クラシック 名盤探訪

クラシックの名盤紹介・おすすめ散策コース等、趣味の発信の場です。

セリーグも開幕!

2007年03月30日 | 横浜ベイスターズ
さあセリーグもいよいよ開幕だ、頑張れ横浜!
今年から導入されるクライマックス・シリーズに期待すること大、何とか3位以内に入って欲しい。
気になるのは、去年と打線が変わり映えしない事で、今からでも何か対策を立てないとやばい気がする。
とにかく、まずは一勝、白星が一番の良薬!

青梅、吉野梅郷を巡って

2007年03月28日 | ウォーキング
コース順路:コース満足度★★★★★
JR青梅線宮ノ平駅→日向和田臨川庭園→明白院→青梅市梅の公園→吉野梅郷→即清寺→吉川英治記念館→JR青梅線二俣尾駅

もう桜の時期だ。
青梅の吉野梅林周辺を散策したのが3月10日、今頃ブログに載せるのは時期遅れなのだが、梅を楽しむには最高のコースだったので、ご容赦願うしかない。

宮ノ平駅で降りて、ホームの先の歩道橋を降りるとすぐに道路で改札口が無い。
全くの無人駅なのに驚き、記念にと思いデジカメでパチリ!


道路を渡り坂を少し下りると、日向和田臨川庭園がある。
高みのあずまやから、すぐ裏の多摩川の流れが見える贅沢な造りの日本式庭園で、梅の花の咲き具合も見事なもの。


先を急ぐと、曹洞宗の古寺、明白院がある。
「玉垣しだれ」と呼ばれるシダレウメの大木が有名なのだが、梅の見頃が過ぎていたのが、何とも残念。
曹洞宗の寺はどこを訪れても、いつも庭を綺麗に保っていて本当に感心する。
禅宗の厳しさのせいであろうか、とにかく私はそんな寺が好きだし、いろいろ教えられる事も多い。


多摩川の上流となる流れは、とても清々しくて、眺めていると気持ち良い事この上ない。


青梅市梅の公園にたどり着く。
たくさんの梅見客が行き交う中、見上げる梅の花は満開で、文句のつけようが無い。


上の方から見下ろすと、絨毯を敷き詰めたような梅の花の雲海が素晴らしい。


名前を思い出せないが、黄色い花をつけた見事な木も林立している。


公園を下って吉川英治記念館へ進む道は、吉野梅郷と呼ばれ、約二万五千本の梅が植えられた梅の里。


9世紀後半の開基と伝えられる真言宗の古刹、即清寺を訪れる。
デジカメが充電切れとなってしまい、その立派な佇まいを撮る事が出来なかったのが悔しい。
吉川英治記念館は、梅に時間をとられ余裕がなくなり、残念ながらスキップとなってしまった。

見事な梅の眺めに感謝、感謝の気持ちで、足早に二俣尾駅へ向かう。

「古代朝鮮と日本文化」 「日本の中の朝鮮文化(相模・武蔵・上野・房総ほか)」 金 達寿

2007年03月25日 | 読書中
  

このブログでも、自分の足で歩いたウォーキング・コースをいろいろ紹介しているが、歩きが健康に良いことはもちろん、その地の神社仏閣や遺跡を訪れその由緒・由来などを知るのも、いろいろ思わぬ発見があってとても面白い。
今、ふと本屋で手にした金達寿氏の「古代朝鮮と日本文化」、「日本の中の朝鮮文化」という本を読んでいるのだが、これが謎とされる古代史とそれに関わる各地の神社仏閣等とのかかわりを実地の紀行内容をもとに書いていて、その説得力のある文章が私の心を捉えて離さない。
作者の金達寿氏は、残念ながら1997年に亡くなられたから、もう10年にもなる。
今までに散歩した所からだけでも、この本で知った興味ある内容をを、氏の文章を借りて載せてみると、
・毎年お参りに行く寒川神社について、「相模とは朝鮮語のサガ(寒河)からきている。
サガとはわたしの家、社などの意、朝鮮人の居所で、相模には朝鮮渡来人の集落があった。
寒川神社はその氏神」とある。
・また、「埼玉県日高市(旧高麗郡高麗村)にある高麗神社の祭神は、郷の長であった高句麗からの渡来人の高麗若光王で、そこから分かれ出た支族は「駒井、井上、神田、新井、岡上、本所、吉川、大野、加藤、和田、福泉、阿部、金子、中山、武藤、・・・」とよく知ったたくさんの名前が続く。
・また、狛江郷についての氏の文章を要約すると、「奈良朝の頃、高麗(こま)からの渡来人が武蔵国の開発に当たり、この地で麻を栽培しその繊維で布を織り朝廷に貢としていた。
万葉集では多摩の名を多麻と書いているし、調布は朝廷に貢として出す麻布を織ること、砧は布を水にさらしたたいて柔らかにしつやを出す作業のこと、狛江は高麗人が住み着いた狛江郷のあとと記している。」となる。
・さらに、「浅草・三社祭で知られる浅草神社の総鎮守となっている”三社さま”の三者とも古代朝鮮から渡来した神様であることを知っている者は、はたしてどれだけいるのだろうか。」とある。
・・・「浅草寺についで古い深大寺は、高句麗系の人々の開発になる狛江郷にあり、その開基と伝える僧満功は、渡来人糸と考えられている。
まさに律令時代に入ったころの東京周辺は、朝鮮半島系開発者の転地だったらしい。」とある。
読んでいると、興味ある内容がどんどん続き、本のページが止まらない。
この本は、氏の紀行先が全国に亘っていて全12冊に分かれているので、歴史・散歩好きの興味ある方は、その地のシリーズのものを、まずは読んで欲しいと思う。

