12日㈫、参議院選挙が終わり、府議会が再開された。12日、13日は予算特別委員会の小委員会で書面審査に出席した。
4月に西脇知事が2期目の当選を果たされ、6月議会では二期目就任後の「肉付け」予算が上程されており、その予算について、議員の半数が出席する小委員会で審査することになっている。
初日は政策企画部に質問。西脇知事は今年度から府内10ヶ所以上で「産業創造リーディングゾーン」を指定すると表明されたが、発表されたのは6ヶ所のみで、府北部や中丹地区には1ヶ所もない。「北部や中丹ではいつ、どんなゾーンを指定するのか?」と質問したが、なかなか具体的な答弁は聴けなかった。山下副知事が「舞鶴港、物流拠点」とおっしゃったので、綾部では「物流拠点リーディングゾーン」が指定されるのだろうか?
「熟度を高めて」と何度も答弁があり、「熟しているうちに腐ってしまうのではないか。早くやってほしい」と強く要望した。
自然の流れに任せていると人もお金もどんどん一定方向に流れていく。行政の役割はこれをポンプアップして、水の流れを変えることだ。やりやすいところばかり手をつけて、府北部や中丹をほったらかしにしていてもらっては困ると注文をつけた。
また、コロナ後の総合計画の見直しが現在、1年前倒しで進められているが、この総合計画策定検討委員会には、京丹後市から2名、委員に選出されているが、北部の他の市からは誰も選ばれておらず、中丹地区はゼロとなっているため、「意図的に中丹は外したのか?」と質問した。「意図的だ」とは、もちろん答弁されないが、「意識にない」のだと思う。
「知事はこれから自らが積極的に北部に入り、直接、地域振興の指揮を執る」とおっしゃったので、「これからは知事には週に1.5日か2日、北部で執務してもらうように言うつもりだが、知事が執務する場所の整備やスタッフ充実の計画は?」と質問したが、きちんとした回答はなかった。今後はこれを詰めていきたい。
二日目は危機管理部と建設交通部に質問した。
災害で逃げ遅れるのは過疎地では「人口減少と高齢化でコミュニティが失われつつあるからだ」と述べ、「行政は防災アプリの開発など、安易な方向に逃げずに、コミュニティをどう維持するか、アナログに力を入れてほしい」と要望し、綾部で進めている「置き薬」「置き雑貨」事業のように民間企業との連携することも考えてほしいと述べた。
たとえば、大型スーパーやホテルなどが避難所として協力してくれるのなら、その店舗改修や裏の崖の保護に京都府が補助するとか、新しいことを考えてほしいとも要望した。
建設交通部には「西脇知事になって、建設予算が3割増しになっていると聞くが、綾部ではそんなに事業が増えていない。その増えた分はどこに行っているのか?」と質問した。
答弁では「5年前に比べて、中丹東土木事務所の今年度予算は8割増しになっています」ということだったが、「それなら舞鶴だけ増やしているのではないか」と不満を述べ、人口ではなく、面積に応じて予算配分すべきだと主張した。
もう1点は、レッドゾーンやイエローゾーンを指定されると家の新築が難しくなる、建築確認を下ろさないのではなく、個人から誓約書を取って、自己責任で新築するなら認めるようにしたらどうか?とも述べた。「市町村でそういうまちづくりを決められたらできないことはない。今後検討する」という答弁だった。