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エルピーダメモリへの公的資金出資は、最高のPE投資に匹敵 - シリコンサイクルの底打ちが鮮明に

2009-07-09 | 株式・為替マーケット全般
エルピーダメモリへの公的資金投入に反対するのは
経済の素人です。数年後に彼らの愚かさが証明されるでしょう。

その証拠に、反対派はエルピーダの経営がどうであったのか、
どこが良くてどこが悪いのか、全く語っていません。

(彼らは経営について理解していないので、能力の限界なのです)

エルピーダがかつての弱者連合から飛躍し、
ここ数年シェアをじりじり上げているのすら
調べていないのですから、話になりません。

産業再生機構の活躍ももう忘れたのでしょうか。

有権者の負担どころかおつりまで出るのが判明する数年後に、
彼らがどのような言い訳を用意するのか今から楽しみです。

不況期には例外なく寡占化が進行するものです。
ライバルが脱落した後にシェアを高めた勝ち組に
膨大な収益がもたらされるのは当然です。

DRAMは市況商品であり、価値ゼロにはなり得ません。
再度サイクルが上昇した時に、
世界一に接近するエルピーダメモリは資金返済に加え、
莫大な法人税収をもって日本政府に報いるでしょう。


東エレク、4─6月期の半導体製造装置受注額は前期比2.3倍の480億円(reuters)
http://news.goo.ne.jp/article/reuters/business/JAPAN-213054.html

”東京エレクトロンは9日、2009年4─6月期における半導体製造装置と
 フラットパネルディスプレー(FPD)・太陽電池製造装置の連結受注額
 (速報値)が前四半期比約82%増の約490億円となったと発表した。こ
 のうち半導体製造装置の受注額は同2.3倍の約480億円、FPD・太陽
 電池製造装置は同85%減の約10億円だった。”

 → 今週の報道です。
   漸く明るさが見えてきた、というところ。
   この底打ちが見えてきた状況こそ、
   投資家にとっての黄金期なのです。


2010年の世界の半導体製造装置売上高、最大90%増の可能性(reuters)
http://news.goo.ne.jp/article/reuters/business/JAPAN-384928.html?C=S

”国際半導体製造装置材料協会(SEMI)は10日、2010年の世界の半
 導体製造装置の売上高が最大90%増加する可能性があるとの見通しを示し
 た。2009年は56%減となる見通し。
 半導体製造設備への投資は、2008年以降、四半期ベースで一貫して減少
 しており、現在は過去10年で最低の水準にあるが、米半導体大手インテル
 の投資などにより、米州では投資が増えているという。
 「最新データによると、2009年後半は、半導体製造工場の建設プロジェ
 クトと半導体製造装置への投資がともに増える見通しで、2010年もその
 傾向が続く」と指摘。2010年の半導体設備への投資が最大90%増加す
 る可能性がある
との見方を示した。
 半導体受託生産世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)が10日発表し
 た5月売上高は、コンピューターやデジタル家電向けメモリーの需要拡大を
 受け、7カ月ぶりの高水準となった。”

 → こちらはひと月前の報道。
   90%増は幾ら何でもと思いますが
   勿論、可能性ゼロではありません。
   

エルピーダメモリは自力再生できないなら潰れる方がいい|山崎元のマルチスコープ (diamond.jp)
http://diamond.jp/series/yamazaki/10086/

”率直に言って、苦しい企業があまたある中で、どうしてエルピーダメモリ社
 が支援対象になるのかが疑問だ。「グループで6000人弱の従業員を抱え、雇
 用への影響も大きい」と記事にあるが、従業員10人の零細企業600社でも雇
 用には同様の影響があるわけで、エルピーダメモリ社が「大きい」ことは、
 支援の正当な理由として納得しがたい。
 「日経」は、エルピーダメモリ社の「経営が不安定になれば半導体供給など
 にも影響を及ぼしかねず」と1面の記事には書いているが、11面の解説記事
 には「仮にエルピーダから製品が供給されなくても、韓国勢から代替調達す
 ることは可能だ」とはっきり書いている。思うに、日経の記者は、「エルピ
 ーダへの支援はやっぱりヘンだ!」と感じながら、読者がよく読めば分かる
 ように皮肉を書いているのではないか。
 あわせて読むとこれは皮肉だろうという箇所がもう一つある。産業革新機構
 については、これが「先端企業などに資金支援するため15年の時限措置で設
 立される株式会社」だと1面に解説されているのだが、11面にはDRAMが
 「高機能を競うシステムLSI(大規模集積回路)と異なり、メーカー間の
 技術差が乏しく」、「需給で価格が騰落する汎用品になっている」と書かれ
 ている。エルピーダメモリ社は「先端企業」ではないのだ。
 そもそも、企業は「先端」であることが尊いわけではない。加えて、先端企
 業を支援するのが目的だという組織が、汎用品の相場商品を作っている企業
 を支援するというのは納得し難い。エルピーダメモリ社への支援は二重にお
 かしいのだ。
 しかも、記事によると、この会社の経営者は次のように言っている。
 「3年後には世界で2~3社に集約され、DRAMは安定したビジネスになる」。
 続けて記事本文に「坂本社長は市場の寡占化で市況を回復させ、収益を上げ
 る将来像を描く」とある。要は、公的支援を使った体力勝負で寡占を目指し
 て頑張るという話だ。〔以下略〕”

山崎氏は残念ながら投資判断に関しては
凡庸な部類に含まれるので、
先が見えないのも致し方ない所でしょう。

このように短期的な視点しか持てないと、
エルピーダメモリへの出資のメリットが
理解できないのも当然です。

新生銀行の件からも分かるように、
不況期はプライベートエクイティ投資型の戦略にとって
まさに黄金時代に他なりません。

▽ PE投資について、丁度ダイヤモンドで紹介されています。





『週刊ダイヤモンド』2009年 7/11号


政策投資銀行がいつの間に復活したのは解せませんが
多分、天下り先の欲しい高級官僚の皆様の策動でしょう。

エルピーダは良い出資先ですが、
監視していないとどさくさに紛れておかしな出資が
紛れ込んでくる可能性も充分にあり、そちらの方が問題です。

官僚の皆様も頭が切れますから、公的資金第1号に
おかしな案件を持ってくる筈がありません。
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