徒然なるまま”僕の趣味と遊ぶ”

タイガース、水彩画、鉄道などの、僕の気ままな”独り言”

日本人のDNA -その6-

2006年02月28日 09時42分41秒 | 日本人のDNA

「もののあわれ」と言う自然に心を通わせるような、素晴らしい感性を日本人は備えています

もう一つ、日本人の誇りうる情緒として「懐かしさ」があります。
これも非常に高度な感性なのです。


 今日の絵は、「小樽運河」です。 F10号

外国人にも当然ホームタウンへの郷愁はありますが、それは淡いもので、日本人の郷愁は、感受性の強い濃厚な郷愁な情緒です。

いかに濃厚なのかは、懐かしさを歌った文学が山ほどあることからも明らかです。
万葉集の中には防人の歌を始め、郷愁を歌ったものがかなりあります。 近代短歌でも石川啄木や斉藤茂吉、俳句では、与謝蕪村、詩の世界でもたくさんありますが、このような文学をたっぷりと子供に読ませなくてなりません。
故郷を失った人が多い中、これは非常に大事なことではないでしょうか?
英語を学ぶ前に、日本の文学に触れ、正しい日本語と日本の感性をしっかりと覚えこまなくてはなりません

この懐かしさと言う情緒は、「家族愛」「郷土愛」「祖国愛」そして「人類愛」なのです。


スポーツ界も春に・・・・・

2006年02月27日 10時23分32秒 | 独り言・社会・ニュース

2月も残り二日となりました。
昨日の最低気温も10.4℃と平均気温の3.2℃より高く、冬とは思われない気候でしたが一転今日は、平年気温に戻ったようです。
 本格的な春の訪れが待ち遠しい今日この頃です。

しかし、確実に春は近づいています。 冬季オリンピックは、閉幕しましたが、3月に入るとスポーツ界も春の行事が目白押しです。

既にプロ野球オープン戦が始まっています。 
3月3日の”ひな祭り”には、初めてのWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)が始まります。世界16カ国が世界一を目指して戦います。

1次リーグを4つに分け、Aクラスには、日本、韓国、中国、台湾Bクラスには、アメリカ、カナダ、メキシコ、南アフリカ、Cクラスには、プエルトリコ、キューバ、パナマ、オランダDクラスには、ドミニカ共和国、ベネズエラ、オーストラリア、イタリア、で各クラスの上位2位が2次リーグで戦います。
なんといっても、イチローの活躍が注目です。

3月25日からは、選抜高校野球が始まります。
南の最果ての島から初めての出場の八重山商工も春を運んでくることでしょう。

      八重山商工の校章

”梅だより”もボツボツとささやかれる中、高校野球が始まる頃には、”桜だより”も盛んになることでしょう。


今日は何の日ー2.26事件ー

2006年02月26日 09時13分33秒 | 今日は、何の日

昭和11年(1936年)2月26日、陸軍の一部皇道派将校に率いられた1400名の兵が首相・陸相官邸、内大臣私邸、警視庁、朝日新聞などを襲撃、陸軍省・参謀本部・警視庁などを占領しました。

この事件で斉藤実内大臣、高橋是清蔵相、や陸軍教育総監らが殺害されました。

政府は、あまりの出来事に動揺しましたが、めったに政治に意見を言わなかった昭和天皇が「反乱軍をただちに鎮圧せよ」と激怒され、翌日に戒厳令を施行し、戒厳司令部は次のような「兵に告ぐ」というビラをまきました。

