みんなの心にも投資 … ソーシャルインベスター(社会投資家)への道

個人投資家の”いとすぎ ”が為替・株式投資を通じた社会貢献に挑戦します。すべてのステークホルダーに良い成果を!

7月の世界半導体売上高は前年同月比1.1%減、日本のみ前月比4.9%増で急回復 - SIA発表数値

2011-09-04 | 注目投資対象・株価の推移
           ↑ USD/JPY(infoseek)雇用統計が悪くとも意外に静か

重苦しい市況が続きます。
先週前半は米指標が良く明るい展開でしたが
ユーロ圏のPMI悪化、米雇用統計下振れと先が思いやられる週末でした。

IMF、S&Pとも各国の成長率を下方修正し、
景況の本格回復が遠ざかっていることを示しました。
原油先物と豪ドルは回復基調ですが油断禁物。


さて概況は先々週書いた通り。予想より市況の落ち込みは深刻で急回復は望み薄。

「今年は本当に東証がアウトパフォームしてしまうかもしれない」

「香港も大きく下げており、アメリカ経済の影響度の大きさと
 デカップリングの難しさが改めて浮かび上がっている。
 暫くはDAXの方がましかもしれない」

「米経済の回復ペースが鈍化しているのは間違いありませんが
 当ウェブログで書いたように大勢は上です。それは揺らぎません。
 問題はどの地域、どの企業、どのセクターの回復が早いかです」

との見方も引き続き変わりませんが回復は遅れるでしょう。
輸出減速でドイツ経済にも黄信号です。


今週もユーロに関し以下の見通しを維持します。
第2のギリシャショックが終わったとはまだ言えません。

「ユーロ円は短期的に戻すでしょうが突発的な急落に注意」
と先週書きましたがほぼ想定内と言えます。

第2のギリシャショックが接近しています。
 問題はいつ、どの程度の変動が生じるかです。
 中印も東証も当然ながらその余波を受けるでしょう」

「下放れのリスクが残っています。
 105円割れの可能性を考慮すべきです」

「ECBが本当に利下げしたらユーロ100円割れもあり得る。
 ユーロ圏の債務問題は2年3年で解決できるものではない。
 国家間と政府対世論の対立で無駄に時間が過ぎるだろう」

ゴールドに関しては「警戒すべき水準」との判断を維持します。
FRBの利上げ観測で完全に相場が終わるでしょう
バブルは崩壊する寸前に大きく上昇して人を幻惑することが多い。

「ゴールドは高値波乱です。素人は手出し無用

「ゴールドが1400ドル台で苦戦しています。
 ここから中長期のポジションはくれぐれも注意。
 寧ろ今年中に売り時が来ると考えた方が良い」


↓ EUR/JPY(infoseek)ここで反発できるか、今週は分岐点に


↓ AUD/JPY(infoseek)順当に戻してきたが小休止か?


FRBが米短期債を売却するオペレーションを行うようだ。
もし実施されればドル円の下方圧力が減衰されるだろう。
日本経済にとっては不幸中の幸いだ。


ロイター調査:FRBのツイストオペ、実施確率は80%との予想(reuters)
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-23008820110903

”ロイターが2日の米雇用統計発表後に実施した米プライマリーディーラー(政府証
 券公認ディーラー)調査によると、80%の確率で、連邦準備理事会(FRB)が
 今後半年間で、短期債を売却し長期債を買い入れる「ツイストオペ」を実施すると
 予想されている

 予想は、調査の対象となったプライマリーディーラー20社中16社の中央値。
 今後半年の間に量的緩和第3段(QE3)が実施されるとの予想も高まった。予想
 確率の中央値は45%と、8月9日に実施された前回調査での37.5%から上昇
 した。

 一部プライマリーディーラーの間では、9月20─21日の米連邦公開市場委員会
 (FOMC)でQE3実施が発表される可能性があるとの見方も出ている。
 米経済成長見通しは引き下げられた。調査対象となった20社中15社による20
 11年国内総生産(GDP)伸び率の予想中央値は1.6%。前回8月9日の調査
 では1.7%となっていた。さらに、2012年に米国がリセッション(景気後退)
 入りする確率の中央値は32.15%と、8月9日時点の30%から上昇した
。”

