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『週刊ダイヤモンド』12月2日号 - 今年最高の投資信託特集! ストロングバイ、でしょう。笑

2006-11-27 | 『週刊ダイヤモンド』より
今週の『週刊ダイヤモンド』は特集「投信の罠」でした。
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実に素晴らしい特集です。今後、投資信託を特集する経済誌は
今週号の『ダイヤモンド』を意識せざるを得ないでしょう。

日本の投資信託が抱える最大の課題は、
この「信託報酬が高い」ところにある。

とのっけから公然の秘密を暴露、やってくれます。
しかも冒頭での批判対象があの「グローバル・ソブリン・オープン」ですから。

まともな投資家はグロソブがいかに不利で愚かな商品か分かっているのですが、
広告を出して貰っている投資雑誌は表立って批判してこなかったのです。
それにしても、これほどまでに顧客軽視、販売会社優遇の配分だとは。

90年代後半から投信の信託報酬が上昇した理由は、
銀行等の販売会社が圧力をかけるから代行手数料が上昇、
代行手数料が上昇するから信託報酬が上昇すると言う構造、だそうです。

「飛びついてはいけない」要注意の投資信託として
毎月分配型、Bシェア(販売手数料なし)、リスク限定・元本保証型という
常々専門家に名指しされる3タイプが挙がっています。

他にも「バランス型投信を買わず、自分で幾つか投信を組み合わせた方が安い」、
「なぜか外国債を組み入れる "ご当地投信" で得するのは販売会社(=地元銀行)」
であるなどと実に興味深い話が並んでいます。

P45の「高利回り株を購入すれば高配当株投信の必要なし」は、
投資信託の購入を検討されている方は是非とも御覧下さい。

「運用はプロに任せておいた方が良いだろう」と誤解されている方は、
P47からの「内部事情編」をお読み下さい。

「運用の自由度が低い投信を嫌ってヘッジファンドに流れる優秀な人材が増加」
などと云う話を聞くと、なるほどネット界にもインサイダー紛いのきな臭い情報を
ちらつかせる業界関係者の影が見えるはずだ、と思いました。
(特に短期投資系統の情報源は、インサイダーへの誘因が極度に強い)

P52からは「それでも買いたい人に」と題して(爆)、
保有コストの安い投信ランキングを一覧にしています。

これでさわかみ投信がいかに偉大な存在か、よく分かります。
第2、第3のさわかみ投信が誕生し、グロソブを主役の座から降ろす日こそ、
日本の投信が成熟したと言うことができるでしょう。

「自分で投信に近い運用を低コストで行う方法」もいくつか紹介されており、
ここはぜひ山崎元 氏に一冊書いて頂ければ、というところです。

『投信はこんなに安く自分でつくれる … 今までの運用は何だったんだ!』
といったタイトルではいかがでしょうか。

   ◇     ◇     ◇     ◇

偶然ながら、野口悠紀雄 教授の連載も日本の投資・運用の拙劣に関してでした。
対外資産の利回り向上のためには人材育成が重要だとの提言は拝聴すべきものです。

アメリカ程の政治力も軍事力もない日本が直接投資を増やせるかどうかは
そう簡単にいかない話だとは思いますが。

ちなみに野口教授は、

投資促進効果が期待できない法人税減税は必要ない
と堂々の正論を展開されております。

   ◇     ◇     ◇     ◇

他にも今週の『ダイヤモンド』ではスターウェイの竹本直文 社長の紹介もあり、
かなりお得な内容です。ぜひお読み下さい。

最後に、P77に掲載されているP・ドラッガーの言葉を。

「貢献を考えることによって個人も組織も成長する」
本当にすばらしいです。
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