁護した。  
総務相は「昨日は草※さんの逮捕の話を聞いてはらわたが煮えくり返り、言ってはいけないことを言いました」と反省。その上で、同容疑者を「日韓友好などにも尽くしている」と持ち上げ、「人間は多面的に評価しなければならない」と語った。  
ただ、「期待が大きかっただけに失望もまた巨大だ」とも述べ、同容疑者の地デジの普及推進のメーンキャラクターを降板させる意向を正式に表明した。 

鳩山大臣の元の発言は
鳩山総務相「最低の人間だ」草なぎに大激怒(2009年4月24日(金)08:00 サンケイスポーツ)によると

「めちゃくちゃな怒りを感じている。なんでそんな者をイメージキャラクターに選んだのか。恥ずかしいし、最低の人間だ。絶対許さない」

というものだったそうで、鳩山大臣にしてはいつものトーンだと思うのですが、中川(酒)元大臣への波及を配慮したのか、総選挙での若年女性層の取り込みに配慮したのか、ジャニーズ事務所がCMの違約金などの補償(TVによれば違約金条項がなかったとか)を用意したのかわかりませんが、ちょっと「らしくない」感じですね。

個人的には  

「居酒屋になんか行かずに、家で地デジを見ながら飲んでいればよかった・・・」  

と、草クンがしみじみ反省するCMに差し替えてほしかったです。
もちろん草クンはノーギャラで、テレビ局へもジャニーズ事務所の影響力も存分に使ってCMの放映権料も値切れば、相当予算も削れて国民のためにもなると思うのですが。

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不幸の均霑

2009-01-23 | 余計なひとこと
「きんてん」と読みます。

この言葉は『学歴・階級・軍隊―高学歴兵士たちの憂鬱な日常』で紹介されていた歴史学者の加藤陽子の造語。
加藤は『徴兵制と近代日本』のなかで、帝国陸軍が徴兵制の公平と軍隊内の平等を喧伝し、「機会不平等」の状態に置かれた貧民や農民の味方を標榜した姿勢をさす言葉です。
それは結局「みんなが平等に不幸になることだけがみんなを満足させられる」というところに行き着きます。

戦後の経済成長の中で本来の意味の均霑=雨の恵みのように皆が平等に恵みを得てきた時代から「格差社会」が語られるようになり、また嫉妬の感情や「不平等感」が表面に出だしています。


名古屋にいる知人の話では、トヨタ自動車は正社員に対し「夜間外出禁止令」を出しているそうです。
仕事帰りに酒を飲んでいてトヨタ自動車の社員だとわかると「期間工や派遣社員を切っておきながら酒なんか飲んでいやがって!」という非難をおそれてのことなのでしょう。
日中ときおり「派遣切り反対!」などのデモ行進が駅前の本社ビル周辺で見られるだけに、そういう指示を出したい気持ちはわからないでもないそうです。

しかもトヨタはきわめて統率の取れた(プレッシャーのきつい?)会社ですし(参照)、トヨタの社員が遊ばないのに下請けや納入業者が遊んでいるわけにはいかない(更に値下げを要求される)という相乗効果で、夜の繁華街は閑古鳥も鳴かないくらいの寂しさだそうです。
(あくまで噂話なので実際は接待自粛の影響なのかもしれませんが、本当に盛り場から人影が消えているそうです。)


デモがいけない、というつもりはないのですが「トヨタはけしからん」という論調の中に不幸の均霑を求める気持ちを感じてしまうのも事実です。
正直いって期間労働者が派遣労働者が当然に継続的に(ということは一生?)トヨタで雇用されることを期待できるか、といえばその主張は無理があると思います(個人的には正社員でもそれを当然のように主張することが本当にいいことなのかということにも疑問はあるのですが)。
確かにいきなり契約を打ち切られることへの不満はあると思いますが、それなら
「自分達を切って確保した利益をきちんと地元に還元しろ、そうすれば自分達は地元で新しい職場を見つけることが出来る」
という主張の方が建設的ではないでしょうか。

雇用を守られたトヨタの正社員に対してもトヨタの車を買わせよう、という貪欲さに対してこそ批判をすべきだと思います。
「そのかわり社員にはきちんと給料を払って、飲み食いや買い物をさせろ。トヨタが勝ち残るのはいいが一人勝ちはいけない」
という主張のほうが、前向きだと思います。


「平等への下り坂」をみんなで肩を並べて歩くことを目標にするような風潮は、僕は嫌いです。


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オバマ新政権とマーフィーの法則

2009-01-23 | 余計なひとこと
アメリカ国民の期待を受けながらオバマ新政権がスタートしました。

ところで今回の政権スタッフの多くは弁護士で構成されているんですね。
確かにブッシュ政権が8年続いたうえに歴史的にも共和党政権の方が長いので、実務経験者というのが少ないという事情もあるとは思いますが、ひとつの特徴といえるかもしれません。
大統領夫人も弁護士ですし。


そこでふと思ったこと
今回の金融危機で、アメリカの競争力と富の源泉でもあったウォール・ストリートが崩壊しました。
そしてアメリカを代表する産業であったビッグ3もその存続自体が危ぶまれています。

そうなると「悪いことは重なる」というマーフィーの法則から考えると、つぎは「アメリカを代表(象徴)する職業の一つである弁護士の権威が地に落ちる」ということが弁護士で構成されたオバマ政権の信用失墜という形で起きる、ということは考えられないでしょうか?