 → リセッション予想は意外に高まっておらず、
   これが週末のドル円の静かさに反映されている。

   そしてFRBのツイストオペは2年物国債金利を
   押し上げる効果が望めるので
   ドル円は大方の予想に反し下がらないかもしれない。


ユーロが幅広く下落、ユーロ圏製造業PMI悪化で=NY市場(reuters)
http://www.asahi.com/business/news/reuters/RTR201109020010.html

”1日のニューヨーク外国為替市場では、ユーロが主要通貨に対して下落した。8月
 のユーロ圏製造業PMI改定値が拡大と縮小の分かれ目である50を下回ったこと
 で、売りが優勢になった。

 ドル/円は上昇。EBSによると終盤の取引で0.2%高の76.812円付近とな
 った。日本の当局による市場介入への警戒感は緩んでいる。
 8月の米ISM製造業景気指数は予想ほど悪化しなかったものの、依然として過去
 2年間の最低水準付近にある。

 GFTフォレックスの調査部門ディレクター、キャシー・リーン氏は「(ISM指
 数を受けての)ドル上昇は見られない。米連邦準備理事会(FRB)による追加支
 援策の必要性が消えていないためだ」と指摘した。
 ユーロ圏製造業PMIでは域内全般の製造業の低迷が明らかになり、ユーロが幅広
 く売られるきっかけとなった。
 スイスフランは前日に続き大幅高。市場では、通貨高に対するスイス中央銀行の受
 け身のアプローチに安心する様子がうかがえた。
 製造業PMIでは、ドイツの新規輸出受注がEU域内で最も速いペースで悪化した。
 MFグローバルの通貨アナリスト、ジェシカ・ホバーセン氏は「もうユーロ圏の景
 気回復をドイツに依存することはできない。欧州の状況は依然として悩ましく、ユ
 ーロ相場に反映されているよりも速いペースで悪化しているようだ」と述べた。

 午後終盤の電子取引EBSでは、ユーロは0.7%安の1.42697ドル。
 〔以下略〕”

 → 週初めは米指標が良く堅調でしたが
   9月に入って暗転しました。理由はこのPMIです。
   ドイツの輸出が急減速したらユーロ圏はどうしようもない。
   非常に苦しい状況と言えます。

   尚、省略部ではスイス中銀の動きに言及されています。
   日本と同じで自国通貨高に苦しむスイス。


ドル76円後半、米雇用統計控え様子見ムードが広がる(asahi.com)
http://www.asahi.com/business/news/reuters/RTR201109020044.html

”東京外為市場正午のドル/円はニューヨーク市場午後5時時点とほぼ同水準の76
 円後半。市場の関心はこの日発表される8月の米雇用統計に注がれており、インタ
 ーバンク、投機筋とも様子見ムードが広がった。
 ユーロは動意薄ながらもオプション関連の買いに下値を支えられ、1.42ドル後
 半を中心とする値動きとなった。 
 ニューヨーク市場が5日に休場となるため実質的な五・十日に当たるこの日は、仲
 値公示にかけて200本程度のドル不足となり、これを受けてドルは76.97円
 まで上昇した。しかし、その後はドルの買い手が見当たらず、ジリ安の展開となっ
 た。「東京は雇用統計前のまったりとした相場。ポジション調整は前日海外市場で
 ほぼ終わっている」(外銀)という。
 〔中略〕
 ゴールドマン・サックス(GS)のエコノミストが1日、2日に発表される8月米
 雇用統計の非農業部門雇用者数の予想を、従来の5万人増から2万5000人増に
 下方修正したことが、この日も話題にのぼった。

