民俗断想

民俗学を中心に、学校教育や社会問題について論評します。

成長する花豆

2017-06-28 11:36:59 | その他

花豆の種をまき、芽が出ないと書いたのはいつだったでしょうか。同じ日にまいた花豆ですが、芽が出て写真のような差ができました。不思議ですが、成長の差が出たおかげでどうやって芽が出るか一目でわかります。まず、左のように豆から緑の棒のようなものがのびてきて、それが2つに分かれて棒の先にくるまれていたような葉が広がります。棒から展開した小さな葉が大きくなります。その間、根っこにある豆は緑に変わっています。大きな豆の発芽というのは、本当に不思議ですね。そうそう、花豆は奈川や乗鞍が原産地かと思っていましたが、それは紫花豆というやつみたいです。種をまいた花豆は白花豆ですから、調べてみると北海道が原産地みたいです。いずれにしても、寒いところで育つ大きな豆です。今日は曇りで明日は雨だといいますので、これから畑に植えに行ってきます。


コピ・ルアクコーヒー

2017-06-26 10:59:51 | その他

私はコーヒーが好きで、1日に1杯はコーヒーをいれて飲んでいます。ゆっくりいれたコーヒーは、カフェで飲むコーヒーよりもおいしいと思っています。かといって、コーヒーに蘊蓄を傾けているわけではなく、うまい物はウマイとそれだけです。インドネシアから帰国した息子が、「コピ・ルアク」コーヒーをお土産に買ってきました。といっても、現地で少し飲んで残りを持参したのですが。このコヒーですが、ジャコウネコがコーヒーの果実を食べて、消化されずに排出された豆を浅いりしたものだそうです。ネコの腸内で発酵して独特の香りとなるそうな。調べてみると値段が高い。

さて、この貴重品を飲んでみようと袋から取り出しました。みた感じは普通の豆です。匂いだっておそるおそるかぎましたが、当たり前ですが、コーヒーのにおいです。フンのにおいなど致しません。これを、ミルでひきました。このミルですが40年も前、私の結婚祝いに大学の友人たちがプレゼントしてくれたものです。以来、ずっと使ってきて最近はキレが悪くなったと思いつつ、代わりの物を買う気になれません。そんなミルで豆をひいたのですが、すべってしまってなかなか粉にならないのです。やわらかいのか、角が消化してしまっているのか、ミルの刃にひっかからないのです。上から押しこみながらひいて粉にし、いよいよドリップです。お湯を少し注いだところ、プワっとかなりふくらみました。これも何か他のコーヒーとは違う感じです。そしていよいよ飲みました。クセがあって好みは人それぞれだとネットに解説してありました。既に封を切ってあったためか、香りは普通です。味はといえば、コーヒーの味です。柔らかな味です。特にクセがあるとは思われません。逆に、何でこのコーヒーが高いのでしょう。飲むまでに手間がかかっているから高いのでしょうか。

 


人前での授乳

2017-06-25 16:32:47 | 民俗学

最近政治ネタが多く、少しは民俗学についても考えておかなくては、頭のシンがなくなってしまうと思った次第です。吉川弘文館のPR誌『本郷』が届きまして、気になる文をみつけました。沢山美果子氏の「『江戸の乳と子ども』その後」という、1月に刊行された著書に寄せて、授乳について書かれた文章です。2017年1月の『朝日新聞』で、公共の場での授乳について論争がなされたという。公共の場での授乳は、ケープなどで隠しながらの授乳であっても「目のやり場に困る。授乳は授乳室でしてほしい」という女子大学院生の投書に対して、子を持つ会社員女性から「人目を遮るための授乳ケープを使っても、目のやり場がないと言われてしまうと、もはやなすすべもありません」との反論からはじまったといいます。この論争について沢山氏は、人目を避けて授乳しなくてはならなくなったのは、いったいいつからなのかと疑問をもったのです。自分が子どものころには、泣いている子に母親があわてて胸をひらいて乳をくれる姿は、当たり前のようにみられた気がします。もちろん田舎のことですが、授乳するのに気を遣うことはなかったと思います。妻の授乳のころには、さすがに大きく胸をはだけてということはなく、できるだけ乳房が表に出ないようにして授乳したように思います。そもそも、なぜ人前で授乳してはいけなくなったかといえば、性的な連想を招くことがいけないとされたからでしょう。。授乳器官としての乳房が、性的器官としての乳房として常に見られるようになったのはなぜでしょうか。沢山氏は「性」の問題に、あえてか、気が付かなかったのか触れていませんが、人前での授乳をはばからなければいけなくなったというのは、裸の見方が変わってきたということでしょう。女性の裸が商品として扱われるようになったのが、高度経済成長以後からだということでしょうか。前にも書いた気がしますが、近世と近代で人前で肌を見せることに対する人々の感覚が変わってきて、高度経済成長を境に大きく変化したといえるでしょう。日本人のセクシュアリティーの問題は、つまり「裸」と「性的欲望」の問題は民俗学でも取り上げなければいけないと思います。


