18日に民俗の会総会が終わました。昨日は二日酔いと疲れでグダグダしていて、本日の報告になった次第です。今回の記念講演では関西学院大学の島村恭則先生に、「民俗学とは何か」という直球勝負の話をしてもらいました。そして何といってもうれしかったのは、間に合わないといわれていた『会報』40号を印刷所が頑張って刊行してくれ、総会参加の皆さんに手渡しできたことです。全205ページという大部な1冊になりました。論文9本に会活動の記録がついています。多分1000円で会員外にも販売されますから、興味のある方は長野県民俗の会HPをのぞいてみてください。
島村先生とは昨年の学会の談話会後の懇親会で一緒になり、酔った勢いで講演をお願いするという運びになりました。その時は知らなかったのですが、今年の佛教大の年会シンポジウムの基調講演を島村さんがやり、仕掛人となっていました。その時と重なる話を今回してくれたという訳です。詳しくは来年の会報に文字化して掲載する予定ですから、また読んでもらえればいいと思います。一部では、現代民俗学あるいは国際化に動く学会に異を唱える長野県民俗の会と、学会理事をある面代表している島村さんが、バトルをくりひろげると期待されていたみたいですが、互いに大人、私も年をとりましたし、そうはなりませんでした。というより、島村さんが戦略的にそう唱えていますといった本音を吐露されてしまいますので、ご苦労様です、頑張って。などと応援する側に回らざるを得ないはめとなりました。
講演後は、自分にとっての民俗学とはなにかを、参加者全員(大学教授・元大学教授・会社員・公務員・元公務員・自営業・大学院生)で発表しシェアするという、長野県民俗の会ならではの、学問を語る会になりました。学ぶことはこういう事だよと、取材にもこなかったマスコミに教えてやりたいです。