ジェンダーからみるカンボジア

カンボジア社会について、ジェンダー視点から色々な情報をお届けします。

政治学とガバナンス再考

2012年03月01日 | カンボジアの生活

 

毎年のことだけれど、すっかり忘れてた、プノンペン大学の大学院開発学コースから、週末の集中講座の依頼。

あーあ、自分の大学のジェンダー学講座を週末集中補講にしてたのに、困ったなあ・・・と、いそいでスケジュール調整。さらに、今回は、いつもの講義題目ガバナンスに加えて、政治学の講義も依頼されたので、大学時代に学んだ知識を復習?しなおしつつ、最新のディスコースを勉強しようと決心。たまには頭を使わないと、ますます退化するので、危機感を覚えつつあったのだ。

そこで、うちの大学で政治学を教えてる先生(さらに女性省でも同僚)に相談して、大学の本屋へと政治学の教科書を買いに行ってみると・・・・・なんと、大量に販売しているのだけれど、1994年出版とか2000年出版とか、なんとも古い教科書を使ってて愕然とするのである。

↓夕方の公園で遊ぶ子ども

政治学の中でも、西洋政治思想史は、大学のときに大好きな講座だったわたし。古代ギリシアのプラトンから始まって、毎週一冊政治思想史の本を読むっていう、今考えてもすさまじいリーディングを課せられる恐ろしい講座をとっていたのだけれど、いやはや、けっこう忘れてるし、理論構成が弱まってる・・・・・(そもそもそんなことできてたのだろうか・・・友達に負けまいとして必死で読んでただけかも)。1年の講座ではとても理解できなくって、2年間連続で同じ西洋政治思想史の講座を受講して、じっくり古典を読んだ大学時代。お世話になったせんせいオカモトは、まだあの講座を教えていらっしゃるのだろうか。

↓荷物を運ぶのが好きな子ども、いろんなことするなあ

思想家の中でも、ホッブス、マキャベリ、ロックなんかは、理論構成がすきっとしてるし気持ちよく読めるから大好きなのだけれど、「大統領制と議員代表制の区別」がつかない30代の実務家でもある学生たちを相手なので、政治学の思想的側面を話しても駄目だろうなあ・・・・さてどうするかなあ・・・・

 

仕事がひと段落していることもあって、ちょっとジェンダーを離れて、大きなフレームワークでガンバナンスを再考してみるのである。教員が一番勉強するっていうのはほんとうで、今回も数時間の講義のために、えんえんと勉強して講義のために備えるのである。