1876年8月、この超大作楽劇「ニーベルングの指環」全4部作がワーグナー念願のバイロイト祝祭劇場の杮落とし公演として彼自身の演出、ハンス・リヒターの指揮で行われた。序夜「ラインの黄金」、第一夜「ワルキューレ」、第ニ夜「ジークフリート」、第三夜「神々の黄昏」である。各楽劇の単独の公演は別にして4演目が通しで演じられるのはこの劇場の杮落としが初演となった。私はこの劇場に出向いたことはあるがチケット入手が困難なこともありまだ生の公演を鑑賞するチャンスに恵まれてない。また近い将来「バイロイト詣で」を実現したいと思っている。悔しいので2002年初秋、久しぶりに祝祭劇場を訪問した際「音楽祭公式プログラム」を劇場前の出店で購入した。(写真右)
前段が少々長くなったが私のこの作品の愛聴盤はゲオルグ・ショルティ指揮ウィーン・フィル他(Decca/RING-1写真左)とヘルベルト・フォン・カラヤン指揮ベルリン・フィル他(DG/写真中央)である。ショルティ盤は1958年から1965年にかけてスタジオ録音されたレコード史上初の全曲盤でDeccaの名プロデュサージョン・カルショウのすばらしいレコーデイング・テクニックによりステレオ効果抜群のサウンドが楽しめ歌手陣の豪華さも注目される盤である。一方のカラヤン盤は1966年から1969年にかけてベルリン・イエス・キリスト教会で録音されたものでカラヤンの繊細な響きが伝わる演奏でショルティ盤とまた一味違う。またカラヤンはほぼ時期を同じくして彼が始めたザルツブルク・イースター・フェスティヴァルでこの4部作を上演している。
前段が少々長くなったが私のこの作品の愛聴盤はゲオルグ・ショルティ指揮ウィーン・フィル他(Decca/RING-1写真左)とヘルベルト・フォン・カラヤン指揮ベルリン・フィル他(DG/写真中央)である。ショルティ盤は1958年から1965年にかけてスタジオ録音されたレコード史上初の全曲盤でDeccaの名プロデュサージョン・カルショウのすばらしいレコーデイング・テクニックによりステレオ効果抜群のサウンドが楽しめ歌手陣の豪華さも注目される盤である。一方のカラヤン盤は1966年から1969年にかけてベルリン・イエス・キリスト教会で録音されたものでカラヤンの繊細な響きが伝わる演奏でショルティ盤とまた一味違う。またカラヤンはほぼ時期を同じくして彼が始めたザルツブルク・イースター・フェスティヴァルでこの4部作を上演している。