クラシック 名盤探訪

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この曲この一枚 その30  ハイドン オラトリオ「天地創造」 

2012年09月27日 | この曲この一枚
 


すでに掲載したドイツ・レクイエムやブランデンブルグ協奏曲の記事でこの指揮者の素晴らしさは既に述べているので、ここではあえて紹介するのはやめにしておく。
ただ私にとって最も遠い存在の作曲家、ハイドンの作品を身近に聴かせてくれたのは喜ばしい。
「最も遠い存在」という意味は、ハイドンの有名な作品も含めて名演と言われる演奏を聴いてさえ、一度もそれらの曲に親しみを覚えたことがないということ。
たまに聴いても面白みがなくて、曲の途中でCDを止めてしまうのが常。
今回、コッホ指揮のこの「天地創造」の演奏を聴いているうち、曲の最後まで音楽が鳴り続けたということは特筆に値する。
ほかの指揮者の演奏では到底聴けるとは思えない深いその響きは、ハイドンの曲とは思えないほどのもので、このCDを「この曲この一枚」として挙げない訳にはいかい。
そしてハイドンが、私にとってもう少し近い存在になったかもしれないということを嬉しく思う。
・ヘルムート・コッホ指揮、ベルリン放送交響楽団、ベルリン放送合唱団、レギーナ・ヴェルナー<S>、ペーター・シュライヤー<T>、テオ・アダム<B> <DeutscheSchallPlatten>
この曲この一枚 その26 ブラームス ドイツ・レクイエム 作品45
とっておきの名盤 その149 J.S.バッハ ブランデンブルグ協奏曲 全6曲

とっておきの名盤 その153 J.S.バッハ 「平均律ピアノ曲集・第1巻」

2012年09月08日 | とっておきの名盤「器楽曲」
 

ポリーニは2000年を境にして、一段と進化した。
1942年の生まれだから、その頃は還暦をもうすぐ迎える年頃だった。
1999年に、ロマン派の精髄とも言えるショパンのバラード全曲を録音したが、その4つの曲の中に、新たに到達した円熟の境地というか、入魂とも言って良いその素晴らしい演奏には、ただただ驚かされたことを今でも覚えている。
それから約10年後に録音したこのバッハの演奏のさらなる素晴らしさは、どう言ったら良いのだろうか。
今の私には、「・・・わびさびが感じられる最も美しい平均律」としか言いようがない。
ともかく、とっておきの名盤に新しい一枚が加わったことに感謝したい。
この曲のベスト・ファイブを挙げておくと以下のようになる。
・マウリツィオ・ポリーニ<P> <Grammophon>
・スヴャトスラフ・リヒテル<P> <Me>
・ケネス・ギルバート<Cembalo> <ARCHIV>
・アンジェラ・ヒューイット<P> <hyperion>
・ヴイルヘルム・ケンプ<P> <Grammophon>
とっておきの名盤 その73 ベートーヴェン ピアノソナタ第21番ハ長調「ワルトシュタイン」作品53
とっておきの名盤 その136 ショパン 12の練習曲 作品10 作品25