 「もしGSの予想に近い結果となれば、76.50円付近に厚みを増しているとさ
 れる(ドル)買いオーダーが一斉に引き、再び76円割れを試す展開になるかもし
 れない」(大手銀)との声が出ていた。
 ゴールドマンは顧客向けノートで、8月米ADP雇用者数が予想を下回ったことや、
 最近のオンライン求人広告の動向が軟調となっていることを理由に挙げた。8月の
 失業率については、7月と同じ9.1%とし、従来予想を据え置いた。
 ロイター調査によると、8月の非農業部門雇用者数は前月比7万5000人増と、
 7月の11万7000人増から伸びが鈍化すると予想されている。
 ただ、「NFPでサプライズが出た場合、発表当日は素直に反応するが、その影響
 は長続きせず、発表後1週間という単位でみた場合、NFPのサプライズとドル/
 円相場は全く相関が無い」
とJPモルガン・チェース銀、チーフFXストラテジストの
 棚瀬順哉氏は指摘する。
 また、「発表当日のドル/円相場のバイアスはやや上昇方向に傾いており、チャー
 ト上では、NFPがコンセンサス通りならドル/円は0.3%上昇する」
と同氏は言う。
 〔中略〕
 ユーロ/ドルでは、1.4200ドルにアジア中銀系ファンドが保有するダブル・
 ノー・タッチ・オプションの片割れがあるとされ、「その防戦買いでユーロの下値
 が支えられている」(外銀)という。
 市場では、「米雇用統計イベントを通過した来週は、ユーロ圏の財政懸念が再燃し、
 リスク・オフでクロス円が売られやすい展開になるだろう」
(米銀)との見方が出
 ていた。
 午前の取引でユーロ/円は109.60―109.87円と狭いレンジ内に収まった。
 欧州の関係筋によると、国際通貨基金(IMF)は、欧州の銀行は総額2000億
 ユーロ(2900億ドル)の資本不足に陥る可能性があると推定した。これに対し
 て欧州の当局者は強く反発し、市場関係者の間では、当局者が債務危機の深刻さを
 十分に認識していないのではないかとの懸念が広がっている。
 欧州連合(EU)・国際通貨基金(IMF)・欧州中央銀行(ECB)のギリシャ
 調査団筋は1日、2011年の同国の財政赤字が対国内総生産(GDP)比で少な
 くとも8.6%になる見通しとし、目標の7.6%を1%ポイント超上回るとの見方
 を示した。
 EU・IMF・ECBはギリシャ支援の次回融資実施に向け、8月29日に調査を
 開始。調査団に近い関係筋は匿名を条件にロイターに対し、ギリシャの民営化目標
 の達成にも強い疑念があるとの見方を示した。
ただ同筋は、ギリシャへの80億ユ
 ーロ(110億ドル)の次回融資実施がリスクにさらされているとみるのは時期尚
 早としている。〔以下略〕”

 → 俊敏なゴールドマンの見通しは正しかったと言えます。
   この記事は棚瀬氏の見解も興味深いですね。

   ただユーロはまだ短期的には戻る余地があると思いますが。

   省略部にも米銀提訴や日本の新財務相の話が出ており、
   熟読しておきたいところです。

    ◇     ◇     ◇     ◇

注目銘柄、丸紅が順当に回復中。

 丸紅(東証一部 8002) 404 → 437 / 453 → 587 / 450 → 587
             542 → 608 / 494 → 577 / 540 → 577
             541 / 529

 三菱商事(東証一部 8058) 1,970

 エルピーダメモリ(東証一部 6665) 1,048 / 920

 ユナイテッドアローズ(東証一部 7606) 1,044 → 1,215
                     1,087 → 1,284
                     1,146 → 1,526

 東京建物(東証一部 8804) 298

 マツダ(東証一部 7261)  232 / 178

 タカラレーベン(東証一部 8897) 458 → 472
                  544

 昭和シェル石油(東証一部 5002) 987 → 1059 / 966
                  716 → 723 / 688

ただ大和証券ほかが総合商社のレーティンや目標株価を下げていますね。
(丸紅は比較的良い部類ですが)


7月の世界半導体販売、1.1%減=日本の回復「予想以上」―米工業会(時事通信)
http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2011090300085

”【シリコンバレー時事】米半導体工業会(SIA)が2日発表した7月の世界半導
 体売上高は前年同月比1.1%減の248億5000万ドル(約1兆9080億円)
 となった。2カ月連続のマイナス。前月比でも0.1%減少した。
 売上高全体の約14%を占める日本は、前年同月比10.3%減の34億7000
 万ドル。ただ、前月比では4.9%増と上向き、SIAは「(東日本大震災後の)
 予想を上回る回復に勇気づけられる」としている。”

 → 注目したいのはこちら。
   世界経済は減速している分、日本経済は有利な位置にある。

   ただ断念なことに政策に問題あり。。
   民主も自民も大差なく、なぜ省エネ・新エネ投資を
   優遇しようとしないのか全く理解できない。
   しかも外資企業を呼びもしない。

