徒然なるまま”僕の趣味と遊ぶ”

タイガース、水彩画、鉄道などの、僕の気ままな”独り言”

梅田北ヤードの名称を投票で・・・・・

2010年12月28日 13時25分05秒 | 変貌する街、過去・現在・未来

JR大阪駅北側の再開発区域「梅田北ヤード」の新名所を、5案に絞り、来年1月28日までの一般投票で最多票を獲得したものを新名称に決定すると発表されました。

5案とは

1、「梅北」(漢字でもひらがなでも可)    2、「北梅田」      3、「ゆめきた」

4、「梅田シティヤード」             5、「おおさかきたまち」

  投票方法などの問い合わせは、大阪市都市工学情報センター   06-6949-1990
  詳細は、下記アドレスを参照してください。

 

    

      現在、先行開発現場 手前がJR大阪駅    当初の土地計画 

 

その「梅田北ヤード」の構想をめぐっては、大阪市が2022年のサッカーW杯日本招致に向けてスタジアム建設を目指していましたが、招致は実現出来ず、今後の対応が注目されています。

先日、関西経済同友会が、「グリーンパーク」として、大阪市に提案したことに対して、橋下知事は基本的に賛成の意向を示しました。
元々、知事は、森でも造っては・・・と言っていましたので、府としても財政負担も考えるそうです。

さて、どの名称が良いのでしょうか・・・・

「梅北」
・・・・ 誰もが容易にその場所を連想でき、大阪的な呼び方です
「北梅田」・・・・東梅田や西梅田がありますので、地理的にわかりやすい。
「 ゆめきた」・・・・・新しく「キタ」い生まれる街に期待感や未来への発展性を感じさせる。
「梅田シティヤード」・・・・・・ヤードには「庭」の意味もあり、都心の梅田で皆が集える場所をイメージさせます。
「おおさかきたまち」・・・・・北にある街をひらがなで表記し、親しみやすく、分かりやすい。

締め切りは、来年1月28日    募集要綱は、下記を参照ください。

 http://www.osakacity.or.jp/naming/


江戸時代、武士の生活③ 行政組織

2010年12月27日 15時42分25秒 | 江戸時代とは・・・・・

再び、江戸時代の話に戻ります。
武士の身分は、武士内部に複雑な身分階級は成立していました。

その身分制度が、そのまま行政組織にもなりますが、大名家によって、分け方や名称が異なります。

大きく分けて、上士、中士、下士に分かれます。
この区分は、絶対であり、下士から中士には、ほとんど上がる可能性はありません。
上士の筆頭は家老職で、以下側用人、用人格、大寄合、物頭等です。

中士には、側頭、供頭、寄合席、留守居、奉行、納戸役、目付、小姓頭、医師などです。
そのなかで、奉行には、町奉行、郡奉行、勘定奉行、寺社奉行などがありますが、「武士の家計簿」の主人公の算用者は、勘定奉行の配下です。

下士は、徒士小頭、組頭、徒士格などです。

藩士は、格式、俸禄、役職によって藩内での位置ずけがされます。
格式は、藩主との位置関係を家単位で示したもので、その格式に応じて俸禄が与えられ、役職も決められました。

ということは、格式は、先祖代々変わらないので、役職も基本的に変わりませんでした。
が、唯一例外があります。

江戸時代の事務を司る職には、機密文書を取り扱う「奥祐筆」、書類の作成する「表祐筆」があり、そこには帳付けする勘定方という職があり、その職には、算術に心得のある下士が当たっていました。

しかし、「算術」の出来る人材がいつも不足しかちであり、算術には、世襲に向かず、この職種だけは例外としているところがほとんどだそうです。

   
     今年、6月に訪れたディズニーランドにて   個展出展作 その3

武士、特に上士は、算術を賎しいものと考える傾向があり、子弟には学ばない方が良いとさえ考えていました。
つまり、ソロバン勘定などは「徳」を失わせる小人の技であると考えられていたからです。

算術は、世襲に向かず、個人の出来不出来が如実に表れて、ソロバンにかかる職種だけは、例外になっており、身分にとらわれない人材登用がなされていたということだそうです。


