クラシック 名盤探訪

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とっておきの名盤 その71 R・シュトラウス 交響詩 「死と浄化」 作品24

2007年01月16日 | とっておきの名盤「管弦楽曲」
ホーレンシュタインは私の敬愛する指揮者の一人で、マーラー、ブルックナー等の作品で中身の濃い立派な演奏を繰り広げてくれた。
1899年ウクライナのキエフに生まれたが、母親はオーストリア人。
六歳の時にはロシアを去り、マーラーの影響がまだ残っていたウィーンで音楽を学び、その後ベルリンでフルトヴェングラーの助手を努めている。
ナチスの迫害を逃れドイツを離れたこともあり、彼ほど世界各地を転々と回り、1973年に亡くなるまで多彩な指揮活動をした指揮者も珍しい。
この盤を録音したのは1970年だから相当晩年の演奏、ゆったりとしたテンポの中、この曲が描く生と死の闘いを意味深い響きと色彩の妙をもって聴き手の心に伝えてくれる。
ホレーンシュタインの貴重なステレオ録音を残してくれたシャンドスレーベルには感謝の念で一杯。
音質、演奏とも中身の濃い盤をいつも提供してくれるこのレーベルの質の高さにはいつも感心させられる。
この曲のベストファイヴの演奏は、
・ヤッシャ・ホーレンシュタイン指揮、ロンドン交響楽団 <Chandos>
・ルドルフ・ケンペ指揮、ドレスデンシュターツカペレ <EMI>
・フリッツ・ライナー指揮、ウィーンフィルハーモニー管弦楽団 <DECCA>
・ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮、ベルリンフィルハーモニー管弦楽団 <Grammophon>
・クリストフ・フォン・ドホナーニ指揮、ウィーンフィルハーモニー管弦楽団 <LONDON>

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