前回に描きましたように、江ノ電の定期観光バス(しずか号)で回ったところは、建長寺、鶴岡八幡宮、鎌倉宮、長谷観音、長谷大仏ですが、アジサイの名所の長谷観音は既に紹介ずみなので、それ以外に観光したところを、かいつまんで紹介します。
建長寺は、我が国最初の禅寺で、建長5年(1253年)に創建されたので、寺の名前を年号からとられたそうです。
伽藍は、宋風の配置で、総門、山門、仏殿、法堂が一直線に並んでいます。
鎌倉五山の第1位だけあって、広い敷地に入ると荘厳な気持ちにさせられます。
建長寺、山門から仏殿を望む 700年以上立ってるジャクシンの木
鎌倉と言えば、鶴岡八幡宮が代表的で、ここは源氏の氏神であり、鎌倉幕府の守護神です。
元々は、由比若宮(元八幡)が前身で、京都の石清水八幡宮を勧請して祀ったものだそうです。
それを、現在の場所に移築して、鎌倉の町づくりの中心にしたのが、源頼朝ですが、ここには頼朝は祀っていません。
当然、頼朝も祀ってあると思ったのですが、違うのです。
鎌倉幕府の歴史を見てきた大銀杏が石段下の左にそびえています。
鎌倉宮の祭神は、後醍醐天皇の子である大塔宮護良親王で、鎌倉幕府倒幕(建武の中興)で活躍したのですが、足利尊氏に捕えられ幽閉されました。
その幽閉されたと言われている土牢が残っています。
鎌倉宮の創建は、明治2年(1869年)で、それまでは、どうのようになっていたのか分かりません。 この土牢も本当かどうか、少々疑わしく、言い伝えられてきたものだそうです。
ここには、山アジサイが可憐に咲いていました。 幕末の書などがある宝物殿は、希少なものです。
幽閉されていたとされている土牢、中は真っ暗です。
長谷大仏は、高徳院という浄土宗寺院の本尊です。
奈良の大仏は、国家事業として創建されたのですが、鎌倉大仏は庶民の寄付で造られたそうです。
初代の大仏は、木製だったのですが、建長4年(1252年)に鋳造が開始されたそうですが、完成時期は不明だそうです。
美男でおわす・・・・風雨にさらされてかなり傷んでいます。 特大草鞋。
かっては、大仏殿があったのですが、1400年代に津波で倒壊してから再建されませんでした。
500年以上もの間、鎌倉大仏は風雨にさらされています。