My Favorite

信越線住民の好きなもの~フリッチャイ、鉄道・・・

今日聴いた曲

2013-11-30 17:16:41 | フリッチャイ

○モーツァルト 交響曲第41番「ジュピター」 フリッチャイ/RIAS交響楽団 1951年12月10日(放送)

○モーツァルト ファゴット協奏曲 ツター(Fg)、フリッチャイ/RIAS交響楽団 1951年12月10日(放送)

○モーツァルト 「イドメネオ」からバレー音楽 フリッチャイ/RIAS交響楽団 1951年12月19日(放送)


Jube ClassicというレーベルのMP3です。


ジュピターは、2種のスタジオ録音がありますが、それを超える素晴らしい演奏と思います。

例えば1楽章の出だし、1953年のスタジオ録音は、速いテンポで覇気に満ちていますが、録音のせいかオーケストラが遠くに聴こえるようで、もの足りません。一方、1961年盤は、明晰で間近に聴こえますが、やせ細っているようで、もう少しふくよかさがほしいと思ってしまいます。

その点、このジュピターは、出だしが力強く堂々としていて、スタジオ録音の不満が吹っ飛んでしまいます。

また全体的にも適度な重量感で臨場感にあふれ、申し分ありません。フリッチャイの指揮も、力強く覇気に満ち、時にエレガントで素晴らしいです。スタジオ録音のように木管が際立って目立つようなことはありません。

終楽章の再現部に入るところで、少しテンポを落としていて、スタジオ録音には見られない絶妙なテンポの変化です。

演奏時間は、以下のとおりです。

1951年 7’52+8’49+4’11+6’29

1953年 7’54+7’45+4’17+6’17

1961年 8’32+9’47+4’59+6’26


ファゴット協奏曲は、初めて聴く曲なので、なんとも言えませんが、モーツァルトらしさと、フリッチャイとRIAS交響楽団のコンビによる硬質な音質が融合した演奏と思います。


イドメネオのバレー音楽は、オペラのいくつかの場面に挿入されている曲で、演奏時間は30分に及びます。フリッチャイは1961年のザルツブルク音楽祭でこのオペラを指揮していますが、その際に演奏されたのは、このうちのほんの一部でした。少し大きく構えた感じの演奏になっています。


なお、録音日は1952年3月と表記されていますが、この時期に同曲の演奏、録音はなく、上記が正当と思います。なお、ジュピターとファゴット協奏曲は、12月9、10日にティタニア・パラストでの演奏会で演奏されています。おそらく演奏会の合間に録音されたのでしょう。この日は、交響曲第23番も演奏されており、こちらはイドメネオと同じ12月19日に放送録音されています。

Mozartsym41etc

コメント
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