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一寸の虫に五寸釘

だから一言余計なんだって・・・

映画の感想まとめて(後編)

2005-06-26 | キネマ
グッバイ・レーニン







前評判から、主人公がもっと若くてお涙頂戴ストーリーかなと勝手に思っていたのですが「母親への愛情」はモチーフであって、テーマではなかったんですね

テーマは、環境の変化への適応。
それが自分の望む方向への変化であったとしても、そのスピードの加速や各論での疑問などで、実際に適応するのは難しい。
特に競争のルールが変わる(または導入される)といままで真面目に暮らしていた人々の方がダメージが大きかったりする。
※実はお母さんも環境への適応を彼女なりにした人生だったということが途中でわかります。

世の中が大きく動いたときに、その中で小さく生きている人々がどうなるのか(たくましく、しぶとく生きる人もいれば、適応できなかったり排除されちゃったりする)ということを考えさせられました。


コラテラル







トム・クルーズが珍しく悪役。

毎度の役者顔に珍しく無表情な役が怪しい殺し屋としては功を奏していた
でも、生い立ちを話したりとちょっと人物造形をしようとすると途端に説得力がなくなってしまう

ジェイミー・フォックスは「レイ」の合間に撮ったのでしょうか?夢を持ちながらも普通の生活に疲れた若者がこんな事に巻き込まれたら、というあたりをうまく演じてますね。

でも、ラストは中途半端だったなぁ・・・


ミスティック・リバー






これは劇場で観ました。

(ホントはミリオンダラー・ベイビーの前に書くのが順番ですが)
ショーン・ペン、ティム・ロビンス(特に熱演!)、ケビン・ベーコンと芸達者を揃えて、幼馴染3人に起こった事件とその後の人生の交錯を描いています。

善玉・悪玉、世代間闘争、宗教上の対立、男女間の対立などのわかりやすい二元対立ではなく、
他人の気持ちをわかる、とか自分の気持ちを理解してもらうことが難しい(無理)のが世の中なんだよ、ということを正面から描いちゃっていて、カタルシスを与えない映画になってます。

ブッシュ大統領の支持基盤である中西部などの伝統的(WASPの)価値観を持つところではどのように受け止められたんでしょうか、興味があります。
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