教育のヒント by 本間勇人

身近な葛藤から世界の紛争まで、問題解決する創造的才能者が生まれる学びを探して

時効警察の鏡の発想

2006-01-14 11:09:50 | 学習プログラム
毎週金曜日夜11:15に
時効警察
が放送されているが

おもしろい。いつものように
断片的にしか見ることができないが。

ストーリーそのものは普通。
というかわかりやすすぎ。

ただし、そのストーリーの進行に
挿入されるナンセンスな雰囲気を
かもしだすセリフや風貌が
すべて鏡の向こうに逆さに映っている
世界の演出。おもしろい。

非日常というのではなく、
なるほど日常なのだが、
通常の表の世界では
見せない
プライベートな
あるいは心の中で
思っている
「普通のこと」
をあえて公共の対話の
中に挿入していく。

鏡の世界は、非日常では
ない。日常を写している。
でも逆さだ。

対になっている。

公共の場で話すとき、
鏡をみながら話さないが

この番組では
両方の世界が混在する。

しかし、非日常でも
関係ない内容でもないから
ノイズにならない。

時効警察そのものが
日常の警察の鏡に
映っている姿だし、
逆戻り警察。

すべてが徹底して逆なのだ。
そしてこれは新しい手法では
ないと評論家なら言いそうだが、
いやここまでしつこく繰り返せば
新しい。

完全にベルカーブ型の
安定した物語ではなく、
ベキ分布の不安定だが
爆発力のあるストーリーに
なっている。

そういう新しさだ。

「茄子があるからマーボー茄子を作る。
マーボー茄子を作りたいから作るのではない」

というセリフが

時効になった事件を解決する
きかっけになるのだが、

このセリフ意外や重要。

あらゆる日常で起こっている
鏡の世界なのだ。

椅子があるから座る
壁があるから壊したくなる
キャンバスがあるから描きたくなる
本があるから読む

主体的に動く日常を
鏡に映すと
その逆の日常が見える。

自分の周りに在るものが
自分を主体的にさせている。

世界はトリガークエスチョンに満ちている。

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