ジェンダーからみるカンボジア

カンボジア社会について、ジェンダー視点から色々な情報をお届けします。

オトコとオンナの違いって?

2009年09月06日 | 女性の自立


「ジェンダーって?」という点を教える研修は、カンボジアではけっこうはやってる。

個人的には、そんなこと教えても・・・・って思ってるのだけれど(定義なんかよりも、「だからどうなんだ」って方が大事だから)、まあ研修を見ていると、カンボジア人の考えていることが色々みえてきて面白いのも事実。

国際山形ボランティアセンター(IVY)さんの研修で、「ジェンダーとは?」のセッションを見学しました。

IVYさんは、スバイリエンという、ベトナム国境近くの州で活動を展開するNGO。
農村地域の女性たちを支援して、野菜を共同出荷するお手伝いを実施中。
今回研修には、IVYの職員と、女性組合のリーダーさんたちが参加。



↓研修の様子



参加者のみなさん、とっても元気で、ファシリテーターがみんなの意見を聞こうものなら、たーくさん手があがって意見が飛び交う元気さ。




研修では、「ジェンダー」とはなにかを考えるため、参加者はふたつのグループに別れて、それぞれ制限時間内に「男性」と「女性」の絵をフリップチャートに書くという作業。


↓行列をつくって、ひとりひとり、ちょこっとずつ男女の絵を仕上げていく様子



一応時間制限があるので、両チームとも必死。
「のどぼとけ!」とか「口紅!」とか意見はでるんだけれど、ペン一本ではそれを表現できないのであった・・・・


↓苦労して女性の図を仕上げるチームの様子



私と同世代くらいのひとたちは、絵を描いたことがないから、この作業はとってもむつかしい。
農村地域だと、子どもでも実はお絵かきをしたことがなかったりして、絵で表現をするっていうのは苦手。


でも、女性と男性は、なんとなくやっぱり違って描かれていたりして。

うーん、それほど違ってないんだけどなあ、実は。
表現力の問題なんだよなあ。

日本でこのエクササイズすると、もっと激しく違うんだよなあ。

うーん、でもやっぱり、このエクササイズはやらなくってもいいのではないかと個人的には思ってしまう。
この次のセッションでやってた、「男女が成長過程で直面するとなる課題」についてじっくり協議するほうが、自分たちの生活からジェンダーを考える機会になって効果的だと思うんだけれどなあ。

ま、いいか。新しい視点を持ってもらうっていうのは、基本的なところからはじめたほうがいいのかもしれない。