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「業績のいい会社は社員に古い規範を押しつけない」という話-景気は自分でつくるもの、人のせいにするな

2010-12-08 | いとすぎから見るこの社会-全般
またしても毎日新聞で面白いコラムを発見しました。

給料とエリート意識ばかりが妙に高い大メディアもありますが
当然ながら言論の質は看板(社名)とは全く別ものです。
受け手が言論リテラシーを磨き選別する必要があります。

その当該コラムの趣旨ですが……

○優良企業は、困難でも他社がやらない分野を目指す
○優良企業は新しいスタイルを求める、昔を振り返るほどヒマではない
○景気は自分でつくるもの
○不景気を人のせいにしてはいけない
○業績のいい会社は、社員に古い規範を押し付けない

全くもってその通りで、是非とも保守退嬰を絵に描いたような
日本国内の経済団体に説教して欲しいところです。


▽ 驚くような凄い企業は矢張り実在している。





『500人の町で生まれた世界企業 義肢装具メーカー「中村ブレイス」の仕事』






『リストラなしの「年輪経営」』(塚越寛)



発信箱:昔は良かった?=滝野隆浩・社会部(毎日新聞)
http://mainichi.jp/select/opinion/hasshinbako/news/20101208k0000m070144000c.html

”日本弁理士会からの案内で知り、東京都内で開かれた「知的資産経営フォーラム」に
 足を運んだ。特許に関心があったというより、「元気な中小企業は、なぜ輝いて見え
 るのか?」と題された、3人の社長の講演に興味があった。大企業のエライさんより、
 たぶんイキのいい話が聞けると思った。
 農業から医療分野まで客の注文どおりの工作機をつくってしまう「西島」の西島篤師
 (とくし)社長。小さなプラスチック製品をどこもまねできない方法で製造する「本
 多プラス」の本多克弘社長。携帯電話の中に入っている超小型モーターやファンをつ
 くって世界から注目される「シコー」の白木学社長。西島は、社員が「そろそろ、も
 ういい」と申し出たときが定年なのだそうだ。最高齢77歳の社員は勤続60年!
 西島社長は「これがうちの強みだ」と言い切った。
 周囲から反対され、技術面の困難を努力で乗り越えていった成功話は、なんだか伝記
 を読むみたいで心躍る。3社長とも、「どんなに困難でも、他社がやらない分野を目
 指した」
と口をそろえる。トップのチャレンジ精神は必須条件なのだろう。「景気は
 自分でつくるもの。不景気を人のせいにしちゃならん
」(本多社長)
 国内総生産(GDP)が世界3位に転落すると聞いただけで「お先真っ暗」と肩を落
 とす雰囲気が、日本中に漂っている。そして、私も含めた中高年たちは、「昔は良か
 った」と思いがち
。「坂の上」を目指した明治の志士を見習え、とか、高度成長期に
 は夢があった、とか。話を聞いていて、それは間違いだと分かる。業績のいい会社は
 社員に古い規範を押しつけていないし、昔を振り返るほどヒマではない。
新しい時代
 には新しいスタイルがあるのだ。白木社長は講演の最後に胸を張った。「苦労が多い
 と、頭が良くなる」”

私は単に、日本社会が年齢だけでなく精神面で高齢化したのが
やけに懐古調が好まれる真の原因だと考えています。

そういう時は人事を刷新し実力本位で若手を抜擢するのが一番。

かつて日本は、日露戦争の際に抜擢人事を行って勝ちましたが
太平洋戦争時には上層部が高齢化していて米軍の方が若かったのです。
情緒的な懐古ではなく冷徹な歴史から学ぶべきでしょう。
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