とっておきの名盤 その80 ドヴォルザーク チェロ協奏曲ロ短調 作品104

2007年03月21日 | とっておきの名盤「協奏曲」
この盤を聴く度にいつも胸の中に湧き出てくるのは、1960年代のベルリンフィルは何と素晴らしかったことかという思いだ。
引き締まった弦はもちろんのこと、特にホルン、フルート、オーボエなど、管楽器の群を抜いた響きの見事さは後のベルリンフィルでは絶対に味わうことの出来ないものだった。
第一楽章での望郷の念をこめた懐かしさ極まりない第二主題の旋律を奏でるホルンとそれを引き継ぐフルートの音色など、言葉で言い尽くせない美の高まりが聴くものの胸を締め付ける。
第二楽章での随所に聴かれる神秘的とも云ってよいフルートの響きを聴くたび、私など懐かしさと言うか、癒しというか、上手く表しきれないが、心からの安らぎというものを覚えている自分にふと気づく。
この盤で絶妙なフルートの音色を聴かせてくれる名手は、戦後の代表的名フルート奏者オーレル・ニコレの後を継いだカール・ハインツ・ツェラーで、私の最も好きな奏者の一人だった。
曲の素晴らしさ、名チェリストのロストロポーヴィッチの立派さを書かなければ話がまとまらないのに、書くことはどうしても60年代のベルリンフィルへの思い入れになってしまう。
定番とされている演奏で、今更と言われるかもしれないが、そのフルートの奏でる感動的な響きに耳を浸すだけでも一聴の価値がある名盤、是非とも機会を見て耳を傾けて欲しいと思う。
この曲のベスト・スリーをあげると、
・ムスティスラフ・ロストロポーヴィッチ<Vc>、ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮、ベルリンフィルハーモニー管弦楽団 1968年録音<Grammophon>
・ジャクリーヌ・デュプレ<Vc>、ダニエル・バレンボイム指揮、シカゴ交響楽団 <EMI>
・ルートヴィヒ・ヘルシャー<Vc>、ヘルマン・アーベントロート指揮、ライプチヒ放送交響楽団 <Deutsche Shallplatten>

アリゾナの魅力(その2) ルート66

2007年03月16日 | 歴史・旅(海外)
ケーブルテレビを観ていたら、ルート66のシリーズものをやっていた。
ジャズ調の音楽を背景にして、ルート66の歴史や車窓の風景を丁寧に見せてくれるなかなか良い番組だ。
見ていたら、約十年前にアリゾナ州のルート66をちょっとだけツーリングしたことを思い出した。
いつか、アメリカの故郷の道、ルート66の全制覇をしてみたいものだ。
とりあえず、アリゾナの景色の素晴らしさを写真で味わい、楽しいツーリングの夢を見よう。

どこまでも一直線に続く道。


サンセット・クレーター・ヴォルケーノ(Flagstaff郊外の魅力的な山)


砂漠の虹


サボテンと夕焼け


モニュメント・ヴァレーの幻想的な眺め


アリゾナの月

アリゾナの魅力(その1)

