クラシック 名盤探訪

クラシックの名盤紹介・おすすめ散策コース等、趣味の発信の場です。

二宮尊徳のふるさとを訪ねて

2009年05月26日 | ウォーキング
コース順路:コース満足度★★★
小田急線富水駅→光明寺→若宮八幡宮→ニ宮尊徳生誕の家→尊徳記念館→善栄寺→栢山神社→酒匂川青少年サイクリングコース→小田急線開成駅

海老名から小田急線一本で二宮尊徳(1787~1856)の生誕の家へ行けると知ったのはつい最近のこと、生まれ育った故郷は小田原近郊の栢山という所だが、この地名がなかなか読めない。
没落した家業を立てなおした経験をもとに殖産を説き、農村の復興に貢献した尊徳、今回訪れた尊徳記念館や尊徳の生家、菩提寺の善栄寺などで、その立派な業績と人となりをうかがうことができた。

小田急線富永駅で降り、まず訪れた光明寺と若宮八幡宮の先を進むと栢山(かやま)という地名が現れ、もうそこはニ宮尊徳の生まれ育ったところ。
生家は江戸時代の典型的な中流農家の造りで、中に入りじっと居間を見ていると、尊徳の子供時代の生活が偲ばれるような気がしてくる。
となりにある尊徳記念館には、尊徳に関係する資料や生涯を解りやすく説明してくれるビデオなどがある。
桜町領(栃木県二宮町、真岡市の一部)の復興を命ぜられた尊徳(43歳)は、成田山に籠もり21日間の断食祈願をしたが、そのときの姿を模した人形がリアルに展示されている。
  

二宮家の菩提寺である善栄寺を訪れる。
山門を入るとすぐ目に付くのが二宮金次郎少年勉学の像、尊徳ゆかりの言葉「小を積んで大を為す(積小為大)」を学んだ金次郎16歳の頃の姿を現しているという。
   

寺の左手奥の墓地には、二宮尊徳の墓(遺骨は今市の如来寺に葬られ、遺歯と遺髪がこの寺に埋葬)と北条氏康夫人の墓がある。
寺を出てちょっと先の栢山神社で参拝し、一路酒匂川の河畔へと足を進める。
先人の努力が造りあげた酒匂川堤防の河川景観は、広々とした眺めで心が洗われる思いがする。
堤防に沿って並ぶ立派な松並木、子供の頃の尊徳が植えたという松が残っているかもしれないと思うと何か目頭がじっと熱くなってくる。

 

韓国歴史ドラマ、気になる話 その4

2009年05月19日 | 歴史・気になる話
韓国歴史ドラマの紹介、制作年度順に4回に分けての掲載だが、今回はその第3回目。
今回の中では、やはり「朱蒙(チュモン)」と「海神(ヘシン)」が面白さの点で双璧をなすと思うが、画面の美しさが素晴らしい「薯童謡(ソドンヨ)」や「黄真伊(ファン・ジニ)」も見る人によっては前2作より傑作と言うかもしれないし、★印の評価判断はなかなか難しい。

21. 飛天舞:高麗王朝 <監督:ユン・サンホ> <主要キャスト:チェ・ジンモ、キム・ガンウ、イ・ジョンヒョク、パク・チュン、ウリ> 2004年全24話 <私的評価:未見>
高麗の武士と敵対するモンゴル将軍の娘との国境を越えた愛、その背景に繰り広げられる壮大な戦闘シーンが見ものらしい。
制作費7億6000万円を投じ、中国オールロケを敢行している。
 

22.海神(ヘシン):統一新羅王朝 <監督:カン・イルス> <主要キャスト:チエ・スジョン、ソン・イルグク、スエ、チェ・シラ、チェ・ジョンアン> 2004~5年全51話 <私的評価:★★★★★>
韓国歴史ドラマ、気になる話 その1

23.不滅の李舜臣:朝鮮王朝中期 <監督:イ・ソンジュ&ハン・ジュンソ> <主要キャスト:キム・ミョンミン、チェ・ジェソン、イ・ジェリョン、チョ・ミンギ> 2004~5年全106話 <私的評価:未見>
16世紀、朝鮮出兵を行った豊臣秀吉による日本軍に対して、朝鮮水軍を率いて徹底抗戦した武将、李舜臣将軍の活躍をドラマ化したもの。
韓国では国民的英雄として人気を誇っている李舜臣将軍、その銅像はソウルや釜山の中心地にて周りに睨みを利かしている。
 

24.薯童謡(ソドンヨ):百済王朝後期 <監督:イ・ビョンフン> <主要キャスト:チョ・ヒョンジェ、リュ・ジン、イ・チャンフン、イ・ボヨン> 2005年全55話 <私的評価:★★★★>
韓国歴史ドラマ、気になる話 その1

25.シンドン:高麗王朝後期 <監督:キム・ジンミン> <主要キャスト:ソン・チャンミン、チョン・ボソク、ソ・ジヘ> 2005年全61話 <私的評価:未見>
高麗後期、寺院のの家に生まれながらも、王の摂生まで努めた波乱万丈の人シンドンの生涯を描いたドラマ。
約17億円をかけて制作された超大型歴史ドラマだという。
 

