クラシック 名盤探訪

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とっておきの名盤 その152 ショパン 4 スケルツォ

2012年03月04日 | とっておきの名盤「器楽曲」
 
今回、「とっておきの名盤」としてこの盤を取り上げたのだが、ポゴレリチについての褒め言葉は過去のブログの中で十分に述べているので、まずはその演奏の素晴らしさを書きたいと思う。
たまたまCDの名盤紹介の本を読んでいたら、ショパンのスケルツォの名盤について敬愛する音楽評論家・宇野功芳氏のコメントに遭遇、その説明がとても素晴らしく、それ以上の表現は私などにはどうしても浮かんでこない。
ということで、そのコメントをそのまま使わせていただくのが一番だと勝手に決めてしまう。
「・・・スケルツォはポゴレリチ<G>だ。強靭なタッチと胸のすくようなテクニックを駆使し、鮮やかな手練の技を聴かせてくれる。表情の変わり身の速さ、最高のリズム感、そこではすべての音がドラマを語りかけており、感情の振幅は極大である。一個の表現者として、まことに彼は端倪すべからざる存在といってよい・・・『クラシックCDの名盤』 宇野功芳 中野雄 福島章泰 <文春新書>」。
たしかに、この盤の最初の曲(スケルツォ第1番)を耳にした瞬間から、聴いた者の心を最後までしっかりと掴んで離さない彼の説得力の強さにはとにかく驚かされる。
そんなことで、しばらく途絶えていた「とっておきの名盤」に新しい一枚が加わったことを嬉しく思っている。
ほかにアラウ、ポリーニなどの簡単には無視できないCDがあることにも注意。
・イーヴォ・ポゴレリチ<P><Grammophon>
・クラウディオ・アラウ<P><Philips>
・マウリツィオ・ポリーニ<P><Grammophon>
とっておきの名盤 その133 モーツアルト ピアノソナタ第11番イ長調K331「トルコ行進曲」他
とっておきの名盤 その101 ショパン 24の前奏曲 作品28
とっておきの名盤 その15 チャイコフスキー ピアノ協奏曲第1番変ロ短調 作品23

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