『会社四季報 夏号』2011年 07月号


    ◇      ◇     ◇     ◇

  【 いとすぎの為替ポジション 】

ユーロロングは111円半ばで決済、
週末の雇用統計に備えてドル・豪ドルとも両建てに。
指標下振れで意外に下がらないのに驚き、ショートヘッジを外しています。

 2010/07/11 80.40 USD/JPY Lev ×1.5
 2010/08/05 82.27 AUD/JPY Lev ×1.5

    現在 > 109.03 ユーロ/円(損益117%)← 今年の損益率
         76.81 米ドル/円
         81.82 豪ドル/円

 ◎ 2010年の損益率(手数料等除外)> 147%
 ◎ 2008年秋~09年末の損益率(手数料等除外)> 353%

  ▼ ポジション解消済み
 2010/08/26 110.48 EUR/JPY Lev ×1.5
 2010/08/08 78.19 USD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2010/08/08 80.20 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2010/08/05 111.33 EUR/JPY Lev ×1.5
 2010/08/03 83.16 AUD/JPY Lev ×1.5
 2010/07/29 77.17 USD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2010/07/19 111.86 EUR/JPY Lev ×1.5
 2010/06/18 80.14 USD/JPY Lev ×1.5
 2010/07/07 116.59 EUR/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2010/07/01 116.53 EUR/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2010/05/26 114.70 EUR/JPY Lev ×1.5
 2010/05/06 80.14 USD/JPY Lev ×1.5
 2010/03/22 114.97 EUR/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2010/04/27 81.64 USD/JPY Lev ×1.5
 2010/05/06 117.35 EUR/JPY Lev ×1.5
 2010/04/19 118.08 EUR/JPY Lev ×1.5
 2010/04/15 119.82 EUR/JPY Lev ×1.5
 2010/03/31 117.55 EUR/JPY Lev ×1.5
 2010/05/03 87.43 AUD/JPY Lev ×3.0
 2010/03/31 85.75 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2010/03/25 81.42 USD/JPY Lev ×1.5
 2010/03/17 127.12 GBP/JPY Lev ×1.5
 2010/01/06 108.40 EUR/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2010/09/10 77.52 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2010/03/01 133.60 GBP/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2010/02/10 82.65 USD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2010/02/03 111.36 EUR/JPY Lev ×1.5
 2010/01/27 82.87 USD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2010/01/21 112.38 EUR/JPY Lev ×1.5
 2010/01/14 110.19 EUR/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2010/12/29 107.80 EUR/JPY Lev ×1.5
 2010/12/23 83.12 USD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2010/12/08 84.10 USD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2010/11/26 111.24 EUR/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2010/11/15 113.30 EUR/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2010/11/04 115.10 EUR/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2010/09/16 79.57 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2010/09/24 112.68 EUR/JPY Lev ×1.5
 2010/07/15 76.20 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2010/06/29 77.09 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2010/06/17 78.07 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2010/06/04 78.18 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2009/07/22 76.77 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2010/04/21 86.74 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2010/04/23 86.88 AUD/JPY Lev ×3.0
 2010/04/13 86.28 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2010/04/01 86.40 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2009/10/29 83.08 AUD/JPY Lev ×1.5
 2009/10/29 82.75 AUD/JPY Lev ×1.5
 2010/03/04 80.12 AUD/JPY Lev ×1.5
 2010/02/16 81.15 AUD/JPY Lev ×1.5

 …以下省略…


「資源国通貨は底打ちしました。
 豪中銀は政策金利を引き上げ始めており、
 豪ドルは緩やかな上昇トレンドに入っています」

中長期的な見通しは変更しません。

「90円から78円のレンジ圏を想定」

豪ドルに割安感が出ています。
下方向の圧力が減衰しており好機です。
依然として中国経済の減速が警戒要因。

「豪ドルは割安感が顕著に」

ユーロ円は正念場。迂闊にポジションを傾けてはいけません。

ドル円は先週に引き続き76円で底を形成するかどうか。
ドル買戻しと為替介入への警戒感がドル円を支えています。

※ くれぐれも投資家各位で御判断下さい。
※ このウェブログを参考とし、めでたく投資収益を得られた方は、
  収益への課税分を社会に貢献する組織・団体に寄付して下さい。
  (当ウェブログの こちらのカテゴリーも御覧下さい。)
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