26.輪廻-NEXT:高麗-朝鮮-日帝 <監督:ユ・ジョンジュン、キム・ドフン他> <主要キャスト:リュ・スヨン、イ・ジョンス、パク・イェジン> 2005年全14話 <私的評価:未見>
キャッチフレーズは、いくつもの時代を超越して続く因縁の愛。
結ばれることのない哀しき恋人達の愛を、変遷する激動の時代を背景に描いている。
3人の監督と5人の脚本家により、各時代が描かれるオムニバス形式のドラマとなっている。
 

27.朱蒙(チュモン):高句麗王朝建国 <監督:イ・ジュアン&キム・グンホン> <主要キャスト:ソン・イルグク、キム・スンス、ハン・ヘジン> 2006年全81話 <私的評価:★★★★★>
韓国歴史ドラマ、気になる話 その1

28.淵蓋蘇文(ヨンゲソムン):高句麗王朝後期 <監督:イ・ジョンハン> <主要キャスト:イ・テゴン、ユ・ドングン、ソン・テヨン> 2006年全100話 <私的評価:★★★★★>
宰相、将軍でもあった淵蓋蘇文の半生と、高句麗後期の歴史に名を残す英雄達の生き様を描いた歴史スペクタクル。
「朱蒙」や「大王四神記」に比べ、ユ・ドングン、キム・ガプスらのベテラン陣を前面に押し出した堅固な構成となっている。
 

29.黄真伊(ファン・ジニ):朝鮮王朝初期 <監督:キム・チョルギュ> <主要キャスト:ハ・ジウォン、ワン・ビンナ、チャン・グンソク、キム・ジェウォン> 2006年全24話 <私的評価:★★★★>
韓国歴史ドラマ、気になる話 その1

30.大祚栄(テジョヨン):渤海国建国 <監督:キム・ジョンソン&ユン・ソンシク> <主要キャスト:チェ・スジョン、ホン・スヒョン、パク・イェジン>2006年全134話 <私的評価:★★★>
韓国歴史ドラマ、気になる話 その1

韓国歴史ドラマ、気になる話 その6
韓国歴史ドラマ、気になる話 その5
韓国歴史ドラマ、気になる話 その3
韓国歴史ドラマ、気になる話 その2
韓国歴史ドラマ、気になる話 その1

とっておきの名盤 その148 プッチーニ 歌劇「ボエーム」

2009年05月02日 | とっておきの名盤「オペラ」
  
私の最も好きなオペラの一つである「ボエーム」、その魅力をどこから書こうかなと先程からしきりと考えている。
まずはこの曲の構成だが、交響曲の四楽章の配置をそのままオペラに適用して、絶妙な音楽効果を引き出しているのが見事。
第一幕は屋根裏部屋(アレグロ)、第ニ幕はクリスマス・イヴの喧騒としたパリの街(スケルツォ)、第三幕は物静かな冬景色(アダージョ)、そして第四幕は再び屋根裏部屋(アレグロ)となっている。
これら四つの楽章というかそれぞれの幕が、プッチーニ特有のとびきり美しいメロディーに彩られると共に、音楽と一体になったドラマの自然な流れが素晴らしい。
特に好きなのが第三幕、ミミが涙ながらにロドルフォの友人マルチェルロに別れをもらすところの切ないほどの哀しい音楽、ミミとロドルフォの別れの二重唱の合間に友人マルチェロと恋人ムゼッタがはげしく言い合う四重唱の素晴らしさ、何時何度聴いてもその音楽の見事さに唖然としてしまうほど。
この場面を聴く為に、理想の演奏を求めてどれだけCDを購入したことか、我ながらあきれてしまう。
セラフィン指揮のこの盤、1959年の録音だが音も今もって新鮮だし、もちろん演奏も当然素晴らしく文句のつけようがない。
お針子ミミを歌うテバルディの情感に満ちた歌、詩人ロドルフォを歌うベルゴンツィのリリカルな美声、そして友人マルチェロ演ずるバスティアニーニの奥行きの深い歌声とどれをとっても魅力に満ちている。
「ボエーム」を聴くならまず第一に聴いて欲しいとっておきの名盤で、とにかく手にとって欲しい一枚。
この曲のベスト・ファイヴを挙げておくと、
・セラフイン指揮、ローマ聖チェチーリア管弦楽団、テバルデイ<S>、ベルゴンツイ<T>、バスティアニーニ<Br> <DECCA>
・レヴァイン指揮、ナショナルフィルハーモニー管弦楽団、スコット<S>、クラウス<T>、ミルンズ<Br> <EMI>
・ケントナガノ指揮、ロンドン交響楽団、キリテカナワ<S>、リーチ<T>、ティツス<Br> <ERART>
・ペレットーニ指揮、ミラノスカラ座管弦楽団、アルバネーゼ<S>、ジーリ<T>、ポリ<Br> <EMI>
・サンティーニ指揮、トリノイタリア放送管弦楽団、カルテリ<S>、タリアヴィーニ<T>、タッデイ<Br> <CETRA>
初演を指揮したトスカニーニのCDは別格で、この作品が好きな人のバイブル的存在。
そして、私だけのとっておきの銘盤が、
スタインコプフ指揮、アイッペルレ<S>、アンダース<T>、ファッスベンダー<Br> <ANDROMEDA>