四方源太郎日記(京都府議会議員・綾部市選挙区)

これからの綾部のために、さらなる「挑戦」を!

文化生活部、警察本部の決算審査

2024年08月01日 | 京都府議会

日㈭10時半から文化生活部・文化施設政策監の決算審査。

 朝から非常に暑い。朝食にサンドイッチを食べながら議員団控室で決算審査の資料を読んで勉強。写真は府庁正門から南側を望む。

 私は「北山エリア整備」「府立植物園の魅力創出」「府民利用施設の活用」の質問を担当した。

 まず冒頭に「北山エリア整備は再度、仕切り直した方がいい」と述べ、持論を説明した。

 「北山エリア整備」が京都市以外の市町村での事業なら、地元自治体は喜んで地元調整を進めただろう。京都市と水面下で打ち合わせを進め、地元調整の目途がついてから表に出すべきだった。

 「現在の府立文化芸術会館を維持したい」と求める声があることは知っているが、現在の場所は府立医大の目の前で、府立医大にガン診療棟を建てたことで駐車場が減った現状を考えると、むしろここは府民の健康と命を守るための土地として活用させてほしい。

 老朽化も相当進んでおり、別の場所に移転するなら「北山」が適地だろう。京都市から誘致要望がないのなら、文化芸術会館は京都市以外の府下の市につくっても良いし、その費用を中丹文化会館や丹後文化会館、長岡京記念文化会館の新築費に回しても良いのではないか?そういう考えはないのか?と質問した。

 「シアターコンプレックス」とか、そういう横文字を使うのも誤解される遠因だ。「コンプレックス」というのは「複合施設」という意味だろうが、日本語では「劣等感」という良くない意味でも使われる。

 

 府立植物園は入園料200円が安すぎる。その割には高校生150円は高い。

 植物園は2000円くらい払ってもらえる施設を目指すべきだ。入園者の数にこだわらず、価値が分かる人が高いお金を払ってでも来るという施設にしてほしいと思っている。

 綾部の子ども達は「東京に修学旅行」というと必ずディズニーランドに行く。ディズニーランドは入園料はもちろん、お土産含めて使うお金は相当額になる。京都にもたくさんの修学旅行生が来ているので、植物園の「博物館機能」をもっと高め、バックヤードの見学などを強化して保存・栽培の技術が学習できるようにすることやナイトツアーの実施など新しい事にも取り組み、「京都の修学旅行なら植物園に行かないと!」と言われるようにしてほしいと要望した。

 

 府民利用施設の活用については、中丹文化会館なども相当老朽化しているが、その利用率は高い。府民文化の底辺を広げるためにも、京都市内の施設と京都市外の施設の整備は別枠予算にして、それぞれに整備計画を作って進めるべきではないかと指摘した。

 

 午後13時から後半の部局審査についての内容説明を受けた後、14時から警察本部の審査を行った。

 私からは交通部に対して「オンライン免許更新講習」「はんなり運転と合図横断の普及」「高齢者の免許返納」などについて質問した後、「自転車の交通安全」の点で現在、綾部中学校での課題である「ヘルメット着用」についても質問した。

 PTA役員や子ども達に説明する際の動画がJAF制作のもので、内容がちょっと分かりにくいので、芸能人などを使って子ども達にも分かりやすい動画を府警本部や警察庁では制作していないのか?と聞いたら、「現在、そういう検討はなされていないが、必要だと思うのでそういう意見を警察庁にも上げていきたい」という答弁があった。

 能登半島地震に関連して、元旦の発災当日から府警本部から捜索や救援のための隊員が派遣されているが、能登半島の状況は府北部の丹後半島とも似ていると言われるため、「支援活動を通して、京都でも活かせることはあるか?」という質問に対しては警備部から「半島で道が寸断されると被災の現地にすぐにたどり着けないという状況があった。そのため、交番や駐在所の警察官の初動対応が非常に重要になると考え、そこに対しての初動の応急処置等の訓練を強化している」と答弁があった。

 

 その後は議会事務局に対する質問で今日の日程は終了した。

 夕方、綾部に帰る途中、17時にもかかわらず京都市内は37度もあった。このとんでもない暑さがまだまだ続く日本は「熱帯」になってしまったと思う。

 18時頃に綾部に戻り、20時頃まで事務所で届いていた手紙や書類の整理、ブログ書きなど。

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