○ドヴォルジャーク 交響曲第5番
○スーク 「祖国新生に向けて」
○ヤナーチェク シンフォニエッタ
○ドヴォルジャーク スラブ舞曲第14、15番(アンコール)
佐伯正則/ナズドラヴィ・フィル
ドヴォルジャーク交響曲全曲演奏を目指しているアマ・オケ、ナズドラヴィ・フィルの4回目の演奏会。
これまで、1~4番の交響曲を演奏。特に1番は日本初演という輝かしい栄誉を、堂々とした素晴らしい演奏で飾りました。
今回は5番の交響曲と、今年没後50周年にあたるヴァーツラフ・ターリヒが1926年6月26日に初演して今日が85年にあたるヤナーチェクのシンフォニエッタ、そしてそのターリヒが初演したスークの「祖国新生に向けて」が演奏されました。
オーケストラは、管楽器が魅力的でした。元気のよいトランペット、トロンボーンは圧倒される音量でした。そしてオーボエは美しい音色でした。対して弦楽器は人数が少ないこともあるのか、ちょっと物足りなさを感じました。
ドヴォルジャークの第5交響曲では、1楽章第1主題の提示後の合奏でティンパニが曲を引き締めていました。また、再現部の前でテンポを落としていて印象的でした。
「祖国新生の向けて」では、今回はシンフォニエッタ用のバンダの9本のトランペットを使用しての演奏で、ど迫力でした。
そのシンニフォニエッタ、最初のファンファーレは、前の曲の迫力あるトランペットを聴いた直後ということもあり、ちょっと大人しいかなとも思いましたが、終楽章、それもバンダのトランペットに加えオーケトラのトランペットが加わったあたりからは、もう輝かしいブラスの響きに聴き惚れました。そして最後、ティンパニの強烈な一撃、もう感激でした。3楽章ではオーボエ、イングリッシュホルンが素晴らしい音色を奏でていました。
アンコールはスラヴ舞曲14、15番。15番は勢いがあって特に後半、テンポを上げて興奮のうちに曲を終わりました。
次回は来年の1月15日、ドヴォルジャークの6番ほかをやるとのこと。楽しみです。
(立川市民会館)