特に根拠のない連想ゲームなので、そうならないことを祈りますが・・・

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なんだかなぁ、という記事

2008-12-15 | 余計なひとこと

「大企業の非正規大量解雇、許されない」高木・連合会長
(2008年12月14日3時1分 朝日新聞)

一番頭に来ているのは、トヨタ自動車やキヤノンなど、中小に比べて体力のある大企業が、次々と非正規の人たちを大量に減らしていることだ。満期を待たずに中途解約する例も多い。数カ月の雇用すら継続できないほど、切迫しているのか。御手洗冨士夫・日本経団連会長は会見で「苦渋の選択」と言ったが、「苦渋」の中身が全く伝わってこない。  
仕事がないのに雇い続けろとまでは言わないが、在庫を持たないのと同じ感覚で人を安易に解雇していいのか。  

非正規の人に対しても、経営者が解雇回避の努力を尽くしたかどうかなど、正社員と同様な整理解雇の原則が適用されるべきだ。ただ、非正規の人たちに自分でそれを交渉せよというのは酷だ。企業の労働組合がそれは言っていかねばならない。自分たちが切られる立場になった時にも同じ武器で闘うのだから。

連合の会長が「腹が立つ」などという床屋談義をしていてもしようがないと思うのですが。
非正規雇用は「非正規」なだけに正社員よりも地位が不安定なのは最初からわかっていることで、それを契約の条件を強化するように働きかけたり、失業補償などのセーフティネットを提案するのが連合の仕事なんじゃないでしょうか。
「企業の組合が言っていかなければ」などと言うと逆に「上納金分働け」と言われそうです。
本来企業側に更新拒絶・解約のオプションのある非正規雇用の契約は、経済原理で言えばオプション料の分賃金が高くてしかるべきです。
それが低いのは需給関係なのか、求められる業務のスキルがそれほど高くないのかはわかりませんがそれなりの理由があるわけで、そのへんについて冷静な議論をしないで「企業のせいだ」「政府のせいだ」とばかり言っているのでは存在意義が疑われてしまいます。

実は連合のような労働組合の上位団体が、高度成長の恩恵を一番受けていて、未だにモデルチェンジできないでいるのかもしれません。
 

トヨタ、1000億円赤字 下期見通し
(2008年12月14日(日)08:05 産経新聞)
これは週末から断続的に出ている話。トヨタからのリリースは今(15日午前零時)のところまだありません。
マスコミとしては他社に抜かれたくない一心なのでしょうが、企業側にとってみれば社内手続きを経てから適時開示となるのでいい迷惑ではあります(わざわざリークするようなネタでもないですし、まあ、情報管理が甘いといえばそこまでですが)。
報道の自由とはいうものの、風説の流布にならないんでしょうかね。

これで週明け株が下がるとまたマスコミは騒ぐんでしょうけど、なんかパニックを助長しているだけのように思います。

あ、そのほうがネタが増えていいのか。

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小泉容疑者

2008-11-25 | 余計なひとこと
「官僚は悪いやつら…」小泉容疑者、銃刀法違反容疑で送検
(2008年11月24日(月)22:56読売新聞)
一時はテロか、などと騒然としましたが、私怨(?)に基づく犯行のようで、一時期盛り上がった「テロ」談義が急にしぼんでしまったのですが、公務員の職務執行に対する私的制裁はやはりいかんと思うのですが、それを「テロ」というのであれば、マスコミの個人のそれも私生活に踏み込んだバッシングはいいのか、などとこちらの議論も尻切れトンボにならずに深めてほしい気がします。

また、小泉容疑者が刑事裁判で心神耗弱とかを主張するともめるんだろうな、というのも気にかかります。


ところで不謹慎ながら最初にテレビで見たときから気になっていたのですが、

この小泉容疑者





元阪神タイガースの川籐幸三氏に似ていませんか?

小泉容疑者が川籐幸三氏くらい屈託のない人だったらこういう事件は起こさなかったのでしょうけど。


86年オールスター代打川藤



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過剰反応

2008-05-23 | 余計なひとこと

こんなことが新聞ネタ、警察沙汰になる世の中というのはどうなんでしょうか。
警察だか教育委員会だかの発表なので脊髄反射的に記事にしてしまったんですかね。

小学校で実験中、塩化水素が漏れ出す…児童8人軽症
(2008年5月23日(金)18:53 読売新聞)  

