みんなの心にも投資 … ソーシャルインベスター(社会投資家)への道

個人投資家の”いとすぎ ”が為替・株式投資を通じた社会貢献に挑戦します。すべてのステークホルダーに良い成果を!

6月のOECD景気先行指数、ドイツ以外の景況減速を示唆 - 中国もインドもトレンドを下回る見込み

2010-08-08 | 注目投資対象・株価の推移
           ↑ USD/JPY(infoseek)88円前後へ反騰余地か?

ドルが水曜と金曜の二度に渡って押し上げられました。
前者は指標好転によるものですが、後者は理由不明です。

今の世界経済は、第二次世界大戦でのスターリングラードの戦の頃に
よく似ています。大勢が決して、次の大きな動きが出てくる時期。

どれほど米ドルが沈むかで変わってくるでしょうが、
世界経済が回復することに変わりはありません。
問題はどのようなペースで、どの経済圏が先行するか。

「緩慢で鈍重な回復を予告している」との
先週よりの見方を今週も維持します。

6月のOECD景気先行指数が中印を含む景気減速を示唆していますが、
今度の谷は浅い。新しい、これまでとは違う世界が迫っている。


 ↓ 丸紅 8002(infoseek)底を形成中


直近の豪ドルの推移
http://money.www.infoseek.co.jp/MnForex/fxchart/?fx=F1004

 ↑ 週初より堅調で79円台に浮上しましたが、
   2度のドル下落のため、揉み合いに。
   しかし押し上げる力が強く、じり高です。


そろそろ為替介入が市場の話題となっています。
円高が続くと日本企業には被害甚大なので、
巧みに口先介入で反撃して欲しいものです。
(これで政府や当局の経済センスが分かる)


弱い米雇用統計でドルが85円割れ寸前、15年ぶり安値に迫る(reuters)
http://www.asahi.com/business/news/reuters/RTR201008070006.html

”6日のニューヨーク外国為替市場で、ドルが対円で15年ぶり安値に迫り、対ユーロ
 でも値下がりした。この日発表された米雇用統計が弱い内容となるなか、経済をめぐ
 る不安が広がった。
 7月の雇用統計は、非農業部門雇用者数が13万1000人減と、予想の倍以上減少
 し、景気回復のもたつきが浮き彫りになった。
 この日の雇用統計を含め、最近の指標は低調な内容が続いていることから、市場では、
 米連邦準備理事会(FRB)が景気の下支えに向け国債やモーゲージ担保証券(MB
 S)の買い入れ再開を迫られるのではないかとみられている。
 買い入れが再開した場合、米国債の指標利回りは一段と低下し、ドル建て資産の収益
 はさらなる圧迫が見込まれることになる。
 ファロス・トレーディング(コネティカット州スタンフォード)のヘッドトレーダー、
 ダグラス・ボースウィック氏は、ドル保有は安全ではない、とした上で「量的緩和が
 復活する可能性があり、実現すれば利回りはさらに低下することになる。ドル買いに
 向かう理由はほとんど見当たらない」と述べた。
 ロイター・データによると、ドル/円は一時85.03円と85円割れ寸前まで下落、
 昨年11月以来の安値をつけるとともに15年ぶり安値となる84.81円に迫った。
 その後は0.5%安の85.43円で推移した

 85円近辺は心理的にも重要とみられるなか、市場では「同水準割れは時間の問題」
 (GFTフォレックスのボリス・シュロスバーグ氏)との声も聞かれた。
 ユーロ/ドルは一時1.33ドルを上回り3カ月ぶり高値をつけ、その後0.7%高の
 1.3281ドルで推移した。
 英ポンドは対ドルで1.60ドル近辺と6カ月ぶり高値をつけた。”

 → 先週末の状況です。
   85円の手前で膠着状態に陥ったので「おや?」と思っていたら、
   案の定ドル円もダウも反転してしまいました。

   「時間の問題」などと余裕をかましていると、
   あっという間に逆襲されるのがマーケットなので注意しましょう。


6月のOECD加盟国の景気先行指数は低下=OECD(reuters)
http://www.asahi.com/business/news/reuters/RTR201008060089.html

”経済協力開発機構(OECD)が6日発表した6月のOECD加盟国の景気先行
 指数は103.4で、前月の103.5からわずかに低下した。前年同月からは8.5
 ポイント上昇した。
 これにより、主要国の景気がピークを打った可能性を示す形となった。
 主要7カ国(G7)の景気先行指数も、前月の103.7から103.6に若干低下
 した。
 米国の指数は103.1から103.0に低下し、過去16カ月で初めての低下とな
 った。
 中国、インド、フランス、イタリアの指数も、今後の成長はトレンドを下回るとの
 見通しを示す形となった

 ドイツの指数は0.6ポイント上昇して106.8となったものの、日本とロシアの
 指数は、将来の景気減速を示唆するものとなった。”