  
                高橋是清子爵

「今からでも遅くないから原隊へ帰れ。抵抗する者は全部逆賊であるからから射殺する。お前達の父母兄弟は国賊となるので皆泣いているぞ。」

これで兵や下士官たちに動揺が起き、やがて大勢は帰順、一部幹部は自決し、残るものは逮捕され、軍法会議により、17名が死刑にされ事件は収束しました。

しかし、この後、更に彼らの路線を引き継ぐものたちが軍部内で台頭し、やがてその代表として東条英機が登場し、日本は深い戦争の泥沼の中に引きずり込まれていきます。

と言う意味に於いてこの事件が、日本の不幸な歴史の始まりだったのです。


日本人のDNAーその5-

2006年02月25日 09時22分39秒 | 日本人のDNA

日本人は虫の音を音楽として聴き、そこに「もののあわれ」さえ見出しています。

さらに日本人は、自然と心を通わせるという特技をも持っています。
俳句などは、その好例です。

芭蕉の「枯れ枝に 烏の止まりたるや 秋の暮れ」という俳句を、ある欧米人に読んで聞かせその俳句の意味を説明したところ、その人は、「それで?」と答えたそうです。

つまり、欧米人のとって「枯れ枝に烏がとまっています。秋の暮れに」だけではスートリーが始まらないのです。
日本人なら「それで?」など聴き返すことなく、秋の夕日に沈む様子に枯れ枝が伸びて、その枝にポツンと止まっている烏の姿が思い浮かび、秋の憂愁がその村全体を覆っているイメージが湧いてきます。 烏の黒一点が秋の中心であるかの如くの風景を浮かんできます。

人によりニュアンスの相違はあれ、こんなことを日本人なら誰でも瞬間的に思い描いています。


今日の絵は、”松島”です。F8号

「古池や 蛙飛び込む 水の音」という日本人なら誰でも知っている芭蕉の俳句でも日本人なら、森閑としたどこかのお寺の境内の古池で、蛙が一匹ポチョンと飛び込む光景を想像し、その静けさを感じとることが出来ます。

しかし、日本以外の国では、古い池の中に蛙がドボンと飛び込む光景を想像するらしいく、これでは情緒も何もあったものではありません。

このように自然に心を通わせるような、素晴らしい感性を日本人は備えているのです。

つまり、これらは自然に恵まれたお陰で、自然にひれ伏す気持ちが生まれ、無常観が発達したのです。


各球団の今年のキャチフレーズは・・・・・

2006年02月24日 09時40分41秒 | 野球・タイガース

今朝は眠い目を擦りながらの投稿です。
僕としては早めに起きました。 テレビを点けると丁度荒川選手のフィギュアーの最中で、初めは日本人ではないのではないかと思うほど演技が大きく、実に魅せられました。 トリノオリンピックも終盤になって、日本に初めてのメダルそれも金を獲得しました。 荒川静香選手の健闘を讃えたいと思います

さて、プロ野球のキャンプも終盤に近づき、タイガースも一昨日、昨日と紅白試合が行われました。 井川、鳥谷、浜中が昨年よりも違うぞ!と言うことを見せてくれました。
今年のタイガースの球団キャッチフレーズは、
    Be the Best For the Fans (ファンのため、最高をめざせ!!)

巨人、”Show the Spirit ~over the top~限界を超えろ
   長ったらしい文面で今ひとつ分かりにくいです。


中日は、ROAD TO VICTORY
   これは、叫びやすい。

ヤクルトは、Make it happen!
   古田らしい。何かを期待したいですね。

横浜は、BE A HERO~ヒーローになれ~
   簡単明瞭です。

広島は、ALL-IN チーム・フロント・フアンが一体となって一つの目標をなし遂げる
   かなり回りくどく、今ひとつインパクトがありませんね。

なぜか、横文字が多いです。フアンは勿論選手にも、口に出しやすくて、今シーズンの意気込みが欲しいのですが・・・・

ちなみにパ・リーグの場合は、
ソフトバンク
 「めざせ世界一」
ロッテ     「LET US DO IT AGAIN!もう一度、夢をみんなで!」
日本ハム   
「Drean Big,Play Hard,Live Strong!」
オリックス
   「BeLive’n Go!!2006~結束~
西武
      「挑戦あるのみ}
楽天 
     「無形の力を養おう!」

それぞれ、球団の事情が反映しているのかなぁ


見果てぬ夢「宝くじ」

2006年02月23日 10時14分57秒 | 独り言・社会・ニュース

今、グリーンジャンボ宝くじが3月3日まで発売されています。
ジャンボ宝くじといえば
ドリーム、サマー、年末のジャンボくじを言うらしく、グリーン、オータムのジャンボくじは、ジャンボの名前がついていますが、全国自治くじの分類になるそうです。
特に評判なのが、年末ジャンボ宝くじで、昨年は2175億円(7億2517万枚)の売り上げがあり、国民一人当たり5.7枚買った事になるそうです。

 

宝くじは、ローマ帝国の時代からあったそうで、日本でも江戸時代初期から、お寺や神社が「富くじ」を出して、大変な人気だったそうです。
しかし、余りの加熱で幕府は、元禄時代に禁止令を出したほどでしたが、その後寺社にだけ修復費用調達の方法として、富くじの発売を許し、これは天下御免の富くじとして、「御免富」と呼ばれたが、それも天保の改革によって禁止されました。