ラッキーの弟が登場 愛称、募集中

2010年12月24日 12時21分40秒 | 野球・タイガース

阪神タイガースのマスコット、ラッキーの弟が来期から登場するそうです。
トラッキーとラッキーに加え、新マスコットが登場します。

そこで、球団では、ラッキーの弟となる新マスコットの愛称を募集しています。
  応募期間は、平成23年1月4日まで
  応募方法は、タイガースのHPから  
       問い合わせは、㈱阪神コンテンツリンク内「ラッキーの弟」愛称募集事務局
                    06-6442-5170

    尚、ラッキーの弟のプロフィールは、HPに載っていますので、興味のある方は、そちらを見て
       下さい。

 

背番号の「1985」は、マスコットとして登場した1985年にちなんで付けられています。
その年は、タイガースがリーグ優勝し、日本一を果たした年ですが、その年にちなんで作られたのではないようです。

もう一体、タイガースのマスコットに、ラッキーがいます。
胸に1994、背中に「LUCKY」と書かれています。

       
                                    ラッキーの弟とは、どんなん??

さて、この2体は、どのような関係なのでしょうか?
当初は、兄妹という設定だったようですが1990年代後半から、ラッキーはトラッキーのガールフレンドと変わったそうです。

この2体(ふたりと言った方が良いのでしょうか?)のバトルは、ぬいぐるみの中に入っている人(スーツアクターと言われる人)によって色々と変化してきました。

1992年頃は、バック転が出来る唯一のマスコットとして注目を浴びました。
1994年にラッキーが登場し、スーツアクターが交代しますが、バック転が出来ず、1997年に交代し、選手のモノマネやお笑いなど様々なパーフォマンスが有名になりました。

2003年にスーツアクターを球団が一方的に解雇したため、ファンが抗議したこともありました。
2007年には、トラッキーの背番号が復活し、ラッキーの胸番号がなくなったりし、現在の容姿になってきました。

さて、来年2011年には、3体のキャラクターがどのようなバトルを繰り広げるのか、楽しみです。
ちなみに、新マスコットのプロフィールがHPに載っていましたので、参考に・・・・・
   性格は明るく、涙もろい、ちょっぴりどんくさい、几帳面、頭が良い。と言うことですが・・・・。

 


映画「最後の忠臣蔵」は、本当に最後??

2010年12月23日 16時10分15秒 | 映画・社会

時代劇の映画の楽しみの一つは、日本の昔の風景の美しさを見ることにあります。
この映画も例外ではなく、竹やぶを抜けると百姓のわら葺の家の佇まいや闘いの行われた人の背ほどのススキは、この映画を象徴する風景でした。

忠臣蔵は、一般的には、吉良邸討ち入り後、浪士が切腹して終わるのですが、そこで死ぬことを許されずに、指名のために生き抜く二人の「武士」の物語です。

 

「武士」とは、どのようなものかを、この物語は語っているのです。
が、現代人にとって、この通りの「武士」の生き方には、賛否両論あると思います。
それはそれとして、当時の「武士」は、死ぬことを惜しまない一方、簡単に死ぬことを許されず、命を賭けて主命を果たさなければならない事もあったのです。

寺坂吉右衛門(佐藤浩市)は、討ち入り後大石内蔵助(片岡仁左衛門)から、真実を後世に伝え、浪人の遺族を援助せよと指名を受けます。

もう一人、指名を与えられたのは瀬尾孫左衛門(役所広司)で、彼は討ち入り前にその使命のために蓄電します。
その使命こそが、この映画のテーマを作り上げたものです。

使命とは、内蔵助の隠し子を守り抜くということを、内蔵助から秘密裏に直接使命を受けていました。
討ち入りの前に、その使命を遂げるため蓄電したことが、事情を知らない他の浪士をはじめ、多くの藩士から反感を受け、武士として恥ずべき行為として、憎まれます。

指名をおびて16年経ったところから、映画の物語は始まります。
内蔵助の隠し子は、やんごとなき人の子供として、瀬尾孫左衛門が手塩をかけて育てます。

その娘が、大商人茶屋四郎次郎(笈田ヨシ)の息子(山本耕史)に見初められますが、育ててもらった孫左衛門に思いを寄せており、この恋のやりとりを人形浄瑠璃とともに話は進みます。

正直、この浄瑠璃の語りは、もう少し短い方が良かったように思うのですが・・・・
内蔵助の隠し子”可音(かね)”が、嫁げば、孫左衛門の使命は終わるのです。

そんななか、かっては深い友情で結ばれていた二人(吉右衛門と孫左衛門)が、再会しますが、命惜しさに逃げた裏切り者とかたや討ち入りをしたものの最後には切腹出来ず、死にそこないとして後ろめたい思いをしている者は、お互いの思いが計れず、感情のまま打ち合いをします。

