第十二、十縁生句
(ここは大日経住心品の最後の部分、「祕密主、若し眞言門に菩薩行を修する諸菩薩は、深修して十縁生句を觀察し、當に眞言行において通達し作證すべし。云何が十と為す。謂く、幻・陽焔・夢・影・乾闥婆城・響・水月・浮泡・虚空華・旋火輪の如し。祕密主、彼の眞言門に菩薩行を修する諸菩薩は當に是の如く觀察すべし。云何んが幻となす。謂く、呪術藥力能造所造種種色像のごときは、自眼を惑わすが故に、希有の . . . 本文を読む
かくの如く准那の二字は波斯語系の言葉の「ゼーダ」又は「ザーダ」の音譯であるとして、然らば「米」の字もやはり波斯語系の言葉の音譯であるかと云ふと、左樣容易くは參りませぬ。漢晉以來唐に至るまで、西域東陲から支那に歸化した外人は多くありまして、其の姓氏は或は出身郷土の名をとり、又は職業官爵等の名から採用したものが多くあります。米姓のものも晉唐の時代にはちらほら歴史上に見受けまするが、さほどに多くはあ . . . 本文を読む
「慈」・「悲」・「喜」・「捨」の瞑想を四無量観といいます。密教のほとんどの修法に出てきます。
「すべての生きとし生けるものが幸せでありますように」と念じる慈無量観、これにより「阿頼耶識」が転じて「大円鏡智」となります。
「すべてのいきとしいけるものの苦しみがなくなりますように」と念じる悲無量観、これにより「末那識」が転じて「平等性智」がえられます。
「すべての生きとし生けるものの願いごとが . . . 本文を読む
「虚空蔵菩薩能満諸願最勝秘密陀羅尼義経
善無畏三蔵奉詔訳
そのとき、薄伽梵(世尊)、諸波羅密、平等性智三摩地にいり、定から起って即ち此の能満諸願虚空蔵菩薩最勝秘密陀羅尼義をといて曰く。(虚空蔵菩薩の御真言は:「ノウボウ アキャシャ キャラバヤ オン アリ キャマリ ボリ ソワカ」であるがこのうち)ノウボウとは帰命の義である。毘盧遮那清浄平等法界本命言なり。アキャシャとは虚空の義。十方如来の智慧 . . . 本文を読む