とっておきの名盤 その79 ショパン バラード第1番ト短調 作品23

2007年03月14日 | とっておきの名盤「器楽曲」
この曲は数あるショパンの名曲の中でも傑作中の傑作で、かのシューマンから「あなたの作品中、この曲が一番好きです」と言われたショパンは、一瞬の沈黙の後にそっとうなずいたという逸話が残っている。
私がまだ大学生だった頃、題名をどうしても思い出せないのだが、ふと見た洋画で全編に亘ってやるせない程の愁訴のこもったピアノのメロデイーが流れ、それが耳にこびり付いて、しばらく頭の中から離れなかったことがある。
後になって、あの映画に流れていたメロディーがこの曲だったと知り、それから毎日のようにこの曲を聴きこんだことを今でも思い出す。
最初はミケランジエリのCDをよく聴いていたが、ツィマーマンのものはそれを数倍しのぐ魅力的な演奏。
全体的にテンポをゆっくりと取り、私の愛してやまない愁訴の旋律をロマンティックの限りを尽くして弾いてくれているし、展開部の劇的な盛り上がりの部分など言葉でうまく表しきれない程の見事な表現だ。
彼はショパンと同じポーランドの生まれ、しかもショパンコンクールで優勝しただけあって、しっかりとした技術に裏付けられたその素晴らしい演奏は文句のつけようが無い。
この曲を聴く時には、一番先にあげたいとっておきの名盤といえる。
この曲、またはバラード集のベストファィヴをあげると、
・クリスティアン・ツィマーマン <Grammophon>
・ベネデッテイ・ミケランジェリ <Grammophon>
・サンソン・フランソワ <EMI>
・マウリツィオ・ポリーニ <Grammophon>
・クラウディオ・アラウ <PHILIPS>

洗足池から大岡山、サレジオ教会をへて西小山へ

2007年03月11日 | ウォーキング
コース順路:コース満足度★★★
東急池上線洗足池駅→洗足池→清水窪弁才天→碑文谷八幡宮→すずめのお宿緑地公園→サレジオ教会→円融寺→東急目黒線西小山駅

大岡山駅と西小山駅の商店街で、昔ながらのショッピングが楽しめるユニークなお勧め散歩コース。

洗足駅を降りるとすぐそこが洗足池、もとは千束の大池と言われていたが、日蓮上人がこの池で足を洗ったという伝説から洗足池と呼ぶようになったという。
この地の風景を愛し、晩年をここで過ごした勝海舟夫妻の墓が池のすぐ脇にある。
  

大岡山駅を通り過ぎてしばらく進むと清水窪弁才天がある。
もうこの辺は武蔵野台地の南端に当たるらしい、ここの湧き水は洗足池の水源のひとつともなっている。


交通量の激しい環七通りを渡りしばらくすると、林の中に立派な社殿があり、脇に梵字で刻まれた碑文石が立っている。
碑文谷と呼ばれる地名の由来になったとのこと。


すぐ隣はたくさんのスズメが生息し、「すずめのお宿」と呼ばれていた竹林の公園で、その中に古民家がある。
ここを訪れたのが3月3日だったせいか、古民家の一間に立派なお雛様が飾っている。
  

公園を出た通りをまっすぐ進むと、立派な造りのカトリックの教会にぶつかる。
松田聖子がここで結婚式を挙げたことで、このサレジオ教会の名が広まったらしい。


サレジオ教会の裏手方向を進み、室町時代に建立されたという都区内最古の釈迦堂(右側の写真)がある円融寺を訪れる。
  

昔懐かしい商店街をほうふつとさせるニコニコ通りで、ゆっくりと買い物をしながら西小山駅へ向かう。

とっておきの名盤 その78 チャイコフスキー 交響曲第6番ロ短調「悲愴」作品74

2007年03月07日 | とっておきの名盤「交響曲」
この曲はチャイコフスキーの名作の中でも構成が特に異色で、消え入る様な弱音で終わる終楽章など何とも聴く者にとって印象深い。
この曲の初演後8日目にチャイコフスキー自身が亡くなっており、「悲愴」のタイトルがとても身につまされる思いがする。
バーンステインの1986年盤は、とにかく聴いて欲しいの一言に尽きる壮絶な演奏だ。
表現の振幅がとにかく大きい。
第一楽章の出だしの消え入るようなテンポと弱音、甘美な第2主題の後にやってくる展開部の異常なまでの表現の激しさ、そして再現部へのすざましいリタルランドなど正気の沙汰の演奏とは思えない。
通常11分ほどの第四楽章を17分もかけて演奏しているのは、何か聴く者に訴えたい特別なメッセージがあったのだとしか思えない。
重い演奏だが、この曲を聴くなら是非取り上げたいとっておきの名盤。
あえてこの曲のベストファイヴをあげると、
・レナード・バーンステイン指揮、ニューヨークフィルハーモニー管弦楽団、1986年録音 <Grammophon>
・ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮、ベルリンフィルハーモニー管弦楽団、1971年録音 <SERAPHIM>
・フェレンツ・フリッチャイ指揮、ベルリン放送交響楽団 <Grammophon>
・エフゲニー・ムラヴィンスキー指揮、レニングラードフィルハーモニー管弦楽団 <Grammophon>
・ヘルマン・アーベントロート指揮、ライプツィヒ放送交響楽団 <Dutsche Schallplatten>
この曲を十八番とするカラヤンの盤は入門者向きの名演奏で、別の機会にこのブログで取り上げたいと思っている。