婚礼の当日、その吉右衛門がお供に加わります。
それをきっかけに、元赤穂の家臣たちが続々とお供を申し出してきます。

たった一人で背負ってきた重い使命が、ここで多くの元藩士の喜びとなり、裏切り者というレッテルが無くなる瞬間でした。
が、使命を達成した武士は、活かされた命を、惜しむなく果たします。

討ち入りから16年、映画では、ここで忠臣蔵の物語は終結するとなっていますが、まだまだ続いていくと思います。 それだけ、この物語は、多くの要素を含んでいます。

この映画が、アメリカで公開されるようですが、忠臣蔵の話が分からなければならないと思うのですが・・・・・もっとも最近の日本人でも若い人は、ストーリ自体を知らない人が多いようです。
真実の程は兎も角、日本人としては、知って欲しい話の一つです。

「武士道とは死ぬことと見つけたり」という言葉がありますが、その死は犬死であってはならないのです。
「死を命じられた時に、悔いが残らないように、生きること」なのです。
要は、今をどのように生きるかが、大事なのではないでしょうか?


世界の貯金箱は、世相を表す

2010年12月22日 09時35分32秒 | 独り言・社会・ニュース

日本は勿論、世界62カ国の今と昔の貯金箱を13000個展示した「世界の貯金箱博物館」に行ってきました

この催しは、尼崎信用金庫の博物館で開催されています。
楽しい仕掛けのある貯金箱、外国の珍しい貯金箱など多種多彩で、”貯金箱と暮らし”をテーマに貯金箱の歴史、世界の風俗など、世相が現れています。

 
  尼信博物館 レンガ造りは尼信記念館         クリスマス関係の貯金箱が一堂に                      

貯金箱のルーツは2100年前、前漢時代のもので、時の王一族の墓から出土した「貯貝器」と考えられています。
当時の通貨として「子安貝」がお金として使われていたというから、貯金箱と推察されており、今も財貨に関する漢字には、「貝」という字がついているのです。

 では、日本の貯金箱のルーツはどんなものだったのでしょうか?
縄文時代の末頃から現れる「甕(かめ)」ではないかと言われています。
しかし、この時代に貨幣というものがあったのでしょうか。

「貯える」というのは、なにも貨幣だけではないのです。
その頃から始まった稲作の種もみや穀物を貯えるのに使われていたようです。
この「甕」や「壺」を貯金箱の元祖と考えられているようです。

その後、木製の銭箱、竹製の銭筒、陶器の銭壺などが江戸時代に見られますが、明治に入れば、焼き物が中心で、その姿は実に多彩になりました。

えびす、大黒、ほてい、招き猫、福助などの縁起物が、貯金箱に変身しました。

    

     縁起物の貯金箱                      タイガースの貯金箱    

 

   これも貯金箱です                    動く貯金箱 映画のキャラクターも   

その後、世相を表すように、素材が木、竹、陶土、紙の時代から、昭和時代に入ると、鉄、銅、ブリキ、戦後になり、ポリエチレン製、塩化ビニールなどが多く使われました。

最近は、おしゃべり貯金箱、デジタル表示されたものや、ハイテク貯金箱も現れています。
今後、どのような貯金箱が現れるのでしょうか?


トラ、年俸に見る来期の期待度

2010年12月19日 11時32分09秒 | 野球・タイガース

先日、阪神タイガースの藤川投手が契約更改の内容が発表され、年俸は現状維持の4億円(推定)と発表されました。

来年は、”真っ向勝負”を掲げていますので、歓声が悲鳴に変わらないようにして欲しいものですね。

契約更改には、今季の活躍の評価は勿論、来期の期待度の大きさが表れます。

18日現在の未更改者は、野手では、城島、桧山の二人、投手では、下柳、久保、久保田、能見の四人います。

   
      2011年のロゴマーク             スローガン     

 

トラの最高年俸は、昨年から1億円の減俸となっても金本の3億5千万円です。
これで球界一番の最高年俸者は、今年5千万円アップして4億3千万円となった巨人の小笠原に譲りました。

