今、グリーンジャンボ宝くじが3月3日まで発売されています。
ジャンボ宝くじといえば、ドリーム、サマー、年末のジャンボくじを言うらしく、グリーン、オータムのジャンボくじは、ジャンボの名前がついていますが、全国自治くじの分類になるそうです。
特に評判なのが、年末ジャンボ宝くじで、昨年は2175億円(7億2517万枚)の売り上げがあり、国民一人当たり5.7枚買った事になるそうです。
宝くじは、ローマ帝国の時代からあったそうで、日本でも江戸時代初期から、お寺や神社が「富くじ」を出して、大変な人気だったそうです。
しかし、余りの加熱で幕府は、元禄時代に禁止令を出したほどでしたが、その後寺社にだけ修復費用調達の方法として、富くじの発売を許し、これは天下御免の富くじとして、「御免富」と呼ばれたが、それも天保の改革によって禁止されました。
明治新政府も「民心を誘惑し、その職を怠らしめる」として発行を禁止してきました。
今の「宝くじ」が始まったのが、昭和20年(1945年)、日本の敗戦が濃厚になっていた7月、政府は軍事費の調達のため「勝札」の名称で発行しました。
天保以来103年ぶりの「富くじ」でしたが、発売の最終日が8月15日とは、とんだ「負札」になってしまいました。 この時、一枚が10円、最高賞金は10万円でした。
その2年後、戦後の混乱期、貧しい暮らしの中、宝くじの人気は高まり、その時の1枚は50円で最高賞金が100万円でした。
売り上げの推移 「宝くじ」のマスコット”クジらのくーちゃん
緑色がジャンボの売り上げ
赤色はロト6
最高賞金が1000万円になったのは、昭和43年、平成元年(1989年)には前後賞あわせて1億円(1枚300円)になりました。
さらに平成10年の法改正で、最高賞金が「1枚の価格の100万枚まで」拡大され、翌11年には、前後賞あわせて3億円になりました。
また、キャリーオーバー(当選者が出ないと、次のくじに加算する)も200万倍まで認められ平成12年に「ロト6」くじで、4億円の最高賞金額が誕生しています。
どちらにしても、買わなければ当たらないし、買っても「事故に当たっても」宝くじには当たらないと言われ、いつの時代も庶民の「見果てぬ夢」なのでしょう。