 → 今回もまた株価は景況の先行きを予言していた。
   好調なのはユーロ安の恩恵を目一杯に受けるドイツのみ。
   頼みの中国もインドも減速中。

   しかしこの調整は一時的なものです。
   次にどの経済圏が抜け出してくるか、これが次の焦点。


NY原油、80ドル台=3カ月ぶり高値(時事通信)
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/business/jiji-100802X384.html

”【ニューヨーク時事】週明け2日午前のニューヨーク商業取引所(NYMEX)の
 原油先物相場は、世界的な株高を眺めてリスク投資が活発化する中、続伸している。
 米国産標準油種WTIの中心限月9月物は取引時間中の中心限月ベースで、一時1
 バレル=81.02ドルと、5月5日以来約3カ月ぶりの高値を付けた。午前9時
 40分現在は同80.81ドル。”

 → 原油が久々に80ドル台に乗せてきました。
   東証で商社が底打ち感を出してきているのも当然でしょう。


東京外為市場・15時=ドル86円前半、リスクオンの流れに陰り(asahi.com)
http://www.asahi.com/business/news/reuters/RTR201008030066.html

”午後3時のドル/円は、ニューヨーク市場の午後5時時点とほぼ変わらずの86円前
 半。前日米国株式が200ドル超の上昇して取引を終えたにもかかわらず、アジア株
 が伸び悩んだことで、リスクオンの流れにも陰りが出始めた。
 豪ドルは、豪中銀(RBA)の政策金利据え置き発表を受けて、いったんは強含んだが、
 上昇は長続きせず、反落に転じた。
 ドル/円は、朝方の高値86.65円から一時86.28円まで下落。午前の取引では
 生命保険会社等の機関投資家がクロス円の売り物を出したほか、仲値公示以降も輸出
 業者がドル/円、ユーロ/円を売り続けたため、下値を伸ばしたという。日経平均は
 短期筋に牽引された午前の上昇幅を午後に入って縮小したほか、上海総合株価指数も
 前日比マイナスに転じ、クロス円の上値が抑えられ、ドル/円も伸び悩んだ。 
  <豪政策金利>
 オーストラリア準備銀行(RBA)は市場予想どおり、政策金利を4.50%に据え
 置いた。豪ドルは発表直後小幅に強含んだが、中銀の声明に「強いメッセージはない」
 (邦銀)といい、豪金利先物市場が織り込む利上げ見通しも発表前の水準と大きく変
 わっていないという。
 中銀のスティーブンス総裁は声明で、来年半ばまでインフレは目標レンジの上方半分
 に収まる可能性が高いと指摘。「(国内)経済成長はトレンドに近い水準となる可能
 性が高く、インフレは目標水準に近い一方、世界経済の見通しは依然やや不透明な状
 況下で、現在の金融政策は適切だ」と述べた。
 マッコーリーの金利ストラテジスト、ロリー・ロバートソン氏は「インフレが抑制さ
 れているため、少なくとも今後数カ月は据え置き、場合によっては2011年まで続
 く可能性がある」と指摘。その上で「再度政策を変更するには、10月末に発表され
 る第3・四半期のインフレが思わしくない数字となる必要がある」と述べた。
 ANZのシニアエコノミスト、ケイティ・ディーン氏は、「バイアスがあると言える
 ならば、恐らく非常にわずかな引き締めバイアスがある。興味深いことにRBAは、
 今後1年の経済成長がトレンド付近を維持するとみている」と述べた。
 また、「われわれが予想しているように経済が展開し、成長率がRBAの予想よりも
 やや強くなれば、RBAは年末までに利上げを実施するだろう。11月と12月に1
 回ずつ計2回の利上げがあると予想する」
とディーン氏は付け加えた。
 オーストラリア統計局が3日発表した6月の小売売上高は、季節調整済みで前月比0
 .2%増の201億8000万豪ドルだった。エコノミスト予想値は前月比0.3%増
 だった。
 また、同じくきょう発表された6月の住宅着工許可件数は、季節調整済みで前月比3
 .3%減少。市場予想は同2.0%増で、予想外の減少となった。
 〔中略〕
 米景気2番底懸念をテーマとしたドル安トレンドは長続きしないとの見方もある。
 三井住友銀行・市場営業統括部のチーフ・エコノミスト山下えつ子氏は「欧州問題も
 あり米企業が慎重になったことで、米国経済は5―7月に確かに減速している。ただ
 今後、急角度で景気が落ち込み、二番底を打つ可能性は限定的だ。さらに、デフレは
 短期間で現実味を帯びるものでもなく、米連邦公開市場委員会(FOMC)が早急に
 緩和する必要性も見当たらない」としたうえで、「ドル安・二番底相場」は、これら
 の現象を確認しつつ進み、「その過程では85円を割る可能性も十分残っている。た
 だ、この期間に為替市場は二番底リスクが後退していることを確認し、ドル安トレン
 ドは84円台で踏みとどまるだろう」
と予想した。”

 → 豪ドル投資家はANZディーン氏のコメントに注目!
   極めて妥当な見解だと思います。

   それにしても三井住友の山下エコノミストが
   この微妙な時期にこれほど断言される勇敢さに驚きます。
   何か成算でもあるのでしょうか??