小田急和泉多摩川駅~多摩川の清流~由緒ある社寺~小田急狛江駅

2007年03月05日 | ウォーキング
コース順路:コース満足度★★★
小田急和泉多摩川駅→多摩川→玉泉寺→万葉歌碑→伊豆見神社→兜塚古墳→むいから民家園→泉龍寺→小田急狛江駅

駅を降りると、すぐ目の前に立派な造りの寺、玉泉寺がある。
境内にあるお堂には、おしゃもじ様が祀ってあり、戦前には、百日咳、風邪、のどの痛みなどを治してもらうために、お参りする人が多かったらしい。


駅のすぐ西側にある多摩川の土手沿いを進むと、見事な桜並木が続いている。
満開時は、さぞかし素晴らしい眺めだろうなあと思いつつ、足を前に進める。


多摩川を離れ、住宅街の中をゆっくりと歩いていると、道路の脇に立派な万葉歌碑が立っている。
碑文は万葉仮名で刻まれているが、読みを記すと「たまがわに さらすてづくり さらさらに なにぞてこのこの ここだかなしき」(万葉集巻十四)。
歴史を紐解くと、奈良朝の頃、高麗(こま)からの渡来人が武蔵国の開発に当たり、この地で麻を栽培しその繊維で布を織り朝廷に貢としていたとある。
万葉集では多摩の名を多麻と書いているし、調布は朝廷に貢として出す麻布を織ること、砧は布を水にさらしたたいて柔らかにしつやを出す作業のこと、狛江は高麗人が住み着いた狛江郷のあとと記している。
その土地の名は、いにしえの歴史を背景にしていることが良くわかり非常に面白い。


道沿いの窓際にユニークなお雛様が飾ってあり、その可愛らしさに思わず足を止める。


縁結びの神として親しまれている伊豆見神社にたどり着く。
石造りの小さな鳥居を通り抜け本殿に向かい、いつもの二礼二拍一礼とお願い事で神妙な気持ちになる。


伊豆見神社のすぐ裏側に、兜塚古墳と呼ばれる小さな盛土がひっそりとたたずんでいる。
高麗(こま)からの渡来氏族の墓で、これもこの土地の古い歴史を物語っている。


少し進むと、18世紀に建てられたという旧い民家(むいから民家園)が公開されている。
聴きなれない言葉だが、藁葺き屋根に使う麦わらを「むいから」と言うところからこの名を付けたとのこと。


立派な鐘楼門がある古寺、泉龍寺にたどり着く。
この寺を開山した良弁和尚の雨乞いで湧き出したという弁財天池があり、付近の「和泉」という地名は、この池に由来している。


その土地の地名や物産等は、いにしえの歴史と強く結びついているということを、散歩をすると良く分かるなあと思いつつ、何か嬉しい気持ちで帰路につく。

「ベヴァリー・ケリー・シングス」 ベヴァリー・ケリー

2007年03月02日 | ジャズ&ヴォーカル
ジャズ・ヴォーカル・ファンの方なら、前に紹介したクリス・コナーの一枚と並んで是非聴いて欲しいのがこの盤。
録音が少なかったベヴァリー・ケリーの本格的なジャズ・スイングが聴けるのがとにかく嬉しい。
特に気に入ってるのは一曲目の「恋人よ我に帰れ」、速いテンポで見事な歌唱を繰り広げる彼女と最高にスイングするバックのパット・モラン・トリオが、ジャズ・ヴォーカルの真髄というものを聴き手に心底から味合わせてくれる。
天才ベーシスト、スコット・ラファロの絶妙なフィーチャリングが楽しめる数少ないアルバムでもある。
このアルバムの中では、「君こそ心ときめく」「いつか幸せに」「貴方と夜と音楽と」などの曲も唄、バックとも魅力充分だ。
・ベヴァリー・ケリー<vo>、パット・モラン<p>、スコット・ラファロ<b>、ジョニー・ホワイテッド<ds> <Audio Fidelity>