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『週刊エコノミスト』12月4日号 - サブプライム救済基金の本質は時間稼ぎ、FRBの利下げが不可避

2007-11-27 | 『週刊エコノミスト』より
今週の特集は、「サブプライム恐慌」でした。
『週刊エコノミスト』の内容案内

最新号の内容の確認は、こちらの毎日新聞のサイトの方が正確で早いです。
但し、定期購読してもディスカウントされません。
http://www.mainichi.co.jp/syuppan/economist/

いつまでも尾を引くサブプライム、
今回の特集ではP27が面白かったです。

三菱UFJ証券の西田明弘シニアエコノミストがこれまでの金融危機と
サブプライム問題とを比較されているのですが、
やはり日本の不動産バブル崩壊との共通点が多いようです。

西田氏は「救済基金は時間稼ぎ」と指摘されていまして、
確かに仕組みはかなり不透明で、うまくいくとは考えにくいです。

これまでのS&L危機、LTCM危機、日本のバブル崩壊、
このすべてにおいて利下げが行われており、
不動産が絡む場合にはゼロ金利政策にまで踏み出しています。

今回も、更なる利下げは必至と考えるべきでしょう。
金融はアメリカの根幹、力の源泉です。
見殺しにできる筈はないと思います。
(勿論、それがすべてが解決するかどうかは別です)

   ◇     ◇     ◇     ◇

今週はアブダビ投資庁の名前が大きくクローズアップされていますが、
P93にSWF最大と言われるADIAの簡単な説明があります。

運用資産が9,000億ドル近くあるようですので、
確かに全力投入すればさすがのサブプライム問題も
おとなしくなりそうです。
(アブダビ投資庁がそれだけ出資するかは別問題ですが)

これだけ政府系ファンドの資金力が高まってしまえば、
東証も軽く動かされるでしょうし、
寧ろ日本国内への投資が歓迎されるかもしれませんね。

安全保障の問題を持ち出して何でも規制するのではなく、
複数の政府系ファンドの投資を容認して
バランスを取ってゆく方が現実的なのかもしれません。

   ◇     ◇     ◇     ◇

さて最後にですが、日本政策投資銀行の梶雅昭氏の寄稿である
「森林ファンド」の話(P68)が意外に興味深く、
これは単純に言うとREITの亜種なのでしょう。
日本は先進国中でずば抜けて森林率の高い国です。
結構大きな鉱脈が眠っているかもしれません。
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