朝7時40分の飛行機で、伊丹空港から秋田空港に向かった。約1時間のフライトで、これなら京都~綾部の移動時間と変わらない。
同じ自民党1期の能勢昌博府議(長岡京市・乙訓郡)の呼びかけにより、自民・民主・公明の1期議員有志5名で、秋田県に1泊2日の行程で教育・港湾・農業ブランド化・伝統文化観光について視察に行った。
自民党からは僕と能勢府議、民主党からは岡本和徳府議(右京区)と島内研府議(左京区)、公明党からは小鍛冶義広府議(南区)というメンバーだった。
最初は、秋田市にある公立国際教養大学に行った。ミネソタ州立大学日本校が閉校した後を秋田県が100億円ほど投資して、東京外国語大学学長であった中島嶺雄先生を学長に迎えて10年前に開学した大学だ。
現在も、毎年約10億円を県から補助している。
授業は全て英語で行われ、学生には1年の海外留学が義務付けられている。1年生は全寮制で、海外留学生と同室になることもあり、まさに英語と異文化を日常生活の中でも学べる環境が整っていた。
図書館も学生は24時間365日利用できるそうだ。
早くも来年度の就職で、大手企業からたくさんの内定が出ていた。一流企業の採用担当者がこの秋田の地まで足を運んで人材を求めに来ているようだ。
都市部でない方が、勉強に集中できる環境づくりができるのではないかと思った。
京都北部に、京都府立大学北部校を作って、グローバル人材を育成したらどうかと考えた。
続いて、秋田県議会に行き、秋田県の秋田うまいもの販売課長さんらから、「秋田県産日本酒のブランド化戦略」について話を聞いた。
秋田県では《秋田酒こまち》という酒米を平成13年に開発し、それを使っての日本酒生産が行われている。東北では最も日本酒生産量が多いのが秋田県だ。
午後は、秋田県教育委員会の方から、「秋田県公私立高等学校協議会の開催状況について」と「あきた発!英語コミュニケーション能力育成事業」について、お話を伺った。
秋田県は公立52校に対して、私立5校と圧倒的に公立高校が多く、有名大学への進学を希望する子たちは、県内全域から秋田高校など秋田市内の公立高校に集まるそうだ。
英語教育に関しては、小学生からの様々な取り組みが進められており、これは綾部市でも「国際教育」として、もっと取り組めるのではないかと感じた。
秋田県港湾空港課長さんらから、秋田港の歴史や現在、未来の計画について詳しくお話を聞かせていただいた。
京都舞鶴港とは貨物取扱量などが桁違いだが、新潟港ほどは大きくないので、舞鶴港に近いレベルの港湾の悩み事なども分かり興味深かった。
港湾整備への投資額も京都府よりもずいぶん大きく、舞鶴港への投資ももっと頑張らなければ、日本海側拠点港という名前だけでは到底戦えないことがよく分かった。