山と道・野の花のこと

揺れずに咲く花がどこにあるだろうか
この世のどんなに美しい花も揺れながら咲くのだ
<ト・ジョンファン>

雲尾坂・・・苗場山@もういちど日本百名山

2015-11-15 | 09苗場山(夏・秋)
苗場山は神楽ケ峰が遮って
街道から見ることができません。
股スリ岩から程なく
神楽ケ峰(8合目)に到着し。
ようやく苗場山の山頂が見えました。

冬には白く輝いて見える雪も
この日は
初雪から日数を経て
土が混ざってしまい
純白の雪という訳にはいきません。
富士見坂を下り
雷清水から雲尾坂を見上げ

お花畑
9合目(鞍部)と進めば
最後の急登=雲尾坂です。

誰が名付けたのか
何が雲で、
何に見立てて「尾」なのか
趣があり印象に残る名前です。
ここまで登山道は
木道や木製階段で
登りやすくなっていましたが
雲尾坂は
雪が凍って緊張が続き
鎖やロープの助けもありません。
念のために持ってきた
アイススパイクは
2年前に買ったものです。
アイゼンよりかなり軽量で
踏み固められた雪が凍っているときに
足元がかなり安定します。

今回使用した後、残念ながら
スパイクが2つ外れたので
新しいものを買わなければなりませんが
2シーズン使用しましたから
価格と性能に不満はありません。
雲尾坂の真下から仰ぎ見ると
坂の中央にある2つのコブが
重なり合って見えます。

初めは右方向の階段を上り
半分ほどの高さを稼ぐと

雲尾坂の中ほどにある
尾根にある1つ目のコブから
神楽ヶ峰を振り返り

進む道は2つ目のコブへ
2つ目のコブから
下を覗きこむと
1つ目のコブが
だいぶ下に見えます。

高度感があり
じっとしていると
クラクラします。
行く道は
人ひとりの幅しかありません。

雪の残る道を慎重に登ると
雲尾坂は突然
平坦な木道に変わりました。

最終回につづく


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