明治新政府も「民心を誘惑し、その職を怠らしめる」として発行を禁止してきました。

今の「宝くじ」が始まったのが、昭和20年(1945年)、日本の敗戦が濃厚になっていた7月、政府は軍事費の調達のため「勝札」の名称で発行しました。
天保以来103年ぶりの「富くじ」でしたが、発売の最終日が8月15日とは、とんだ「負札」になってしまいました。 この時、一枚が10円、最高賞金は10万円でした。

その2年後、戦後の混乱期、貧しい暮らしの中、宝くじの人気は高まり、その時の1枚は50円で最高賞金が100万円でした。

         
売り上げの推移         「宝くじ」のマスコット”クジらのくーちゃん 
 緑色がジャンボの売り上げ
 赤色はロト6

最高賞金が1000万円になったのは、昭和43年平成元年(1989年)には前後賞あわせて1億円(1枚300円)になりました。 

さらに平成10年の法改正で、最高賞金が「1枚の価格の100万枚まで」拡大され、翌11年には、前後賞あわせて3億円になりました。
また、キャリーオーバー(当選者が出ないと、次のくじに加算する)も200万倍まで認められ平成12年「ロト6」くじで、4億円の最高賞金額が誕生しています。

どちらにしても、買わなければ当たらないし、買っても「事故に当たっても」宝くじには当たらないと言われ、いつの時代も庶民の「見果てぬ夢」なのでしょう。

 


日本人のDNA-その4-

2006年02月22日 09時29分28秒 | 日本人のDNA

「もののあわれ」は、無常観をさらに具象化された情緒なのです。
日本の中世文学のほとんどが、この「もののあわれ」を描いています。

人間のはかなさや、悠久の自然の中でうつろいてゆくものに美を発見する感性です。
「もののあわれ」に対応する英語は存在しません。 又それに近い英語も存在しないそうです。

今日の絵は、胡蝶蘭です。 F8号

とある英国の教授が、虫の音(ね)を聞いて、「あのノイズはなにか?」と言ったそうです。ノイズつまりこの教授は、虫の音を雑音と言うのです。

日本人は、秋になれば虫の音が聞こえ、枯葉が舞い始めと「ああ、もう秋だなぁ」と感ずるのです。
日本人は、虫の音を音楽として聴き、そこに「もののあわれ」さえ見出しているのです。
欧米においては、稀にしかいない詩人だけに限られてた感性を、日本では、ごく普通の庶民でさえ、ごく当たり前にもっているのです。
秋になって遠くから鈴虫の音が聞こえてくると、心が洗われ、秋の憂愁に心を静ませる、このようなことが、古代から日常的に行われているのです。

虫の音を楽しむというのは、欧米は勿論、中国や朝鮮半島にもないことだそうです。

このように「もののあわれ」の感性は、日本人がとりわけ鋭いのです。

 


今日から安芸での2次キャンプへ

2006年02月21日 10時03分04秒 | 野球・タイガース

プロ野球のキャンプも後半に入りました。
阪神タイガース沖縄、宜野座村の第1次キャンプを打ち上げ今日から安芸に移しての2次キャンプに入りました。

 

2次キャンプは、2月21日から3月2日までで、22日、23日に紅白試合が行われます。 オープン戦は、25日、26日にオリックスを最初に、3月31日の公式戦まで18試合行われます。

宜野座村でのキャンプのMVPは、復活の浜中成長著しい林の二人の名前を岡田監督は上げたそうです。
先日のヤクルトとの練習試合では、鳥谷が1番打者として活躍しましたが、今年の鳥谷は、結婚をして体調もすこぶる良いようですので、是非3割を打って欲しいものです。 彼の活躍が、今年の阪神を占うキーマンになるのではないでしょうか?

   

打順はどうなるか分かりませんが、一番、鳥谷。2番、赤星。3番、浜中。4番、金本。5番、今岡。6番、シーツ。7番、矢野。8番、藤本と僕の想像ですが、そうなればライトは、桧山、スペンサー、林の4人の争いになるのでしょうか?
その他に、赤松、桜井、関本、中村豊、ベテランの片岡、葛城、町田も見逃せません。
どちらにしても、レベルの高い争いになること請け合いです。

投手陣は、井川が例年になく、積極的とのことで、福原、下柳、杉山、安藤、後一人が誰になるのか、又中継ぎ以降のJFKの内、ウイリアムスの体調が心配されます。
昨年もう一つだった能見、太陽、桟原、吉野、江草、金澤それに新人の岩田や鶴の活躍も期待したいですね。 

昨年から戦力的には補強は余りされていませんが、全員のレベルアップが期待されます。 連覇と昨年の屈辱の日本一奪回を達成する戦力になっているのかは、これからのオープン戦での戦い振りが楽しみです。

 


関西の私鉄のイメージ・・・・・

2006年02月20日 09時17分44秒 | 鉄道のよもやま話

近鉄は、近畿日本鉄道の略ですが、当初は、大阪と奈良を結ぶ大阪電気軌が前身です。自社やその傘下の別会社、周囲の私鉄を統合し路線を拡大し、最終的に近畿日本鉄道になったのですが、発足した時は、「近鉄」と省略されて呼ばれませんでした。
当時「近鉄」と言えば近江鉄道のことを指していました。

そこで「近鉄」は、当時「近日」が使われていましたが、それがいつの間にか「近鉄」と呼ばれるようになり、近江鉄道の略称のほうが奇異に感じられます。

 
       近鉄 特急                   近江鉄道

「近鉄」の看板には、「鉄」の字の「失」は「矢」と書かれていました。そのまま鉄と書くと「金を失う」、矢にすると「矢のように金が集まる」というのが理由だそうです。
昭和40年代前半まで使われていました。 勿論漢字としては間違いで、教育上良くないということで、今は鉄を使っています。

又、近鉄の前身時分には、奈良への寺社詣の客を目当てにしていた関係上、雨の日は乗客が少なく、いつも天気を気にしていましたので、「大阪天気鉄道」とからかわれるようになりました。

関西の人はしゃれが好きですから在阪大手私鉄をよくカラカイました。

南海「一回乗っても何回電車」

京阪、「京阪カーブ式会社」

阪神「待たずに乗れる阪神電車」に対してその路線と平行して走る阪急電車「速うて空いてる阪急電車」と逆手のキャッチフレーズにしたそうです。

阪堺電車

その他に「待っても乗れない阪堺電車」 

「乗っても動かぬ京阪電車」があります。
名誉のために言っておくと、京阪は、開通当時天満橋と三条の折り返しの際、乗客をホームに待たさず、車内で待てるようにし、先発の特急が出るとすぐ次発の特急が入線するようにして15分は発車しないのです。
このサービスは、その後多くの私鉄で採用されるようになりました。

つまり、関西では、ホームで並ばないのが当たり前となり、今もその習慣が抜けないのでしょうか・・・関西でホームでの行儀が悪い遠因なのでしょうか?

 


日本人のDNA-その3-

2006年02月19日 09時34分56秒 | 日本人のDNA

今、日本は、今までにない事態が続出しています。
4点セットとか5点セットとか言われる、ライブドア事件、耐震偽装事件、BSE事件、官製談合事件、東横イン偽装事件、それに米軍移転問題、高齢者リフーム詐欺事件、etc

これらの事件や問題点は、今までの日本では、考えられないことで、日本国内だけではなく、国際的にも日本人の品位が問われています。
日本人の本質は、どこに行ったのでしょうか?

昨日、日本人には「悠久の自然と儚い人生」という対比を感じやすく「無常観」というものを生みやすい風土があることを述べましたが、この高尚な日本人気質が今、瓦解しています。

     
  お釈迦様            インドのお釈迦様

「無常観」というものは、もともとインドのお釈迦様が言ったことです。
お釈迦様の言う無常は哲学です。 万物は流転します。いくら頑張っても、私どもの周りの人は100年経てばいなくなり、周りの建物も朽ちてしまいます。
なにもかも永遠に同じ状態を保つことは出来ない、という当たり前とも言える哲学ですが、日本人は何でも真似をして変質させ、日本人のものにしてしまいます。

この「無常観」も「すべてが変わりゆく」と言うドライな達観から派生して、弱者や敗者へのいたわりと言う情緒を生み出しました。

むなしく悲しい宿命を共有する人間同士の連帯、そして不運な者への共感へと変質していったのです、が今の日本には、この「無常観」が無くなって来ているのは、悲しい限りです。

この「無常観」は、さらに抽象化され「もののあわれ」という特有な感性的な情緒になりました。