山と道・野の花のこと

揺れずに咲く花がどこにあるだろうか
この世のどんなに美しい花も揺れながら咲くのだ
<ト・ジョンファン>

ジャパニーズアンドロメダ満開 天城山(2) 日本百名山№13

2013-01-02 | 13天城山(春)
雪国の人間からすると
枝が不規則に伸び放題の木は
南国を象徴しています。
雪国では横に伸びる枝は
雪の重みで折れてしまいます。
天城山の万二郎岳から
尾根道の縦走路で
最初は少し下ります。
 
コース中唯一のビューポイントが
あるようなので、
注意して進んだのですが、残念
通り過ぎてしまいました。
尾根道といっても
両サイドは根や枝の張った林が
視界を微妙に妨げています。
左側に小さな岩場があり
その先に
伊豆七島の利島や新島が見えました。
 
手前は
稲取の風車群。
 
白い根っこの
枝を自由に伸ばした古木
 

桜も咲いています。
 
富士山も枝の間からのぞき
その手前には
伊豆半島の付け根の
西海岸が伸びています。

アマギシャクナゲは
まだ早かったようで
つぼみがちらほら
数輪が花開いている程度です。
 
 
満開のときは
甘い香りが漂うようですが
この日は違っていました。
万二郎岳から1時間10分で
万三郎岳に到着です。
  
ここも展望はありませんが
広場になっており
大勢の方が休んでいました。
ガイドブックでは
涸沢分岐点に下りて
深い森を行くコースになっていましたが

展望がなさそうなので
来た道を戻ることにしました。
少し体力を使いますが
何とか脚ももちそうでしたし
何よりビューポイントを通り過ぎたのが
残念でしたから。
戻る道で再確認したのですが
山全体を包む香りのようなものが
ありました。
その正体はアセビです。
 
 
 
帰り道のほうが上り坂で
トンネル感覚が強調されていました。
アセビのトンネル
 
英語では
Japanese Andromeda Tunnel
やがて万二郎岳の手前の登りに
さしかかると
小さな岩場のすみっこの小さな岩に
山ガールが2人くっついて
座っていました。
挨拶をすると
返事とともに
富士山の絵を書いているのだそうです。
ということは
ここがガイドブックのビューポイントだと
判りました。
山ガールのひとりが
富士山を独り占めしている
と言ったので、二人だから
二人占めだよねって言ったら
爆笑
場所を少し譲りましょうかと言われて
絵を書いているのに申し訳なく
岩場を少し上がったところでも
見えると言うので
そちらから
 
しばらく休んで
山ガールのお別れをし
下りることにしました。
ゴルフ場のバス停
15:00発のバスで戻ります。
最初は少なかった登山客も
バスの時間が近づくと
ほぼ満員の人数になりました。
*
大勢になると
にぎやかなグループがあるものですが
都会に近いせいか
皆さんとても静かに
バスを待っておられました。
帰りに車を運転しないで済むのは
楽チンです。
本日の歩数:24,922歩
南国ムードは香りから
以前に行った
南の国を思い出しました。
end


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