みんなの心にも投資 … ソーシャルインベスター(社会投資家)への道

個人投資家の”いとすぎ ”が為替・株式投資を通じた社会貢献に挑戦します。すべてのステークホルダーに良い成果を!

新興3市場のトリプル安 - 原因は会計不信か、見切り売りか、それとも?

2007-05-18 | 注目投資対象・株価の推移
これだけ日本の新興3市場が注目されるのは久しぶりです。

逆行安の新興市場、増益予想にも不信感(asahi.com)
http://www.asahi.com/business/reuters/RTR200705140047.html

” 東証1部市場で主力株が大きく動いていることが、新興市場の不振
 につながっている面もある。これまで値動きの良さが新興市場の魅
 力だったが、流動性の豊富な大型株が大きく上昇していることで、
 個人投資家が乗り換えているという。 〔中略〕
 市場筋によると、新興企業の大株主であるベンチャーキャピタルも
 資金回収を急ぎ
、戻り売りに動いているという。”

 → 全くその通りです。
   付け加えると、最近は新興3市場よりも東証一部の方が
   業績への「サプライズ」が大きいような気がします。

   海運だけでなく、機械も予想したより上ぶれしています。
   (ソニーも驚きの今期大幅増益見通しでしたし)

安値更新した新興3市場、識者の見解(asahi.com)
http://www.asahi.com/business/reuters/RTR200705180072.html

“ ジャスダックやマザーズなど新興株式市場が下げ止まらないのは、
 新興市場に対する「不信」がある。会計問題による「不信」はも
 ちろん、株価に対する「不信」もある。成長性を先取りしすぎて
 株価収益率(PER)は東証1部などと比べて依然高い水準にあ
 る。また買っても儲からないということで見切り売りも出ている
 のだろう。
 新興市場銘柄はカラ売りができないことも下げ止まらない理由の
 ひとつだろう。買い戻しが入らないため下げ止まらず、投資家も
 今のうちに売っておこうとなるのではないか。”

 → マネックス証券の清水洋介 投資情報部長の分析です。
   どこのオンライン証券でも良いのですが、
   新興3市場でショートできる銘柄をもっと増やして
   投資家には利便性を提供、証券側にはより高い金利収入、
   (貸し株の金利は需給に応じて上げれば良いでしょう)
   そしてマーケットの値動きの安定を図った方が良いと思います。

   いとすぎは詳しくないのではっきりしたことは言えませんが、
   ショートが使える銘柄の方が安定度が相対的に高いようです。

いとすぎは、会計不信よりも問題なのは業績だと考えています。

2003年から2006年の新興3市場の活況を支えていたのは
ネット関連と不動産流動化ではなかったかと思うのですが、
その両方ともが急激に業績の頭打ちに見舞われています。

例えばサイバーコミュニケーションズやアセットマネジャーズの
業績の伸びの鈍化は恐しいくらいです。

「新興3市場を引っ張ってゆく牽引役」がおらず、
高成長への期待が急速に萎んできているのが
新興3市場のトリプル安の真の原因と私は考えます。

   ◇     ◇     ◇     ◇

話は変わりますが、次のような驚きのリリースがありました。

東京23区のオフィス空室率、1%台に低下(日本経済新聞)
http://www.nikkei.co.jp/news/sangyo/20070514AT1D1409B14052007.html

“ 森ビルは14日、東京23区の2008―09年のオフィスビルの空室率
 が1%台で推移するとの見通しをまとめた。新規供給量の低下に加
 え、企業業績の回復で需要も底堅いと予測、需給が大幅に逼迫する
 と見ている。空室率が1%台にまで低下するのはIT(情報技術)
 バブル期の2000年(1.2%)以来。都心オフィスの賃料上昇に拍車
 がかかりそうだ。〔中略〕
 従業員の増加などで企業のオフィス需要は堅調に推移する見通し。
 07年から3年間は「需要が供給を上回る状態が続く」と分析してお
 り、空室率は需要と供給が均衡する水準とされる5%を大きく割り
 込み、08年は1.9%、09年は1.4%になる見込みという。”

