深田久弥さんが
日本百名山を選んだ頃
皇海山への日帰りルートができるとは
思いもしなかったでしょう。
*
日本百名山より
*
私たちの行ったのは五月連休の晴天だったにも拘らず
登山者は他に誰もいなかった。
それはこの山の奥深いことによるのだろう。
まず庚申山に登り、それから十ほど小さなピークを超えて
鋸山に達する。ピークに一々名前のついているのは
信仰登山の名残である。鋸から一たん深く鞍部へ下って
それから皇海の頂上まで一途の登りになる。
∨
∨
不動沢登山口からほんの少し
車が通れるような道で始まります。
その道を数回曲がると
ふかふかの地面と
バス停のような看板を従え
みごとな国有林が向かえてくれます。
ふかふかなのは
カラマツの落ち葉が
敷きつめられているからです。
∨
水音も聞こえ
ハイキングに来たようですが
水音の正体である川は
渡らなければなりません。
今日は水が多いのか少ないのか
なんとか濡れずに渡れました。
*
∨
その後も
川に沿って歩きますから
沢登りをしているような
真夏なら爽やかな山登りです。
この日は涼しく虫もいないので
長い林道を来てよかったと
すぐに思いました。
∨
登山道はピンクテープの通りに
進めば迷うことはありません。
川を何回か渡りますが
最初の渡渉ほどの水量はありませんから
楽々です。
∨
登山口から50分かかって
登山口と山頂のどちらからも1.8km地点
に着ました。
だんだん傾斜がきつくなるのは
山登りでよくあることです。
距離で時間を推測することはできません。
∨
水の流れが消えると
予想通りの急登になりました。
そして
樹木がカラマツから
ブナなどの広葉樹に変わります。
∨
変わらないのは
地面が笹に覆われているところが
多いことです。
ロープに助けられて
笹の中にある一筋の道を行けば
不動沢のコルに到着です。
ここまで1時間半。
コルの先に鋸山が見えるはず
ガスっています。
*
登ってきた道を振り返るが
密集した林しか見えません。
∨
展望はないけれど
美林と苔むした岩と
水の流れが
疲れを癒してくれます。
∨
美林のベストショット
もうすぐ始まる紅葉の季節に来れば
黄金の国ジパングそのままの
まばゆい黄色を眼にすることでしょう。
*
回を改めて
この道筋で気に入った写真を
いくつか紹介します。
∨
つづく
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます