○ブルックナー 交響曲第8番 チェリビタッケ/ミュンヘン・フィル 1990年10月20日(サントリーホール、ライヴ)
ようやく、1990年の東京公演でのブルックナーの映像がDVD化されるということで、購入しようかどうか迷っています。
ということで、当時、NHKで放送されたものを録画しておいたビデオを久しぶりに観ました。
映像的には、当時のテレビを録画したものなので、今になってはまったく及びません。そういう点からは、ほしい気持ちはやまやまです。
肝心の演奏ですが、素晴らしいというのと、はてなと思うところが入り混じっています。
一番の聴きもの、見ものは、終楽章の死の行進と呼ばれるところです。ここでは、ティンパニのペーター・サドロが渾身の力を込めて叩いているのが映され、音の迫力と映像の迫力と両方から迫り、比類なき音場を構築しています。
1楽章の出だしのテンポの遅いのには、驚かされます。3楽章も、幽遠なテンポで、じっくり聴かせます。
一方、終楽章の出だしは、躍動感、迫りくる迫力に欠け物足りなさを感じてしまいます。
あと、購入しても果たして何回聴くことがあるかということもあり、まだ迷っている状態です。
ベルリン・フィルとの7番も出るということで、しばらくは悩みが続きます。