 → 空室率1%台、何と6年ぶりです。凄い事になってきました。
   実際にどうなるかはまだ分かりませんが、
   投資家にとっては間違いなく重要な報道でしょう。
   (オフィスビルの供給は簡単に増やせないものだそうです)

   但し、東証一部の財閥系大手不動産は
   この数値をも織り込んでいそうな水準ですので、
   それ以外の投資対象を探さざるを得ません。

   ◇     ◇     ◇     ◇

エルピーダメモリ、やはり下がってしまいました。
まだ信用買い残高は相当多いですね。

 エルピーダメモリ(東証一部 6665)
 http://quote.yahoo.co.jp/q?s=6665.t&d=c&k=c3&z=m&h=on

※ 投資判断は投資家各位で行って頂けますようお願い致します。


~~~~~~~~(2007年の注目銘柄)~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

【新日本製鐵(東証一部 5401)】 [4月6日] [5月9日]
 > ショートポジション      790円 → 880円 ▲ 90(-11.39%)

【川崎汽船(東証一部 9107)】 [4月6日]  [5月9日]
 > ショートポジション    1,127円 → 1,455円 ▲ 328(-29.10%)

【新日本建物(JASDAQ 8893)】[1月12日] [4月6日]
                 679円 → 746円 △ 67(+9.87%)

~~~~~~~~(2006年の注目銘柄)~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

【日立建機(東証一部 6305)】 [9月4日]    [4月6日]
                2,715円 → 3,190円 △ 475(+17.49%)

【トーセイ(東証二部 8923)】 [9月4日]   [4月6日]
               112,000円 → 118,000円 △ 6,000(+5.36%)

【オークマ(東証一部 6103)】[6月7日]    [4月6日]
               1,202円 → 1,421円 △ 219(+18.22%)

【丸紅(東証一部 8002)】  [6月7日] [4月6日]
                573円 → 704円 △ 131(+22.86%)

【三菱商事(東証一部 8058)】 [6月7日]  [1月12日]
                 2,220円 → 2,140円 ▼ 80(-3.60%)

【新日本建物(JASDAQ 8893)】[2月7日]  [9月1日]
                1,200円 → 645円 ▼ 555(-46.25%)
               [4月14日] [9月1日]
                 985円 → 645円 ▼ 340(-34.52%)

~~~~~~~~(2005年の注目銘柄)~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

【シーズクリエイト(東証一部 8921)】[11月22日] [5月10日]
   ※ 2年経過         74,500円 → 67,200円 ▼ 7,300(-9.80%)

【クリード(東証一部 8888)】[12月15日] [9月1日]
                578,000円 → 408,000円 ▼ 170,000(-29.41%)

【東誠不動産(JASDAQ 8923)】[12月9日]  [2月6日]
                 105,000円 → 157,000円 △ 52,000(+49.52%)

【オークマ(東証一部 6103)】[11月2日]  [4月7日]
                 1,000円 → 1,631円 △ 631(+63.10%)

【丸紅(東証一部 8002)】  [10月24日] [4月14日]
                507円 → 631円 △ 124(+24.46%)

【三菱商事(東証一部 8058)】[10月24日] [4月14日]
                2,065円 → 2,740円 △ 675(+32.69%)


※ このウェブログを参考とし、めでたく投資収益を得られた方は、
  譲渡益税の分を社会に貢献する組織・団体に寄付して下さい。
  (当ウェブログのこちらのカテゴリーも御覧下さい。)
Comment    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 『週刊エコノミスト』5月22日... | TOP | 仕事と育児の両立支援策、調... »
最新の画像もっと見る

post a comment

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

Recent Entries | 注目投資対象・株価の推移