トラで一番のアップは、1億2千万アップのブラゼルで、2億円となりました。
アップ額とアップ後の年俸は
 鳥谷   アップ額  1億円      アップ後は、2億6千万円
 マートン   〃     1億円            〃     2億円
 平野     〃    8千万円      〃     1億6千万円
 スタンリッジ   〃    6千万円      〃     1億円
 西村     〃    1、380万円   〃     2、300万円

以上が、更改済みの選手のうち1千万円以上の人です。
こうして見ると、今季の活躍以上にアップ額が多いのが鳥谷です。
一つは、チームリーダーとしての期待度と、来期にFA権取得に対するけん制額と思われます。

  
               来期に最も期待したい選手の二人です。


以上の他の更改済みの選手のアップ額は、1千万円以下で、その中で目につくのが、藤川俊介の8百万円、坂と秋山の6百万円です。

特に秋山と俊介(来期から藤川俊介の登録名は俊介になります)は、今年ルーキーであり、今年の活躍は、目を見張るものがあり、それがそのまま来期への期待度でもあるのです。

アップするものがあれば、当然ダウンする選手もいます。
金本の1億円ダウンは別にして、最高額は3、300万円ダウンして 7,700万円となった安藤投手です。

安藤には、今季どれだけ期待を裏切られたか、開幕投手としての片りんもありませんでした。
僕のブログでもどれだけバッシングしたか分かりません。
プロ野球の選手は、1年単位で評価されます。
如何に、過去に良い成績を残しても、2,3年悪ければ、ファンから罵声を浴びます。

今季、更改済みの選手のダウン額とダウン後の金額は、
  安藤      ダウン額   3,300万円     ダウン後  7,700万円
  江草       〃       1,000万円       〃    4,000万円
  メッセンジャー    〃        900万円       〃    4,200万円
  岩田       〃         800万円       〃    3,000万円
  葛城       〃         700万円        〃    2,400万円
  関本       〃         500万円            〃     7,500万円
   狩野        〃        500万円       〃    3,500万円

上記 4名は、全部投手です。
これが、今季のトラの状態を表しています。
つまり、投手陣の踏ん張りがなかったことが、、今シーズンの成績に表れています。

来期には、どれだけ投手陣が奮起してくれるか、アップした西村や秋山が今季以上の活躍が出来るかどうかが、来期の成績に反映されることになります。

それにしても、若手の投手陣、特にドラフト1位の選手の台頭は、どうなっているのでしょうか?
 2009年ドラフト1位   二神    
 2008年   〃      蕭  
 2007年   〃      白仁田

特に、投手陣の手薄なトラにとって、トレイドで取るのも一案ですが、若手の育成、台頭がチームに活気が生まれ、それが成績に反映することを思えば、過去のドラ1選手は勿論、今年、入団の榎田や一二三選手の活躍が待たれます。

   
    この中から、どれだけ、来期に活躍する選手が出てくるのでしょうか?

昨日、藪が二軍投手コーチに就任しました。
現在の中西コーチとどれだけ、投手陣の立て直しが出来るか、来期のトラの命運がかかっていると言えば、少し言い過ぎでしょうか?


リニア中央新幹線の原理は・・・・

2010年12月18日 11時04分53秒 | 鉄道のよもやま話

再び、リニア中央新幹線の話です。
時速500Kmは、どうして出るのでしょうか?

既に中国上海では、時速430Kmのリニアモーターカーが営業運転しています。
上海浦東国際空港と龍陽路駅間約30Kmを7分間で結んでいます。

          
       上海リニアモーターカー        その普通席の車内

中国では、上海磁浮列車と呼んでいます。
字のごとく、磁石の原理で、浮いた車両を、同じく磁気で推進します。

が、中国と日本の技術とは、若干異なります。
中国では、車両の浮上は、1,2センチだそうですが、日本のそれは10センチあるそうです。
浮き上がりが高ければ、走行路と車体の間を8センチにキープ出来、左右や上下の揺れに強く、高速走行の安全性が高まるのだそうです。

営業走行速度は時速500Kmと想定していますが、実験では時速581Kmの世界最速記録を出しているそうです。

リニア中央新幹線(今のところ、これが正式な呼び名です)は、一般の電車のように2本のレールの上を走るのではなく、磁石などを埋め込んだコンクリート製の「走行路」を走ります。

  
    推進の原理                          浮上の原理       

     
   案内の原理(これで車体を中央に保ちます)