インドネシアからの帰国

2017-06-24 11:21:52 | その他

一昨日のインドネシアからの深夜便で昨日羽田に帰国し、息子が帰ってきました。IS最後のあがきが東南アジアにおよぶのではないかと心配しましたが、フィリピンでは大変なことになっているみたいですが、おかげさまでインドネシアは大丈夫だったようです。それでも、街には1度でただけだったといいます。国際情勢が我が家の現実生活に直結するなど、考えてもみなかったことです。向こうでの仕事を聞いてみると、海外の工場へ赴任して働く日本人は、労基法が及ばないのをいいことに、きつい勤務を強いられているみたいです。朝は7時勤務開始で、工場は4時までだそうです。暑いから朝の涼しいうちに勤務するのでしょう。ところが、管理部門の日本人は7時までだそうです。朝7時から夕方7時まで。教頭時代に自分に言い聞かせていた勤務時間です。ところが、忙しくなると結局10時まで勤務したそうです。日本の資本が経営する日本人向けのホテルでは、朝5時から朝食だといいます。10時に会社を出て5時の朝食では、寝ている暇がないじゃありませんか。海外では労基署の査察もないからというのは、あまりに赴任者はかわいそうです。息子は1か月でしたから、我慢すればよかったのですが、何年も赴任している社員は健康を害してしまいます。これが日本の企業の現実なのでしょうか。


松くい虫の駆除

2017-06-22 17:39:56 | 政治

いつか松本盆地周辺に松くい虫の被害が広がっていることを書きました。この被害は、カミキリムシが媒介して松を枯らしてしまう虫というか線虫が、拡散していくもので、詳しくは知りませんが防除するには薬剤を樹幹注入するか、カミキリムシを殺すしかありません。樹幹注入は木ごとにやるもので、木に注射をするようなものですが薬剤が高く、庭木ならともかく森に生えている全ての松にするなど不可能です。かといって放置しておけば、カミキリムシが広い範囲に拡散して次々に松を枯らしてくれます。つまり、その地域の赤松が全て枯れて虫が生きられなくなるのを待たなければ、どうにもなりません。山全体が枯れるのを座視するわけにもいかず、行政が考えた手段は空中からの薬剤の散布です。山全体に薬剤を散布して、媒介するカミキリムシを殺してしまうということでしょうか。ところが、この薬剤の散布について市民から中止を求める提訴がありました。以下に本日の朝日新聞から引用します。

松本市による松食い虫防除の薬剤空中散布差し止めの仮処分を申し立てている市民団体「農薬による健康被害から子どもと市民を守る住民の会」は21日、記者会見を開き、来週中にも、散布差し止めを求めて、同市を相手に長野地裁松本支部に提訴すると発表した。市は23日と来月、本郷地区と里山辺地区の山林計約20㌶で無人ヘリコプターによる薬剤空中散布を予定していたが、仮処分申請後の15日、本郷地区での散布中止を決めた。19日には里山辺地区での23日の散布延期も決めたが、来月分については「実施する」としている。住民の会代表の安藤絵美子・弁護士は「本裁判の公開法廷で、空中散布の問題を徹底的に争う」という。

