○モーツァルト 「フィガロの結婚」序曲
○ベートーヴェン 交響曲第9番「合唱」
腰越満美(S)、金子美香(Ms)、吉田浩之(T)、佐藤泰弘(Br)
広上淳一/群馬交響楽団、群響と着物で歌おう第九合唱団
この演奏会も桐生ファッションウィークの一環で、合唱団が着物で歌うというものです。
フィガロは、そつなくまとまっているものの、私好みから言えば、もっと木管が前面に聴こえてくると嬉しいのですが・・・(どうしてもフリッチャイの演奏が基準になってしまいます。)
第9は、1楽章の出だしのところ、静かに始まり、徐々に盛り上がってくるところがとてもよかったです。例えが適切でないかも知れませんが、充電が一杯になって爆発するというようなイメージでした。再現部での盛り上がりも十分迫力がありました。
3楽章はちょっと早めのテンポかなと感じました。
そして終楽章。堂々たる演奏でした。特に独唱の男声陣が素晴らしかったです。張りのある声で、バリトンの最初の出だしはぞくぞくするようでした。
コーダでは、いったんテンポを落としてまた加速して終わるという場面がとても効果的に感じました。
(桐生市市民文化会館)