磁石は、走行路にも車体にも備えています。
車体はその磁力で浮揚します。 さらに別の磁石が引きつけたり反発したりして、直進したり止まったりします。

これが「リニアモーター」の原理を応用したもので、ここでも中国との技術とは少々異なります。
JR東海の技術の特徴は、超電導磁石を使っている点です。

上海の電磁石より、少ない電力で大きな磁場を長時間形成できるということです。

時速500Kmではありませんが、430Kmを体験したければ、上海に行かれてはどうでしょうか?
普通席(貴賓席もあります。運賃は、普通席の倍)は、空いている席ならどこでも座って良い。ということは、かなり空いているそうです。


リニア中央新幹線の期待度・・・・

2010年12月17日 13時12分36秒 | 鉄道のよもやま話

リニア中央新幹線のルートが決まり、いよいよ計画が前進しました。
その計画によると、東京ー名古屋間が平成39年(2027年)、東京ー大阪間は平成57年(2045年)の開業の予定です。

大阪までが、これから35年先となれば、残念ながら、僕は乗ることは出来ないでしょう。
JR東海が予定している平成26年度の着工に向け、中間駅の位置や建設費負担をめぐる調整などまだまだ課題が多いようです。

ルートは決まったのですが、それまで取りざたされた内容は、
   A 木曽谷ルート   建設費 9.57兆円   東京ー大阪間所要時間 73分
   B 伊那谷ルート         9.68兆円                   74分
   C 南アルプスルート       9.03兆円                   67分

             

結局、建設費が少なく、所要時間が短いCルートに決まりました。
これが開業すれば、飛行機の利用者は無くなるのではないでしょうか?

そこで、気になるのが運賃です。
JR東海では、東京ー大阪間 15,050円  東京ー名古屋間 11,480円を設定しています。
現在の運賃は   〃      14,050円        〃     10,780円(のぞみ)で、700円から1、000円増と想定しており、この料金は割安感があります。

もっと大阪まで、早く開業出来るようにと、知事や関西経済連合会なども、2027年に一気に大阪まで開業させるぐらいの覚悟で取りこんで欲しいとJR東海にハッパをかけています。

            

着工までの今後の焦点は、中間駅の建設問題となります。
着工までに間に合わせるためには、来年中にも駅の位置を決めなくてはなりません。

品川、名古屋、大阪以外の駅は「1県1駅」とし、多くの駅は地下駅になると思われます。
地下駅の建設で2200億円と想定される費用は原則、地元に負担を求める考えで、リニアが経由する三重、奈良などの県では、今後、駅の誘致活動が活発化すると思われます。

考えられるルートは・・・・
東京都心(品川駅地下)--相模湖周辺ーー甲府盆地ーー南長野付近(飯田)--東美濃(恵那か中津川あたり)--名古屋(名古屋駅地下)ーー三重付近ーー奈良ーー大阪市内(新大阪駅地下)

東京ー名古屋間は40分、東京ー大阪間は67分。
このためには、時速500Kmで走行することになります。
この技術は、どのようにして生まれたのでしょうか?
そして、その安全性は・・・・
後日、これらについて書いてみます。


江戸時代、武士の生活② 俸禄とは・・・

2010年12月16日 11時03分57秒 | 江戸時代とは・・・・・

磯田道史著「武士の家計簿」によると、猪山家の歴史は、猪山清左衛門という人物から始まっています。
この初代が亡くなったのが慶長10年(1605年)ということになっています。

ということは、加賀家藩祖の前田利家の時代から侍であったということです。
侍といっても、「直参」と「陪臣」があり、猪山家は、「陪臣」だったようです。

「陪臣」とは、家来の家来であり、つまり、猪山家は加賀前田家120万石の家来、菊池右衛門という千石取りの加賀藩士に仕えていました。

当時、武士といっても、「直参」と「陪臣」があり、俸禄には給足と無足というのがあります。

給足とは、「知行地取り」のことで、それ以外を無足と言います。

俸禄の種類は・・・
 ◎ 家禄・・・・先祖の功により、その家に対して支給されるもの。 いわゆる基本給です。
 ◎ 職禄・・・・職務を果たす上で、家禄の不足分を補う俸禄で、いわゆる職務加給です。
 ◎扶持米・・・領地の持たない下級武士に職禄の代わりとして支給されます。
 

