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『週刊東洋経済』4月22日号 -「EVでは輸出立国は不可能」、内需不振を長年放置してきたツケ

2023-04-20 | 『週刊 東洋経済』より
今週の東洋経済は新しいテーマながら頑張っている内容。
「著作権問題Q&A」や「AIに支配される企業、労働者」
等の良記事も複数ある。予想よりも質の高い内容だった。
ただ、個人的には山本氏のように「シリコンバレーでは早くもAIバブル」
という見方が今のところ的確だろうと捉えている。


エントリーのサブタイトルは冒頭「ニュースの核心」より。
米国でのEV補助策から日本車が締め出されたことからも明らかなように
BEVへの転換は不可避であるが茨の道でもある。
雇用吸収力の大きい日の丸自動車産業が、代替の道をうまく見出せるか。。
電池で日本発イノベーションを起こすか、燃料電池車で劇的な低コスト化が
もし可能ならば話は別なのだが、時間は刻々と過ぎてゆく。。

『週刊東洋経済』2023年4/22号(ChatGPT 仕事術革命)


佐藤優氏の連載は、矢張り過去のヒューミントの話の方が有益で面白い。
但し同時に、プーチンが権力を握っている間は北方領土返還はないという
冷静な情勢分析に至ることの出来なかった氏の限界もまた明らかであろう。
精神性を優先して冷静な分析を見失った戦前の帝国陸軍とどこか似てもいる。

「刻々とロシアの劣勢が明らかになってきているので
 氏がウクライナに話を戻す頃にはもうロシア軍が大打撃を受けているだろう」

と以前書いたが、その見方を依然として維持している。
ロシア軍が南部の防衛を固め守勢に回っているのが何よりの証拠である。

    ◇     ◇     ◇     ◇

エコノミストの世界経済特集は、想定の範囲内だろう。
市場の危機感は左程強まっていないし、
ブラックスワンに怯えているようにも見えない。


巻末のインバウンド再始動のサブ特集の方が良いかも。
高付加価値旅行が重要なのは当然として、
より重要なのはマーケティングや海外も含めた市場分析であろう。
日経新聞によれば北信越が高所得インバウンドに支持されているとか。
まだまだ潜在観光資源は日本各所に眠っているのだろう。

『週刊エコノミスト』2023年 4/25号【特集:忍び寄る世界金融危機】


市場分析では矢張り市岡繁男氏の連載を。
株価が戻したのはFRBのなりふり構わない資金供給のお蔭で、
それでも金利上昇で危機の再来は避けられないと云う。
概ね当ウェブログも同意見である。。
(先週書いたように、日銀の政策変更なくとも1ドル120円になると見ている)

    ◇     ◇     ◇     ◇

次週の注目は休養充分のダイヤモンド、「富裕層の海外移住先「人気10カ国」」あたりが労作。

▽ ただシン富裕層は、日本から「消える」のでも「変える」のでもなく「減る」だけだろう

『週刊ダイヤモンド 2023年4/29・5/6合併号 (シン富裕層)


▽ 恒例の資格特集も、「副業」と付くと日本衰退の証左に見える東洋経済

『週刊東洋経済』2023/4/29-5/6合併特大号 (食える資格と検定&副業100)


▽ エコノミストは大上段に振りかぶり過ぎて、評価が難しい

『週刊エコノミスト』2023年5月2・9日合併号

新卒学生から人気の高い、森ビル社長へのインタビューは見ておこう。
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