小泉前首相が安倍首相に「支持率などを気にせず、鈍感力を持て」と言ったとかと言うことが報道されていました。
その「鈍感力」の本(渡辺淳一著)を読みました。
それなりの成功を収めた人々は、才能は勿論、その底に、必ずいい意味での鈍感力を秘めているもので、鈍感はまさに本来の才能を大きく育み、最大の力となることだそうです。
叱られ強い人のほうが、ナイーブで気分転換が出来ない敏感な人(キズつき易い)より、頼り甲斐があるということです。
叱られてもへこたれず、周りの人からも「あの人は鈍い」と言われるぐらいの人の方が最終的には、頼られる人となり、たくましく生き抜くことが出来るのです。
今日の絵は、淡路島灘黒岩水仙峡 F8号
著者の渡辺氏は、医学博士で、健康面でも、鈍感な人の方が長生きをして病気になりにくいと述べています。
全身の血がさらさらと流れるのが健康には大切なことですが、そのためには、あまりくよくよせず、他人に嫌なことをいわれても、すぐ忘れ、いい意味での鈍さが血の流れをスムーズに保つ要因になるそうです。
嫉妬や中傷、嫌がらせなどにピリピリせず、どうして相手がそういうことをするのか、のんびりゆっくり考えて、相手の気持ちを察してやる心の広い鈍さこそが、生きてゆく上での大きな力となってゆくのです。
「鈍感力」も大きな才能なのだそうです。