民俗断想

民俗学を中心に、学校教育や社会問題について論評します。

少子化問題と皇室典範改正とご懐妊

2006-02-09 11:39:01 | 民俗学
 いよいよ人口減少社会となり、少子化が大きな問題となっている。子どもの数を増やすため、児童手当の増額や行政が結婚紹介業を行うなど、政策的にも何らかの対応が急務の課題のようにいわれる。確かに、経済的ゆとりがなくて子どもを作らないということもあろうが、金さえあれば子どもが増えるかといえば、そうは思えない。政策を立案する男性官僚・議員は事の本質をわかっていないのではないか。
 少子化は、女のストライキなのだ。家事も子育ても仕事も女がしなさい。といえば、そんな割の合わない結婚などしない。まして、たがかかる子育てなどしたくないと思うのは自然のなりゆきである。ところが、最近は、母性などとはあまり口にしなくなったが、潜在的に政策立案者は女は誰でも子どもをほしがっていて、ゆとりさえあれば子どもを産むのだと思っているに違いない。
 女に子どもを産んでもらいたいと思ったら、根本的に男の意識改革が必要なのである。男性優位社会を前提として、金を与えて女に子どもを産んでもらおうとしても、まともな女なら肯くわけがない。現実に、イエを前提として男系で継ぐことを前提としたら、兄弟姉妹が少ない今、女の子しか子どもがいない家はなくなりなさい、ということになる。しかし、現実にはそうした前提は段々崩れ、ケースバイケースでの対応となっているのである。また、そうでなければ、結婚できる条件を備えた人間は本当に限られてしまう。また、親のことを考えて、結婚できないという人も多いだろう。つまり、男系へのこだわりを捨てなければ、新しい家族を形成できないし、こだわっているような男は女に見限られてしまう。
 女子であれ長子の継承を認めようとする、皇室典範の改正に異議を唱える人々は男系で継いで来た皇室の伝統をいう。そしていま、ご懐妊で男子が誕生するかもしれないとなると、首相の声もにわかにトーンダウンするのである。賢い女はここで思う。やはり日本は男尊女卑の社会だ。結婚なんかやめよう。よしや結婚しても、子どもなど産んでやるものか。皇室の伝統が日本の伝統だというなら、これからいくら政府が少子化対策を泥縄でやったところで、産まないと決めた女は増えるばかりである。ここを、政府は全くわかっていない。政治家のオジイチャンでは、事の本質を全くわかっていない。それにしても、こんな形で天皇家の逆襲があるとは思ってもみなかった。

接続乗り換え

2006-02-05 10:43:45 | その他
 年度末を迎え、今年の総括と来年度構想の構築にせかされている。おまけに、妻の父が年明けに脳梗塞で倒れ入院してしまう。次男の大学受験と、さまざまなことが重なり、目先の処理に終われる日々である。すると、考えが浮かばない。ブログへ書き込もうという意欲がわかないのである。時間がないことも事実であるが、むしろ気力かと思う。そんな中、父の入院でむしろ気力がわいている風に思える妻はすごい。更年期障害といって、頭痛に悩まされていたが、気がつけば最近そんなことは言わない。がんがんと家事をこなして、実家へすっとんでいく。人には生きがいが必要なのだと思う。
 自分はといえば、この間の電話でのやりとりの中で、IP電話の聞こえの悪さにほとほと腹を立て、ヤフーBBから電話回線を使わない有線テレビでの接続に乗り換えた。時間がないとかいいながら、業者とやり取りしている自分に、逆に妻はあきれている。むろんライブドアの事件で、こうしたネット関連業者をうさんくさいと見るようになったこと、電話での問い合わせがすぐできないように、電話番号をネット上の奥深くに秘匿する姿勢が気に入らなかった。地元テレビは対応が早い、かつ何も書いてないのに、つまりもっと宣伝すればよいのに、きけば今月分は接続料は無料でよいという。心なしか、同じ8メガなのに近いのか反応が早い。コンテンツは劣るが、サービスはよい。年寄りにはこっちがよい。
 さて、原稿を書かねば。