教育のヒント by 本間勇人

身近な葛藤から世界の紛争まで、問題解決する創造的才能者が生まれる学びを探して

湘南白百合聖ポーロ祭

2005-10-01 16:28:31 | 学習プログラム
湘南白百合
学園祭である「聖ポーロ祭」が
今日から明日(10月1日・2日)
にかけて行われている。

本日一時間ぐらい訪れてみたが、
たいへん天気もよく
訪問者の数も多かった。

お弁当も売り切れましたという
校内放送が流されていたし、
クレープも行列ができていたし
カフェテリアも黒山の人だかり。

さまざまなプレゼンテーションが
各教室で行われていたのは
さすがだった。

白衣姿の理科関連のクラブの生徒たちは
なかなか研究者然としていたし、

美術部のステンドグラスも美しかった。
軽音楽部が力いっぱい歌っていたが、
なぜか安心した。
マリアホールで
演劇や英語でミュージカルもやっていたようだが
結構長大な時間なので、見ることができなかった。
残念。

総合学習の研究発表も圧巻だったが、
私が感動したのは
社会同好会のプレゼン。
テーマは「お金」だ。
お金が価値尺度であることを
きちんと認識しているところが
さすが。

価値尺度の正当性、信頼性、妥当性は
カトリック神学の重大問題の1つ。
実に興味深い同好会だ。

また心の中で微笑んだのが、
カトリック研究部と
カジノが
両隣で並んで催されていたことだ。

カトリック研究部は明るく光に満ちた
教室で、ロザリオ作りのワークショップ。
カジノは薄暗い(かなり暗かったか)教室で
カードとダーツ。もちろん本物のお金は使われていない。
あくまでシミュレーションレベルだが、
ディーラのパフォーマンスも決まっていた。

この対比は、カトリックの歴史そのものではないか。
生徒たちが意識して
プレゼンテーションをしているわけではないだろうが、
人間の多元的な側面を昇華するイベントである
ことは確かだ。

パンフレットで水原校長先生は
「不安の多い社会情勢の中でとかく気持ちも暗く
なりがちな昨今ですが、生徒達が若いエネルギー
を存分に発揮してご披露するものが、ご来場の
皆様に明日への大きな希望と夢をプレゼントしてくれる
ものと期待しています」
と語っているが、私もこのプレゼントをいただいた。

そして実行委員長は
「青春パラダイス~楽しくなければSPFじゃないっ!!~」
というスローガンのもと、今まで以上に楽しい聖ポーロ祭
にしようと一丸となって精一杯取り組んで参りました」
と宣言。

一丸になっていたし、楽しんでいた。でもきっとこれは
ふだんの学園生活もそうなのだろう。付け焼刃では
こんなに楽しくて、知的刺激が盛りだくさんのフェスティバル
は実現できないだろう。

まさに湘南の丘のユートピア・パラダイスだった。


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