山と道・野の花のこと

揺れずに咲く花がどこにあるだろうか
この世のどんなに美しい花も揺れながら咲くのだ
<ト・ジョンファン>

上高地→槍沢ロッジ☆槍ヶ岳@日本百名山№62

2023-07-27 | 62槍ヶ岳(夏)
上高地バスターミナルから槍沢ロッジまで
ガイドブックによれば
歩行距離14km、4:50の行程です。


出発してすぐに
観光客でにぎわう河童橋です。


昭和31年(1956年)には男性客がほとんどで
奥に見えるのは焼岳
無舗装の林道をまっすぐ進むと
1時間で明神に到着。

観光客や登山者は大勢います。
天気予報は曇り時々雨で
あまりよくはありません。
今のところ
山の稜線は雲に隠れ
ひたすら歩くのみでした。
その後は少し梓川から離れますが
再び川に近づいたところで
前方が見通せました。
AR山ナビというアプリで
山の名前を調べます。
ARとは
Augmented Reality(アグメンティッド・リアリティ)
現実世界を立体的に読み取り
仮想的に拡張する技術のことで
拡張現実とも呼ばれています。
このアプリは無料で使えて
スクリーンショットを記憶できるので
今まで山の名前を調べるのに費やした
多くの時間が不要になりました。
表示される山の数も調整することができます。
使いこなせている訳ではないので
うまい方法があるのかもしれませんが
歩いていると
現在地が自動で変わらず
山の名前が左右に少しズレるのが不満です。

この写真は山の名前が少し左にズレています。
林道はやがて徳澤園に至ります。
その手前のテント場は
カラフルなテントが並んでいます。

昭和31年のテント場は
白黒写真で申し訳ありませんが

同じような形のテントが並んでいます。
徳澤園の建物は形がそっくりですが
塗装色はシックになりました。
2023年

昭和31年(1956年)

ここで12時となり、昼食タイムです。
配られた弁当をいただきました。
林道は続きます。
屏風ノ耳に至る新村橋は
両岸の支柱が残るのみで
通行はできません。
工事のためのショベルカーが
向こう岸に見えました。
徳沢から1:10で横尾に到着です。
横尾山荘は67年前の面影はなく
立派な建物になりました。
2023年

昭和31年(1956年)


ここで涸沢に至る横尾大橋を分けると
すれ違う登山者は減り
やがて道が狭くなり
本格的な山道となります。

もうすぐ槍の穂先が見える槍見河原
ということで
AR山ナビで方向を確かめると

まだ、だいぶ左のほうで
雲がかかっているので
結局、見ることはできませんでした。
一ノ俣・二ノ俣にかかる橋を渡ると

少し傾斜が増して
休憩した広場の脇に
アカバナイチヤクソウが
きれいに咲いていました。


もうすぐ槍沢ロッジという
案内板に励まされて
程なく槍沢ロッジに到着です。

横尾から休憩時間を入れて
2時間かかりました。
これで1日目の行程は終了です。
天気予報は大当たりです。
曇り時々雨。
ただ、ザックにレインカバーをした程には
強い雨が降り続くことはありません。
レインウェアも着用せずに済みました。
気温は、槍沢ロッジで17.7℃。
涼しくて動きやすい1日でした。
2日目の天気予報も同じようなもので
展望はあまり期待できません。
この日の
YAMAPの活動データによると
合計時間は5:48・休憩時間0:58
正味行動時間は4:50
これはほぼ標準タイムと同じ。
ツアーですので休憩時間は多めです。
ちなみに
移動距離は14.4㎞
累積標高差:上り500m・下り184m
あまり下った記憶はありませんが。
槍沢ロッジの部屋は
男性5人で相部屋の1室で
石鹸は使えないけれど風呂もあります。
泊まったのは別館の1階で
トイレがすぐ近くにあったのが
便利でした。
つづく