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今日聴いた曲

2023-01-31 16:35:05 | 他の音楽
〇ドヴォルジャーク 交響曲第1番「ズロニツェの鐘」 
〇ドヴォルジャーク バガデル 作品47(管弦楽曲版)
 デニス・ラッセル・デイビス/ブルノ・フィルハーモニー管弦楽団 2020年6月

指揮者のデイビスは、ウィキペディアによると1944年アメリカ生まれの指揮者で、ミニマル音楽やバルト三国の作曲家などの現代音楽が得意とのことです。現在は、このブルノ・フィルハーモニー管弦楽団の首席指揮者を務めています。

ドヴォルジャークの交響曲第1番は、その彼が編曲したもの。
彼によると「ある若い作曲家がコンクールに作品を出したが、それがオーケストラで演奏されるとどのような音になるのかは聞いたことがない。シンフォニーもやがて忘れ去られた。後の作品に敬意を表し、キャリアをスタートさせたばかりの才能あるアーティストに助言する先輩教師の立場から、勝手に作品をアレンジしてみました」(CDショップカデンツァの解説から)とのことで、1楽章と4楽章がカットされているのに加え、オーケストレーションも手を加えられているようです。

第1楽章は、提示部の反復は行っていますが、展開部の後半が124小節カットされています。第4楽章は、もっと大胆にカットされていて、ソナタ形式という見方で見ると、第2主題が提示されないまま展開部の途中に飛び、その展開部も途中で再現部の第2主題の少し前に飛んでしまいます。通常11~13分かかるところを7分台で演奏しています。小節数で見ると、831小節中、443小節をカットしており、半分以上カットしていることになります。
こういったカットは残念なのですが、演奏はなかなか面白いです。
第2楽章を除き、ゆったりめのテンポで壮大な音楽を造っています。一番良かったのは、第3楽章です。特にゆったりしたテンポで丁寧に演奏されています。通常、8~9分で演奏されるところを11分以上かけています。その遅いテンポで、今まで気づかなかった音までよく聴こえ、とても新鮮でした。
第4楽章は、第1主題が提示された後のヴァイオリンのピチカートがくっきり奏されていて、こんなによく聴こえたのは初めてです。

バカデルは、ハルモニウムを含む室内楽曲を管弦楽に編曲したもので、元は室内楽曲だったという片りんが随所に見られます。
コメント
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