薬剤の空中散布の効果、そして散布された場合の人体への被害の実態、の争いとなるでしょうが、裁判で争うには難しい問題です。そんなら市は静観しますので、地元で好きなようにやってくださいと、行政はサジを投げてしまう方法もあるでしょうが、そこからまた他地区へと被害が広がっていきますから、面倒なことから手を引くわけにもいかないでしょう。徹底的に争うという人たちは、景観の問題はどのように考えるのでしょうか。何もしなかったら長野県の松はすべて枯れてしまいます。全部枯れて、次の植生が育つのを待てばいいのか、何らかの手を打つべきなのか。これといった駆除の妙案がないだけに、裁判所がどんな判断を下すのか注目されます。

 

 


NHKを見直しました

2017-06-21 11:38:22 | 政治

国会は閉会しましたが、加計学園問題は終わりません。まずは、NHKのクローズアップ現代+です。国谷さんをおろして、自前の女性アナウンサーを民放の女子アナみたいにそろえて放送する、ろくな番組ではないと思い見ていません。そこで19日に、未発表の文科省作成文書を報道したというのです。それで、文科大臣が翌日記者会見を開き、文書の存在を認めるという動きになりました。ここで問題にしたいのは、政府にとって不利になるような情報をよくNHKが報道したということです。おそらく文科省の役人からのリークがNHKにあったのだと思います。役人はよく握りつぶすかもしれないNHKを選んでリークしたものですが、おそらくそれは人間関係でしょう。絶対握りつぶさないという確信があったればこそ、NHKを選んだ。次に、文科大臣がよく公表したものですが、これは公表しなければ実名を出して記者会見するくらいの勢いが文科省の役人の間にあったのでしょう。文科省と官邸との対立は、抑えようがないところまでいっています。で、話にあがった萩生田官房副長官は、不正確な内容が書かれた文書だと、全否定したわけです。全否定というのが、自分のいうことは嘘だと証明しているようなものじゃありませんか。文書の出処が不明確が怪しい文書だからコメントできない、文書の存在が確認されれば内容が虚偽だという。では真実はどこにあるかといえば、私が言ってないというのだから、それ以上でも以下でもないと言い切る。都合の悪いことは全部嘘だといえばそれが通るとすれば、この国には真実はどこにも存在しません。権力者こそが真実だということになります。北朝鮮や中国を民主主義国ではないとかと、与党の議員はすぐ引き合いに出しますが、日本という国も負けないくらい独裁国家ではありませんか。そして、それが強化されようとしています。


芽が出た

2017-06-20 05:47:46 | その他

 

噂によれば、バンドコキュウリの原産地の奈川では6月になっての遅霜で、バンドコキュウリが被害を受けたとか。私の畑のキュウリは順調に育っています。こうなると心配なのは、隣の畝でこれまた順調に育っているキュウリ、夏すずみと自然交配してしまうのではないかということです。花粉がとばないように、ササゲを衝立代わりにする計画なのですが。

さて、先週まいた種が芽を出してきたのです。たくさん出たのがトーモロコシです。品種はラッシュアワーという最近流行っているやつで、生でも食べられるという甘いモロコシ。タマネギの後に植えようと思っています。ササゲも芽がでました。ササゲの芽を見ていてわからなくなったのは、その芽の出方です。土の中から豆が持ち上がってきて、それが開くと中から双葉が現れるようにみえるのですが、豆が持ち上がってパカって開くなんてことはないですよね。芽の出方は謎です。そして、画像で土の中に白く見えるのが、大きな花豆の種です。土の中に埋めたのにふくらんでせり上がってきたのです。でも芽はでてきません。土の中に埋めたのに、白い豆の肌がみえてきたときはドキッとしました。まるで、埋めておいた死体が表れてしまったような、妖しい感覚になりました。この豆が腐ってしまうか芽を出してくれるか。前回は豆の白い姿が現れた時、これは隠さないと殺人がばれてしまうような気持で、あわてて土で覆ってしまいました。それで水をかけていたら、腐ってしまったのです。今回はこのままにして様子を見ています。さてどうなるかな。


