四方源太郎日記(京都府議会議員・綾部市選挙区)

これからの綾部のために、さらなる「挑戦」を!

ベンチャーチャレンジ職員育成事業

2024年08月06日 | 京都府議会

日㈫昨夜は京都泊で、朝9時に府議会へ行き、今日の決算審査の資料を読んで勉強した。

 10時から人事委員会の決算審査。10時半からは教育委員会の決算審査を行った。4名の監査委員で質問を分担するため、私は「府立高校のあり方について」の質問を担当した。

 「全日制高校の再配置」「学校施設整備」「公立と私立の競争」「入試改革」について質問した。私立高校が「あんしん修学支援金」の充実で学費の無償化が進み、府立高校から私立高校に生徒が流れている。

 住民税非課税世帯に対して、府立高校は授業料だけでなく、制服、体操服、教科書、副教材、iPad、クラブ遠征費なども支援するようにして、学習意欲があっても進学をあきらめる子どもが出ないように、学びの場を提供する役割があるのではないか?学校再配置で経費を節減するのなら、その分をそういった子の支援に回すべきではないかと提案した。

 「入試改革」は3年前には公表することをルール化し、自分がどういう制度で受験するかは早くに分かるようにするべきだとも提案した。

 

 午後知事直轄組織健康福祉部決算審査。

 知事直轄組織は職員長に質問し、まずは若手職員の離職状況を聴取。新人職員は振興局や土木事務所などの出先機関に配属されることも多いが、そういったところの施設は老朽化し、和式トイレが並んでいる。若い子の働きやすい職場にするには、出先機関の職場環境をまずは水回り関係からでも改善していくべきではないかと求めた。

 次に令和5年度は「ベンチャーチャレンジ職員育成事業」の実施グループが継続2、新規5の合計7というのは少ないのではないかと指摘した。以前は30くらいのグループが取り組んだこともあったそうだ。

 昨年の取り組みでは、中丹東土木事務所の施設保全課「綾部市上林地区における地域活性化を目指して」と奥上林の草壁自治会で鳥獣害対策に取り組んだ事業が異彩を放っていた。

 出先機関で、この事業に取り組んでいるのはこの部署だけだったこともある。

 中丹東土木事務所の加納仙一施設保全課長は、奥上林の古屋自治会につながる府道が土砂崩れで孤立した際には崩れた土砂を徒歩で乗り越えて集落に入り、住民の安否確認をして安心させていただいたこともあり、仕事に対する「熱量」がある方だと思っている。

 加納さんに「無理です」と言われたら「仕方ないな」と思うし、やれる可能性があれば何とかやろうとしてもらえる姿勢を信頼している。

 そういう「熱量」ある課長の下で働くと、このように常に問題意識を持ち、仕事時間外でもこういった研修事業に取り組まれるのだろう。こういう部署や職員グループを増やすことが府職員の意識や能力の向上につながるのではないかと、まずは職員長や人事課が「熱量」を高めて頑張ってほしいとお願いした。

 

 健康福祉部には「京都式地域包括ケアシステム」「高齢者医療福祉計画」「看取りプロジェクト」「健康長寿延伸の取り組み」などについて質問した。

 看取りや在宅療養を増やすべきだというのは2018年4月若手府議で三重県四日市市を視察し、いしが在宅ケアクリニック」の石賀丈士理事長の話を聴いて痛切に感じた。京都府でもぜひ進めるための人材育成や支援制度の構築に努めてほしいとお願いした。

参考:2018年4月12日付blog「自民党府議団・青年局有志での管外視察」

 

 自分の担当する質問ではなかったが、「児童相談所問題」についても質問した。「子どもの意見表明支援事業」で公募される権利擁護専門員の管轄はどの部署か?と聞いたがハッキリした答弁が返ってこない。

 どうも児童相談所が選んで、管理しているようだ。「それでは児童相談所とグルになって、子どもの正当な意見表明の権利が守られているか疑問だ」と指摘した。

 家庭支援センターと宇治児相には専門員が2名ずつ配置されているようだが、福知山児相は1名とのこと。児相や健康福祉部からも独立した専門員が3名くらいは配置されるべきであり、「児相に雇われている」という気持ちがあるようではダメだと訴えた。

 京都府では昨年、児相職員による児童虐待が2件あったが、「児相に保護されている子は悪いことをした子ではない。親から虐待を受けていて保護するのなら、優しく守るべきなのに『制止』する際に軽傷を負わすなど、言語同断だ」と指摘した。

 また、私が今年3月から家庭支援課長に求めている6年前の福知山児相による「誤認保護」事件の総括文書があるのかないのか、いっこうに明らかにされないのはなぜか?とも強く指摘した。

 

 少し前に舘町の府道綾部大江宮津線で物損事故があって、歩道のブロックや柵が壊れたがいつになっても修繕されずに排水溝に壊れた柵が落ちたままで、これからの台風シーズンが心配だと住民の方からお電話があった。

 しばらく決算審査で京都に滞在しているため、豊里地区の後藤光市議に連絡して現地確認を依頼。その上で中丹東土木事務所施設保全課の加納課長に状況を聴いてきてほしいとお願いした。

 その結果としては、現在、自動車の対物保険を使って保険会社が業者の手配を行っているが部材の仕入れなどで遅れているのではないかとのこと。地元からそういう声が上がっていることは保険会社に伝え、早く工事してもらうようにお願いしておきますということだった。

 後藤市議には「お電話いただいた方に報告に行っておいてほしい」と依頼した。

 

 今日も京都に泊まり。

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