その支給方法としては

◎ 知行地取り  格式が高い俸禄の支給方法で、領地を治めます。
            警察権も裁判権もあり、年貢を取り立てなくてはならず、領地内支配人や用人
            を置かなくてはならず、天候により収穫が不安定で、運搬などの費用がかかり、
            格式だけが取り柄なようです。

◎ 蔵前取り   米の現物支給 札差を通して、食べる分だけ米をもらい、残りは現金で。
 
◎ 扶持米取り 一人扶持とは1日当たり玄米5合で、年間1石7斗7升が支給されます。
           毎月分割で支給されます。
◎ 金銭支給   下男など身分の低いものには、金銭で支給されることもあります。

 武士の身分は、官位、家格、役職、そして禄高でも表されます。
官位や家格については別途に述べるとして、禄高も、その武士の身分を表しています。
知行取りは、その領地から取れる米高によって、例えば200石取りとか、500石取りとか・・・
蔵前取りは、50俵とか200俵とかと呼ばれます。

小説などで、下級武士に対して「さんぴん侍」などと呼ぶことがあります。
この「さんぴん」とは、年俸が3両1人扶持の侍のことで、現金と米の併給もあったのです。

   個展出品作 その2  ニュージーランド オークランドにて


江戸時代、一般武士の生活① 年収は・・・

2010年12月14日 15時48分45秒 | 江戸時代とは・・・・・

江戸時代とは・・・のシリーズでは、過去色々書いてきました。

2006年9月4日                    武士の収入はどうなっているの?  
2007年12月17日~2008年1月21日    江戸時代の庶民の生活        
2008年11月6日~2009年1月21日     江戸時代の中枢 江戸城のなりたち
2009年10月19日~2009年3月24日    江戸時代の生活 庶民の一日    

ここまででは、一般の武士の生活については、あまり書いていませんでした。

今回、神田の古本屋から「金沢藩士猪山家文書」が見つかり、それが「本」や「映画」になりました。
そこで、磯田道史著「武士の家計簿」をもとに、映画には描かれなかった部分を中心に書いてゆきたいと思います。

 

 下記は、2006年9月4日のブログで武士の収入について書いた部分を再現したものです。

 これには、知行と蔵前があり、知行は先祖からのその家に伝わった格式の一つで小なりと言えども大名と同様に領地を持っています。この土地から上がる収穫を米に換算し大名と同じく農民と分けますが、その割合は、かなり厳しかったと言われています。                    

蔵前取りは自分の領地を持たず、領主や幕府から給料として年に何表という米を貰っていました。
一俵は約四斗、十斗が一石と決められていましたから百表の蔵前取りは四十石ということになります。                                                            
蔵前取りは、豊作や飢饉に係わらず天候に関係なく毎年決まっただけの米を貰えるのが特徴で す。                                                            

また、それ以外に役高という役付手当もありました。                                 
 例えば、三十俵2人扶持という蔵前取りのうち2人扶持というのが、その役付手当です。 一人扶 持は、一人が1日に食べる米の量のことで、玄米5合と定められています。                
 つまり二人扶持は1日に1升、1年を現代風に365日として計算すると三石六斗五升という米が 月払いに換算して支給されます。                                          

当時の勘定方の役人は、このややこしい計算をそろばん片手にしていたことでしょう。」

つまり、以上が、映画「武士の家計簿」の主人公の御算用者の主な仕事の内容です。

武士の年俸は、石高で表されます。
中級武士の石高を50石とした場合
、それは米の収穫量であり、年貢の割合は、四公六民というのが標準的だとすると、取り分は20石となります。
米1石は1両というのが平均的だったらしいので、年収は20両ということになります。

では、1両とはどのくらいなのでしょうか?
1両といっても、価値は、慶長時代と天保時代とでは、まったく異なります。
天保時代の金の含有量が6.4gしか含まれておらず、1g1500円として計算すると、1両は約1万円となります。

とすれば、50石取りの武士の年収は20万円ということになりますが・・・・。
しかし、その時代の米価は、どのくらいだったのでしょうか?

江戸時代の諸物価を基準にすると、4文が100円という説から計算すると1両は15万円。
20石は、300万円となります。

別の計算基準では、当時の庶民の日当から計算した例があり、それによると20石は、600万円といわれています。

どちらにしても、色々な計算方法があり、江戸時代の武士の懐具合の実体は、はっきりしません。

   ニュージランド マウント・クック
   今年、9月の個展出品作を連載します。  その1