    ◇     ◇     ◇     ◇

注目銘柄、そろそろお目覚めのようです。

 丸紅(東証一部 8002) 404 → 437 / 453 → 587 / 450 → 587
             542 / 494

 三菱商事(東証一部 8058) 1,700 → 1,890 / 1,914 → 2,442
               2,287 → 2,442 / 2,129
               2,046

 マツダ(東証一部 7261)  232
               201 → 238

 ユナイテッドアローズ(東証一部 7606) 1,044

 SUMCO(東証一部 3436) 1,743 → 2,014
               1,590 → 1,793

 住友金属鉱山(東証一部 5713) 1,492

 昭和シェル石油(東証一部 5002) 987 → 1059 / 966
                  716 → 723 / 688


「商社が余り下がらなくなった。反転の前兆か?」と先週書きましたが、
幸いにも底を形成しつつあるように見えます。


Uアローズが4日続伸、7月既存店売上高が約3年ぶりの2ケタ増(Morning Star)
http://news.finance.yahoo.co.jp/detail/20100804-00302201-mosf-stocks

”ユナイテッドアローズが20円高の1108円と4日続伸で始まり、一時前日比82
 円高の1170円まで買われていた。衣料品専門店で、3日に発表した7月の売上概
 況で、通販を含めた既存店売上高は前年同月比11%増と好調だったことが一部で材
 料視されている。小売店だけの実績は同7.9%増だった。
 単月の既存店売上高の前年比プラスは、09年12月から8カ月連続で、2ケタの増
 収は07年6月以来3年1カ月ぶり。
「セール期間の夏物商品の需要が旺盛だった」
 (計画管理室)ことに加え、比較対象月の09年7月が08年7月から約7%の減収
 となっていただけに、反動増で伸び率が大きくなった。
 11年3月期は7月までの既存店売上高が前年同期比5.3%増。会社側は上期(1
 0年4-9月)累計で同3.5%増と計画しており、足元では増額含みで推移してい
 る。客単価は前年比マイナスの基調が続いているが、「高額品の仕入れを抑制してい
 るためで、値引き販売によるものではない」
(同)といい、粗利益率は悪化していな
 いようだ。”

 → UAの売上が上がってきています。
   セカンドライン?商品を扱う店舗(H&Mそっくりのネーミング)
   も吉祥寺や金沢に出店する模様。
   あとはシップスのようにアジア進出すればいいのに。

   今は予想配当利回りが2%を超えているのも見逃せない。





『日経会社情報』2010年夏号


    ◇      ◇     ◇     ◇

  【 いとすぎの為替ポジション 】

ドル急落にもめげず、豪ドルは上向きです。
79円前後で少しショートしたのですが面倒なので省略します。

 2010/05/03 87.43 AUD/JPY Lev ×3.0
 2010/03/31 85.75 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)

    現在 > 78.54 豪ドル/円(損益138%)← 今年の損益率

 ◎ 2008年秋~09年末の損益率(手数料等除外)> 353%

  ▼ ポジション解消済み
 2010/07/15 76.20 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2010/06/29 77.09 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2010/06/17 78.07 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2010/06/04 78.18 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2009/07/22 76.77 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2010/04/21 86.74 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2010/04/23 86.88 AUD/JPY Lev ×3.0
 2010/04/13 86.28 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2010/04/01 86.40 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2009/10/29 83.08 AUD/JPY Lev ×1.5
 2009/10/29 82.75 AUD/JPY Lev ×1.5
 2010/03/04 80.12 AUD/JPY Lev ×1.5
 2010/02/16 81.15 AUD/JPY Lev ×1.5
 2009/11/04 81.01 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2010/01/29 80.01 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2009/12/11 81.38 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2010/01/06 84.86 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2009/12/03 81.69 AUD/JPY Lev ×1.5
 2009/12/28 80.92 AUD/JPY Lev ×1.5
 2009/10/29 81.10 AUD/JPY Lev ×1.5
 2009/10/07 79.54 AUD/JPY Lev ×1.5 (ショート)
 2009/10/07 79.58 AUD/JPY Lev ×2
 2009/09/10 79.92 AUD/JPY Lev ×2

 …以下省略…


「資源国通貨は底打ちしました。
 豪中銀は政策金利を引き上げ始めており、
 豪ドルは緩やかな上昇トレンドに入っています」

中長期的な見通しは変更ありません。

「82円から72円のレンジ圏を想定」

短期的な見通しは変わりません。

「豪ドルは80~82円を窺う展開」

米ドルは脱落しかかっていますが豪ドルは上昇余地があります。
但し急反落に備えレバレッジは抑制すること。

※ くれぐれも投資家各位で御判断下さい。
※ このウェブログを参考とし、めでたく投資収益を得られた方は、
  収益への課税分を社会に貢献する組織・団体に寄付して下さい。
  (当ウェブログの こちらのカテゴリーも御覧下さい。)
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