四方源太郎日記(京都府議会議員・綾部市選挙区)

これからの綾部のために、さらなる「挑戦」を!

決算審査終わる

2024年08月07日 | 京都府議会

日㈬昨夜も京都に泊まり、朝9時に府議会へ。今日で監査委員による決算審査は最終日。資料を読んで備える。

 10時から総合政策環境部の決算審査。「移住の取り組み」「大学生との連携」「DMOの活動」等についてを担当。「移住」はおおむね成果が出ていると感じているが、首都圏や大阪での移住セミナーを開催する際に、そろそろ「京都」で売るよりも、「綾部」とか「福知山」とか「亀岡」とか「丹波」「丹後」「山城」というように細かい地名を出していく方が興味を引く時代にもなってきているのではないかと指摘した。

 また、「移住」と「仕事」をセットにした取り組みをもっと強めたらどうかと提案し、就職セミナーは新卒や若手を狙う「移住」とセットにすると中堅世代の「転職」を取り込むこともできるのではないかと述べた。

 移住者でもすぐに可能な「仕事」としては「ライドシェア」が良いと思っている。運転さえできればすぐ始められるのと、道を覚えたり、人と知り合いになるのにも効果的だと思っている。過疎地ではニーズも大きい。

 自治体型ライドシェアのシステムを京都府が整備して、各市町村で取り組むようにしたら良いのではないだろうか?

 「デジタル古文書」の保全についても提案した。

 ネット上には個人の方が投稿しておられる「お城」「寺社」「祭り・伝統行事」「飲食店」「郷土史」などの情報がたくさんあるが、その方が亡くなられた後、その情報は消えてしまうのではないかと懸念している。

 例えば、綾部市にある水平器メーカー㈱アカツキ製作所の元社長である鍋師有さん「なべちゃんのHP試作箱」というページ綾部の歴史のことを調べる際にはよく検索に引っかかってくるので重宝している。

 こういった「京都府」に関わる情報を未来永劫、京都府が管理できるよう、生前に契約できる仕組みを創ってはどうかと提案した。

 答弁では「以前、国立国会図書館の方に教えてもらったことがあるが、世界中のインターネット情報を保管しているサイトは存在するので…」ということだったが、その情報を再利用しようとする際の「著作権」のことなど、お元気なうちに整理しておいた方がその情報を役立てることができるのではないかとさらに提案した。

 京都府に関する「デジタル古文書」の保存は京都府の総合政策部くらいしか考えるところがないように思うので、将来の歴史学、民俗学等の有益な資料として保存の仕組みを考えてほしいとお願いした。

 デジタルは便利だが、長期保存には向かないところもある。「日本の古墳時代で、歴史が残っていない『空白の数百年』というのも、もしかしたらデジタルの時代だったのかもしれませんね」と言ったら、皆さん笑っておられた。

 

 午後商工労働観光部の決算審査。私は「中小企業支援の取り組み」に関する質問を担当した。

 最初「府内の中小企業の賃金は上がっているのか?」と質問したが、ハッキリした数字は答えてもらえずに「最低賃金は上がっているので、上がっているのでは…」というくらいの認識だった。

 日本の国全体や大手企業では賃金上昇しているとの情報はあるが、京都府がつかまないといけないのは「府内の中小企業の賃金がどうなっているか」だと思う。それが上がっていれば施策が成功しているということだし、下がっていれば失敗しているということであり、事業効果を分析する指標として、府内中小企業の賃金についてはサンプル調査でも良いので数字をつかんでおくべきだと指摘した。

 予算が満額使い切れていない補助事業もいくつかあり、そういう残余額は他の人気のある事業に追加補正するとか、あまりケチらずに出すものは思い切って出すようにするべきだと提案した。

 北部産業創造センター(綾部市)と丹後・知恵のものづくりパーク(京丹後市)についても活動状況等を質問した。

 北部産業創造センター「京都フードテック基本構想」で府農林水産技術センターが綾部市に移転してくることに対応して、「農工業」の研究拠点にもしてほしいと考えている。

 

 決算審査の最後は、監査委員事務局と決算審査全体を通しての課題を共有し、今後の監査の方法等について協議した。

 終了後はいくつかの調整や電話連絡を済ませて、久しぶりに綾部に戻り、20時頃まで事務所にて書類整理やブログ書きなどを行った。

 

 今日の昼温二郎は綾部市教育委員会主催の海外研修に参加して、オーストラリアに向けて出発したようだ。

 17時に関空を発って、シンガポールで乗り換え、翌朝10時過ぎにオーストラリアに着くとのこと。

 初めての飛行機、初めての海外旅行が結構長距離の移動であり、家族と離れて約10日間も一人で生活するので不安もあるだろうが、人生の良い経験にしてほしいと願っている。

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