昨日、熊野古道ウオークを楽しんできました。
メンバーは、学生時代の友達3人と計4人で、自然に囲まれた熊野三山に詣でるための道としての熊野古道のうち中辺路ルートで発心門王子を出発し、水呑王子、伏排王子、祀戸王子を経て熊野本宮大社をゴールとした7.5Kmを約3時間をかけてのハイキングでした。
発心門王子 水呑王子の桜
某交通社の日帰りバスツアーで梅田を7時半に出発し、湾岸道路、湯浅御坊道路、阪和道を走り、みなべで高速を降り、後は一般道の山道から田辺市にあるゴールの熊野本宮大社を横に見て、山道を登ってスタート地点の発心門王子の道の駅に到着しました。
しかし、スタート前にゴールの熊野本宮を見てしまい、なにか興味が半減しました。
と言うのも、昔の旅人は、長い古道を歩いて必死の思いでまだ見ぬ熊野本宮に到着したことと思います。
そのゴールである熊野本宮を先に見てしまったので、昔の旅人の気分を味わうことが出来なかったのは、少し残念でした。
バス会社としては、先にゴールである到着点を紹介しておくことで、お客さんの安全と集合場所を確認する必要があったものでしょう。
天気もよく、歩いていると汗ばんできました。
古道は、杉とヒノキの中を進み、途中時々薄暗くなり、静寂と木の香りが漂い昔の旅人の気分を少しは、味わうことが出来ました。
熊野本宮大社には、天照大神を初めとする古事記に出てくる神々が祀ってあります。 この大社の”やたからす”は有名ですが、この”やたからす”は神の使者と言われ、三本足は熊野三党を表し、大社では主祭神の家津美御子大神の智・仁・勇の意を表しているそうです。
一般的には不吉の鳥とされているのですが、方角を知るので未知の地へ行く道や遠隔地へ送る使者の役目をする鳥とされており、神武天皇がこの奥深い熊野の山に迷ったときに、”やたからす”が導いたという故事があります。
また、日本サッカー協会のマークにも使用されており、ゴールに導く縁起物として表しているようです。
熊野本宮大社を後にして、疲れた足を癒すために渡瀬温泉で一息つきました。