23日午前11時20分ごろ、名古屋市 千種 ( ちくさ ) 区見附町、市立見付小学校(高桑恵一校長、児童数370人)の理科室で、6年生の児童が酸素の濃度を調べる実験をしていたところ、器具の接続を誤り、塩化水素が漏れ出した。  
近くにいた児童8人がのどの痛みやせきなどの異常を訴え、病院で治療を受けたが、いずれも軽症で間もなく帰宅した。
(中略)
本来なら、塩化水素は検知管内にある除去剤で取り除かれるが、誤って検知管を逆に取り付けたため、そのまま漏れだしたという。愛知県警千種署も詳しい原因を調べている。

そのうち

xx日午前10時30分ごろ、yy市zz中学の家庭科室で2年生の生徒がキャベツの千切りの実習をしていたところ、包丁の使用法を誤り生徒3人が指に全治3日の軽症を負い、病院で治療を受けたがまもなく帰宅した。
本来なら包丁はあまり大きく動かさずキャベツを持つ手の第一関節と第二関節に当てながら滑らすように使えば指を切ることはないが、今回事前の指導が不十分であったとしてyy警察署は担当の教諭から事情を聞いている。

なんてことになるのでしょうか。
そのうち理科や家庭科はビデオを見るだけ(家庭科は食べるだけ?)になってしまいそうですね。


危険な薬品を使うときには実験手順に注意しないと危ないとか、変な臭いがしたら注意しろ、ということを身をもって知っただけ良かったと思うのですが。

先生も事情聴取などにめげずに、無味無臭な危険物質こそ危ないこと(だから都市ガスはあえて臭いをつけていること)などについてこれを機会に教えてあげたらいいと思います。


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「手つかず」と「食べ残し」

2008-05-09 | 余計なひとこと
「手つかずと食べ残し、違う」船場吉兆の湯木社長
(2008年5月8日(木)02:35 朝日新聞)



「未婚」と「バツイチ」の違いか・・・




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シンシン

2007-12-09 | 余計なひとこと
国産ステルス実証機「心神」、2011年に初飛行
(2007年12月9日(日)09:31 読売新聞)

Wikipediaによると「日本の防衛省技術研究本部が先進技術実証機(ATD-X:Advanced Technological Demonstrator-X)と称する研究機で、次世代戦闘機に使用できる国内の先進技術を、実際に飛行させて実証・確認をするための機体」ということです。
昨年末から徐々に露出していたようです。今回予算申請したというあたりがニュースなのでしょうか。


ところで飛行機で「シンシン」といえば、逆噴射で日航機350便墜落事故を起こした○桐機長の「心身症」が思い出されます。
当時「逆噴射」とか「機長、やめてください」というのが流行語になりました。

結局機長は業務上過失致死罪で逮捕されたものの(最初はマスコミ報道では「心身症」といわれていたのですが)精神鑑定により統合失調症と診断され、心神喪失を理由に検察により不起訴処分となりました。
(なので一応伏字にしました)


ということで、やはり「心神」で正しいのか・・・?



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ふと思ったことあれこれ

2007-12-01 | 余計なひとこと
守屋前事務次官の妻は収賄罪の共犯を免れるためには、「宮崎元専務とデキていた」という主張(つまり賄賂ではなく、宮崎元専務と会社の金を遊興に使っただけ)がありうるのではないでしょうか。
または「宮崎元専務は自分に気があるのを知っていて都合よく利用しただけ」という主張(こうなると「女帝」でなく「魔性の女」にキャラ変えになりますが)もありえますかね。

いずれにしても、こういう主張をされると守屋前次官本人は更につらい立場になりますが・・・



崎陽軒のシウマイは、JAS法では原材料について使用量の多い順に表示するように定めているのに、タマネギより重量が少ない干しホタテ貝柱を先に表示していたというのが問題のようです。
それ自体は個人的にはあまり気にならないのですが、問題はルールや基準が守られているかのチェックができていないということの方なのでしょう。

ところで惣菜や冷凍食品などでよく売っている「カニクリームコロッケ」はこちらのレシピによると、使用量の多い順だとカニより牛乳や大きさ次第ですが卵、玉ねぎの方が先に来るのですが、ちゃんとそうなっているか今度見てみましょう。
(と思ってググッてみたらこちらでは牛乳が一番最初に出てました。食品業界ではかなり厳格な約束事なのかもしれません。)

ところで商品名自体「カニクリームコロッケ」と使用量が一番ではないカニを前面に押し出していますが、「クリームコロッケカニ入り」としないといけないのではないでしょうか?
(これもこちらに「普通は8%入っていれば「カニクリームコロッケ」と言われるのですが」とあったのですが、それがJASの基準なのかナンなのかはわかりませんでした。でも、何か基準がありそうです。)



額賀氏証人喚問 民主「見送り」探る 3野党慎重論 江田議長、収拾か
(2007年11月30日(金)03:13)

強行採決に反対した過去の自分言動や自分少数になったときの反動など気にしない、というのはひとつの才能なのかもしれません。
ただ健全な二大政党制の一翼を担うのにふさわしい振る舞いかというと、単に深く考えずに調子に乗っているだけのようにも見えますが・・・

共産党はさすが一本筋が通っていると言いたいところですが、採決の時には賛成したんですね。

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