若者の転職

2017-06-18 06:19:58 | その他

数年前に娘婿が転職しました。そして、この5月に長男が転職しました。いずれも10年ほど勤めた、世間では大企業といわれる会社を辞めて、同業種のより小さな会社、もしくはベンチャーといわれる会社に就職したのです。それまで勤めていた会社で何か問題を起こしたとか、会社の人間関係がいやになったとかいうのでもなさそうです。ありきたりの言葉でいえば、「あきた」ということでしょうか。我々の世代では考えられないことですが、転職することでステップアップするという、アメリカのような感覚も育ってきているようです。すごいことです。確かに、大企業にしがみついていれば一生安泰だという時代は終わったかもしれません。いつリストラにあうか、会社が倒産するかわからないから、そうなる前に自分で自分の進路を決める時代なのかもしれません。年功序列といった考え方も変えていかなければいけないみたいです。そのかわり、長男は転職したばかりで成果を残さなければいけないという厳しい毎日を送っているみたいです。


国民主権とは何か

2017-06-17 11:01:18 | 政治

通常国会が閉じます。この間の国会の審議とは、何だったのでしょうか。選挙で国民から選ばれた国会議員が、行政からあるいは議員自身から提出された議案について、審議を通じてよりよいものに練り上げる場であるはずです。ところが、やってきたことは政府が提案した議案(法律)を、いかにも審議した形式をとって可決するかに終始していました。挙句の果ては、政府に都合の悪い内容は追及されないように国会をあせって閉じてしまう。国民は馬鹿にされたものですし、そうした議員を選んだのは我々です。私たちに残されているのは、選挙で鉄槌を下すことだけです。ですが、こうした憤懣やるかたない思いを、人々はいつまで持ち続けられるでしょうか。有権者は選挙までにはどうせ忘れる。少し甘いものをしゃぶらせれば、また自分たちの思いのままだと政権与党の皆さんは高をくくっているのでしょう。先の戦争もこうやって知らないうちに進行していったのでしょう。民主的な政策と右翼的な政策が同時に進行するのは不思議だと、歴史を学びながら思ったのですが、現実はアメとムチでいつも進んでいくのですね。国民主権でありながら、主権を放棄しているのかと疑ってしまいます。かくいう私も、何もできないのですが。ヒトラーがオリンピックを目くらましに使ったように、東京オリンピックも同じように使われることが明らかになってきましたね。美しいオリンピック精神に酔っていたら、自分たちの立ち位置はとんでもない場所に移動していた、なんてことになりそうですね。

物事をはっきりいう落合恵子さんが、長くやっているNHKラジオの番組に、絵本の時間というやつがあります。日曜日の7:30ころから皆が聞きやすい時間でした。何でも言う落合さんですが、この時間には政治的話はしません。ところがこの番組が土曜日に移動したと思ったら、今度は朝の5時台という、一部の人しか聞けない時間帯になりました。この番組はファンも多いでしょうから、やめたら抗議がおこるから、やめはしなくて聞きにくい時間帯に移すという手を使いました。こんな姑息な手段を、NHKのアナウンサーたちはどう思っているのでしょう。「今日が皆様にとっていい日でありますように」などといった、歯の浮くような定型句をしゃべりつつ、宮仕えのむなしさを思っているのでしょうか。


豆の芽が出ない

2017-06-14 21:05:50 | その他
畑にインゲン(この辺りではササゲといいます)と、枝豆、花豆を先月まきましたが、芽が出たのは1割ほど。水が足りなかったと判断して、ポットにまいてマンションなベランダで苗をおこすことにしました。ところが、2週間ばかり前にまいたのに、芽が出たのは数本。土をほじってみたら、豆が腐っていました。水をやり過ぎたようです。そこで、またササゲと花豆に加えて、トーモロコシの種をポットにまきました。適度に水をやって、今度こそ皆芽が出て欲しいです。